日別アーカイブ: 2018年5月30日

「選手・競技と触れ合える」「大会の運営に携わると高揚感がある」…東京オリンピックのボランティア募集は「やりがい詐欺」。この問題を追求してきた本間龍氏が最新情報を報告(2018/05/29)

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読むオプエド Vol.083

「選手・競技と触れ合える」「大会の運営に携
わると高揚感がある」…東京オリンピックのボ
ランティア募集は「やりがい詐欺」。この問題
を追求してきた本間龍氏が最新情報を報告

2018/05/29

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著述家の本間龍さんをゲストにお迎えして、東京オリンピックのタダボランティア問題について伺いました。レギュラー陣は手塚マキアンカー、義山望アシスタント、大貫康雄解説委員です。

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【義山望アシスタント】
5月21日にNHKニュースで報道された記事が物議を醸したそうですね。今回ニュース、問題点はどこにあるのでしょうか?

【本間龍氏】
これは結局「交通費も宿泊費もその手配も全部自己負担」という条件があまりにひどいということが批判されてるのに、有識者の会議では「募集にあたってはボランティアのやりがいをわかりやすくPRしていくことが必要だ」という…つまり低待遇が問題なのに「やりがいPR」に問題をすり替えているということなんです。

で、この「やりがいPR」をするにはまたまた電通がでてきて、億単位のカネを払う…ということなんですね。ボランティアには一銭も出さないのに。

…要するに「結論ありき」でやってるからこうなるんですよね。ボランティア募集の条件は緩和したくない…そこは曲げないことは決まってるんです。だから有識者を集めて会議したってまともな結論にはならないんです。

一つだけ、「ボランティア保険を組織委員会の負担でかける」という点は少しだけ改善したんですが、逆に後退したところもあります。それは昨年までは地方から来たボランティアの宿泊先の斡旋・紹介をするとしていた項目が消えてるんです。めんどくさいからやめちゃったんですね。

【義山アシスタント】
大貫さんはどうご覧になっていますか?

【大貫康雄氏】
バカバカしいんですけどもね。(笑)…1984年のロサンゼルスオリンピックの時、私も取材したんですけども、反対があってアメリカ政府も州政府もお金は出さないということになり「税金は一切使わずにやろう」となった。そこでできるだけ既存の施設を使う「節約オリンピック」になったんですが、それでもかかる費用を捻出するために初めてスポンサーを募集したんです。つまりこれが最初の商業広告が導入されたオリンピック。

で、ロサンゼルス市民が「よし、俺達が支えるぞ」ということでボランティアで参加し、みんなが楽しく、出来る範囲のことをやった。結果、終わったらものすごくお金が余ったんです。それを青少年の育成とか、健全なスポーツ振興のために全て寄付したんです。…今の東京オリンピックはどうしたんでしょうねえ?

もともとのボランティアの定義は、自由意志で戦いに参加する義勇兵、志願兵のことです。必ずしも無償ではない。プロフェッショナルな職能が求められる有償ボランティアが必要な場合もある。

今回の東京オリンピックは、4000億円集まったんでしょう?それなら炎天下で働くボランティアに10万円ぐらい出してもいいじゃないですか?


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