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ネットメディア黎明期の苦労を分かち合った岩上安身と上杉隆…当時のエピソードと現在、そして今後の展望を語る(2018/02/03)

月イチ配信のみんなで作る報道番組「上杉隆のザ・リテラシー」。2月3日の配信はIWJ代表の岩上安身さんをゲストにお迎えしました。テーマは「ネットメディア」。IWJを一つのモデルケースとして、どのように運営してるのか、そして日本のジャーナリズムについて、じっくりお話を伺いました。アンカーはもちろん上杉隆、アシスタントは宇都宮愛です。

岩上さんのプロフィールはざっとこんな感じですが…。

そしてIWJ設立への歩み。

…岩上安身と上杉隆。ともにフリージャーナリストとして活躍するも、2000年代なかばまではほとんど接点はありませんでした。それが2008年〜2009年辺りからともにインターネットのメディアとしての可能性に目覚め、自由報道協会を活用しつつ活動しながら、上杉はU3Wを経てNOBORDER設立へ。岩上氏はIWJ設立へと歩みを進めました。


【上杉隆】
IWJというのはどういうメディアか?基本的には配信サービスですよね?記者会見の中継とか、デモが起きた場合の中継とか…そういったものに特化してると思っていいんでしょうか?

【岩上安身氏】
いや、それはちょっと違う。ホントのスタート地点では、僕がひとりぼっちでスタートしてるんですよ。…考えてみると、ハンディカムを買って、最初に記者会見に持ち込んでみようと思ったのが、(今訴えられている)橋下徹さんなんだよね。当時橋下さんは「関空に普天間基地を持ってくる」と言ってたの。そのことを記者クラブが全部押さえ込んでまるで報じられてなかった。そこで僕がハンディカムを持って記者会見で「やるって言ってますよね?」と質問したら、彼はとうとうと喋りだした。そうしたら会見場がフリーズして(笑)。「岩上安身が来て聞いちゃった!カメラにも収めちゃった!どうしよう!」って言ってバーっとみんなが走り出して。一人だけ朝日の記者が残って「あの…この話は東京では漏れてるんですか?」って(笑)。

【上杉】
漏れてるも何も、記者会見で本人が喋ってるんだから(笑)。…これね、記者クラブが自主的に報道統制をやってるんだけど、それをネットメディアが突破する役割だったんですよ、当時。

【岩上氏】
その時日帰りだったんだけど、秋だったのでちょっと京都に寄って、紅葉を見てたのね。そうしたらバンバン電話がかかってきて「岩上さん、やらかしましたね!今夕刊大変ですよ!」って。バーンと「大阪府知事、普天間基地を関西空港へ」と大見出し。

【上杉】
当時ネットメディアがスクープとると「やらかす」って言って怒られてましたよね。「やったよ!また上杉が」「やった!また岩上が」「自由報道協会が!」って…こればっかり。

【岩上氏】
で、当初岩上安身はそうやって一人で動いてました。大臣会見の開放があった時に、何人か同じような志のジャーナリストがいたんだけど、どうしても子供のサッカーみたいに一箇所に皆が固まっちゃう。そこで、「複数のチームがあれば、あれもこれも伝えられるのに…」という思いがあって、1年半ぐらいの準備期間をかけて、複数名で動くようになった。一つは僕がインタビューをするチームがあって、そして多チャンネルで各現場に飛ぶ…日本各地に中継を手伝ってくれるスタッフがいて…ペイワークの人とボランティアの人がいるんですけどね。…そんな感じでIWJが出来上がって行ったんです。

〜中略〜

【アシスタント 宇都宮愛】
視聴者さんから「壁を壊すのはネットメディアか?そこには記者クラブが立ちはだかる。突破して欲しいな」というメッセージが来てます。

【上杉】
これはまさに10年前のことなんだけど、無理でした…というか、浸透してきたんだけど、はっきり言って壁を壊すまでにはなりませんでしたね。

【岩上氏】
なかなかねえ…ただ、あのころには日本中でデモがあったのに、マスコミはそれを全く伝えなかったんですよ。で、IWJが全国のデモを55箇所から全部中継するということがあった。その年のユーストリームの最も視聴者数を稼いだベスト7がうちのチャンネルだったんですよ。それは何もうちが凄いってわけじゃなくて、そのときはそれだけ多くの方が一生懸命街頭に出て、それをうちが撮し続けて…ある種のブームがあったんだけど、色んな形で潰されていって…再稼働が大きかったですね、大飯原発の再稼働が。

【上杉】
その再稼働を決めた経産大臣が枝野さんでしたね。そして野田総理。海江田さんはその前に涙流して辞めちゃったし。振り返ると懐かしいなあ…。

【岩上氏】
あの熱気みたいなものも含めて…やっぱり時間が…すごいよね。

【上杉】
みんな忘れっぽいんですよ。この国のメディアはきちんとファクトチェックも出来ない。ネットメディアもはっきり言って…そういうことも出来ない。…半ば諦めてんですけどね。

【岩上氏】
諦めてるのならスタッフをちょっとお借りしたいんだけど…(笑)。


…というわけで、前半はここまで。前半はこちらのYoutubeチャンネルよりどなたでもご覧いただけます。ここに書いた内容はダイジェストですので、是非全編をご視聴ください。後半はクラウドファンディング支援者の限定配信となりますので、ご覧になりたい方は下記リンクよりどうぞ!