日別アーカイブ: 2018年2月9日

日本は国連公用語6言語ですらまともに情報発信してない!外交における対外発信力の重要性を原野城治氏が訴える(2018/02/08)

2月8日のニューズオプエドの特集は、ゲストに政治外交ジャーナリストの原野城治さんをお迎えし、日本の対外発信力についてお話を伺いました。


【原野城治氏】
日本の経済が失速してから、外向きの顔を失ってしまってですね、民主党政権時にはガタガタになって、この20年対外発信を疎かにしてきたが故に、中国や韓国との関係もうまくいかないですし、アメリカだけは「日米基軸」ということでなんとかやってますけど、対外発信もアメリカの真似をしてるんじゃないかと。

〜中略〜

世界の言語は約5100種類。全部なんてことはとても無理ですけど、日本は政府でも民間でも、国連公用語の6つの言語をちゃんとやっているところがない。私がはじめた日本.comというものが初めて。こういうことをやらないでどうするんだ、というぐらいインフラとして軽視されてきたんです。

【上杉隆アンカー】
普通は外務省が作りますよね。

【原野氏】
本当にひどいです。外務省の予算が少なすぎる。この表を見ていただくと、2000年以降上がったり下がったりでほとんど変わっていない。

こちらは外務省の職員の数ですが、米国は国務省だけでこの数。しかも米国、ロシア、中国は別の組織も持ってますから。とても日本は太刀打ち出来ない。マンパワーと予算が少ないということで、どこを削ったかというと、選挙につながらない対外広報を削ってきたんですね。

【上杉アンカー】
対外広報が重要なのは、いくら日本がいいことをやっても「やりましたよ」ということを発信しないから、世界中皆知らないんですよ。91年の湾岸戦争の時、あれだけお金をだしたのに、日本に感謝の言葉もない。発信が出来ないから。

【原野氏】
2009年だったと思いますけれど、民主党政権が誕生して、尖閣諸島で中国漁船が海上保安庁の船に体当りした事件がありました。民主党政権はその時の中国人の犯人を開放しちゃうんです。そういう流れの中で、海上保安庁の職員がYoutubeに船がぶつかる映像を流してしまった。「このままほうっておくと闇の葬られちゃうから」と言って。

【上杉アンカー】
一色正春さんですね。その時出来たばかりの自由報道協会で一色さんの記者会見をやりました。つまり、発信をするのは、一人の海上保安官が犠牲にならないと出来ない、というとんでもない時代でした…今もそうですけどね。

【原野氏】
海上保安官は胸を張って堂々としてました。その時に検察のトップでどういう議論があったのか、公になっていませんけど、その幹部の一人は、今検事総長です。そういう流れになってるんです。

【上杉アンカー】
こっちは何も悪くないのに、中国に犯人を返したことで「日本が悪いんじゃないか?」という論調が出てくるんですよ。日本は完全に被害者なのに、国際世論の中では「日本が悪いんだろ?」って、こうなっちゃったわけです。どういうことなんですかね、これ…。

〜中略〜

【原野氏】
アメリカがこれからどんどん大国として落ちていく、15年20年先を考えた時にこのままじゃいけないんじゃないか?日本のことをもっときちっと発信すべきです。少なくとも、国連公用語の基盤を作らなきゃいけないと思いますね。


なるほど、日本が対外情報発信力を軽視し、手を抜いてきたために、様々な外交の局面で不利益を被ってきたわけですね。たしかに例えばロシアでも、スプートニクなどの国営メデイアが多言語で海外に向けてロシア国内のニュース、ロシア政府の主張を発信してますね。日本はあまりにもこの部分に無頓着過ぎたようです。

ここに書いたのは番組のごく一部で、番組本編ではまだまだたくさんの内容をお話いただいています。特に有料時間帯では「クールジャパンはクールじゃない。役所がやるとクールじゃなくなってしまう。もうあまりクールジャパンと言ってほしくない」という原野さんならではの視点のお話が聞けます。そちらの方は是非番組サイトで本編をご視聴ください。

2月8日放送分は、2月9日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。

《ヴォイス・オブ・フクシマ》必要なのはパーソナルな部分を全て相談できるかかりつけ医…福島の医療に関する課題を報告(2018/02/08)

2月8日のニューズオプエドは、ヴォイス・オブ・フクシマの中継がありました。おなじみのラジオパーソナリティ、久保田彩乃さんの報告です。今回は福島県内の医療の話題です。


【久保田彩乃氏】
福島県では震災以降、医師が不足しがちの状態です。今回は郡山市内で歯科と内科を営んでいる「モミの木クリニック」の院長、福井 謙さんにお話を伺いました。

【久保田氏】
福井院長は家庭医療(プライマリケア)の専門医。簡単に言えばかかりつけ医のことです。もみの木クリニックの専門は歯科と内科ですが、病院には「腰が痛いお年寄り」もやってきます。地域の医療全般をケアするのが家庭医療(プライマリケア)の役割です。

福井先生は震災後のプライマリケアについてどう感じているかをお聞きしました。

【福井謙院長】
僕は震災後、当初は宮城県で働いていましたが、郡山に帰ってきて2年になります。僕は「放射線のなんでも相談」みたいなこともやっているのですが、ほとんど放射線関係のことを聞きに来る人はいません。子供の被曝、甲状腺の問題…こうしたことを聞きに来る人はかなり少ない。ただ外来をしていて感じるのは、避難してきた人たちはまあまあの割合でちょっと鬱っぽかったりします。「あれがなければ、昔のまま平和に暮らせたのに…」という話はかなりよく聞きますね。

【久保田氏】
避難者で特にお年寄りは鬱っぽくなってる人が多いので、プライマリケアには心療内科的なケアも求められることになります。

そしてもう一つは、震災後外で遊べなくなった子どもたちに肥満の傾向が出てきているということを以前お伝えしましたが、それだけではなくて、虫歯も増えているということなんです。これはリンクしていて、虫歯や肥満の子どもたちの家庭は比較的低所得なのだそうです。これは低所得層の家庭では、健康に対する問題意識が共有しづらいことが原因のようです。

なので「患者家族教育」というものが必要になってきているとのことです。こうした「パーソナルな部分を全て相談できるお医者さん」が福島では求められているとのことです。

その他、福島県内の医療・健康課題・対策はざっとこれだけある


最も気にしていてもおかしくない「放射線被曝に関する相談」が殆どないというのも、福島県の複雑な事情を感じますね。ここに書き出したものはダイジェストですので、詳しくは是非番組サイトで全編を御覧ください。

2月6日放送分は、2月7日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。