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車が動く目的すら自動運転が決める?「あなたはきっとこれが欲しい」と注文なしで商品が届く?松田雄馬氏が語るAIの未来(2018/02/07)

2月7日のニューズオプエドは、ゲストに合同会社アイキュベータ 代表社員の松田雄馬さんをお迎えし、人工知能についてじっくりとお話を伺いました。人工知能の歴史から話が始まり、話題は多岐に及んだのですが、ここではその一部をご紹介します。


【乃木涼介アンカー】
今後人工知能が進化していくとどんな社会になっていくんですか?

【松田雄馬氏】
考えないといけないことが2つあります。今の技術、すなわちデータを学んでいく技術でどこまで行くか、ということ。それと、もっと基礎的な、人間まで含めた研究がどういう風に進歩していくかということ。…とりあえず二つに分ける必要があると思うんですよ。

前者のデータを学習させていく技術でどこまで行くか、ということなんですけど、ここは「とても便利にはなるだろう」と。人間の判断までは行かないにしても、先程出た「ニュースのファクトチェック」のような「これと同じものが過去ありましたか、ありませんでしたか?」というような、そういうマッチングなどはすごく得意なところなんですよ。「こういうふうにすれば、ニュースがより正確に伝わる」というように、人間が使い方さえ決めてやれば、道具としてどんどん使っていけるでしょう。

【乃木アンカー】
自動運転がそうですよね。

【松田氏】
自動運転もそうですが、難しいのは各社「完全自動運転」と言ってるところもあり、「いや、人間のサポートも必要だろう」と言ってるところもあり、分かれると思うんですけど…「自動運転で何がしたいの?」ということさえ人間が決めてやれば、いい使い方ができる一方で、そこすら丸投げして、「完全自動だ」という風にしてしまうのはちょっとどうなの?…と思いますけどね。完全自動にしたその先に何があるのか、ということを人間が設計しない限り、プログラムは動かないですから。

【乃木アンカー】
僕なんかは、凄い人工知能が、またもっと上の別の人工知能を作り出すみたいな…。

【松田氏】
あれですか、「あなたはこっちに行ったほうが気持ちいいよ」みたいな…?(笑)要するに、車が動く目的すら、自動運転が決める、みたいな。

【上杉隆解説委員】
それは結果が良ければいいけど、ターミネーターみたいに暴走したらどうするんですかね?

【松田氏】
基本的に今の技術では、人間が何をするかを決めない限り暴走するんですよ。(自動運転なら)目的地は決めないといけないし。「気持ちよさ」まで丸投げしてしまうのはどうなの?…と言うのがあるじゃないですか。例えば、アマゾンが特許出してますけど、「クリックする前に配達される」という…これってどうなんでしょうね?

【乃木アンカー】
「欲しいな」と考えただけで配達されちゃう…??

【松田氏】
あなたはこういう属性だから、きっとこれが欲しいと思うので、送っときました…みたいな。(笑)

【乃木アンカー】
広告はどんどん送られてきますけどね。またそれがいいのが来るんですよねえ(笑)。あれも人工知能でしょうね。

〜中略〜

【乃木アンカー】
AIが普及することによって、雇用がなくなった分をどうするかというのは…そこはベーシックインカムですかね。

【松田氏】
いや…歴史的に見ると、雇用は増えてるんですよ。産業革命の直後に「ラッダイト運動」という暴動が起こりましたが、結局雇用は増えて、産業が伸びていったわけですから。今ある作業はどんどん置き換わるとは思いますが、お客さんはいなくならないわけですから、むしろお客さんの要望は増えるかもしれない。収入も増えるかもしれないんですよ。

【上杉解説委員】
新しい仕事を生み出すチャンスなんですよね。

【乃木アンカー】
それにチャレンジできる人にとってはいいですけどねえ。


AIが発達した未来社会の話になると、ほとんどの雇用は失われて、人間はベーシックインカムで生活する…みたいな話になりがちですが、松田さんは必ずしもそうじゃない、と考えてるみたいですね。ここに書いた内容はごく一部で、他にも視聴者からの様々な質問に答えていただくなど、まだまだたくさんのお話を伺っています。全編は是非番組サイトでご視聴ください。

2月6日放送分は、2月7日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。