日別アーカイブ: 2018年1月20日

伊達市の除染をめぐる疑惑は深まるばかり。風雲急を告げ、今月行われる伊達市長選!映画監督ヤン・カワモト氏の報告(2018/01/19)

1月19日の後半の特集は、映画監督のヤン・カワモトさんをゲストにお迎えし、12月にご報告いただいた「ガラスバッジで計測した伊達市民6万人の放射線量データを市役所が不正に流用したのではないか?」という疑惑の続報についてお伺いします。


【ヤン・カワモト氏】
まず伊達市がどこにあるかをご説明します。全村避難になった飯舘村、その隣が伊達市です。つまり汚染が激しく全村避難になった飯舘村と境界を接している市だということ。

伊達市は除染に関してスペシャルなことをやっていて、除染にA,B,Cのランク付けをしているのです。Aは線量が高い所。Bはその次に高い所。Cは比較的低い所。それで「Cは除染をやらなくてもいいでしょう」ということになっていたのです。しかし、その隣の福島市は、線量が0.23μSv/h以上ならば全て除染する(国が定めた基準)のです。でも伊達市は独自の基準で、0.23以上であっても除染しないところがあるのです。

伊達市は国から受け取れるはずの除染の予算85億円を辞退しています。それで不審に思って調べると、どうやら「0.23μSv/h以上でも大丈夫だ」という理屈を作ってるらしいのです。それで伊達市の除染の最高責任者である市長の直轄理事の方に話を伺ったりして、少しずつ分かってきたのです。

【アシスタント 川島ノリコ】
その方が嘘をついたということですか?

【カワモト氏】
そうですね。直轄理事の方と僕が会って「なんでそんなことをしてるんですか?」と聞いたら、「それ(0.23μSv/h以上でも大丈夫だということ)を裏付ける論文がある」ということでした。それがこの論文です。

この中に「国が示した安全基準より4倍高くても平気だ」ということが書いてあるのです。

〜中略〜

【カワモト氏】
しかし「この論文には50の間違いがある」という指摘もあるんです。「これは論文としていかがなものか?」という疑惑がある。それで市のほうに聞きに行ったら、「この論文の作成を依頼はしてないけど、『こんなデータがあるけども、論文作成に使えないか?』…という提案はした」というのです。市の職員がそう言えば、それはもう依頼してるのと同じだと思うんですけども。

伊達市の議員に高橋一由さんという方がいて、僕が会ってこの一連の話をしたのですが、高橋議員がそのことを議会で追求したんですよ。

この高橋議員は前回の市長選に出馬しています。そして「Cエリア(線量が比較的低い所)も除染しましょう」ということを公約にしたんです。そしたらかなりいい線まで言ったんだけど、僅差(約3000票差)で落選してしまった。

しかしこれには裏があって、高橋候補がかなり追い上げたので、選挙中に仁志田現市長が「俺も(Cエリアの除染を)やる」と言い出したのです。チラシも配られました。しかし当選したあとは「Cエリアはやらないよ」と前言を翻しました。「除染をやると書いてあった、あのチラシは何なんですか?」と問うと「あれは支援者の誰かがやったんでしょう。自分はやってない」と言うんです。…高橋議員はずっとそのことを追求し続けてるんですよ。で、先の論文との関係も否定したので、議会で今糾明しているわけです。

で、その議会の映像を使わせてくれと言ったら、拒否された。ですので、皆さんこの伊達市議会の映像を見てください。画面に向かってこのQRコードですぐ出ますから。

それで伊達市役所が福島県立医大に論文の作成を「提案」しているのですが、個人情報保護のためのデータの加工を、この東大名誉教授の早野龍五さんにお願いしたんですよ。

これが個人情報の流出になるんじゃないかという話なんです。この早野名誉教授は論文を書いた人でもあるんです。だから結局、個人情報を見ちゃいけない人が見てることになる。これが個人情報保護条例違反の疑惑。

伊達市は「こんな風にしてやったらどうですか?」と提案しただけで、依頼してない、と言っているんですが、早野名誉教授は「正式に依頼されました」とはっきり言っています。


…というわけで、ここから先は有料時間帯になるので、番組サイトより本編をご視聴になってください。ちなみにこの1月21日告示、28日投開票でにまた伊達市の市長選があるのですが、それにこの問題を追求している高橋一由氏が立候補するそうです。もちろんこの問題をきっちり追求し、Cエリアの除染をやることも再び公約に挙げるそうです。これは目が離せない展開になって来ました!

1月19日放送分は、22日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。

補足:昨年12月21日のヤン・カワモト氏出演の回もあわせて目を通していただけると、より理解が深まるかと思います。

ガラスバッジで計測した伊達市民6万人の放射線量データを、市役所が不正に流用?!映画監督ヤン・カワモト氏が追及!(2017/12/21)


【お知らせ】

みんなで作る報道番組「上杉隆のザ・リテラシー」、来月は2月3日土曜の配信です。ゲストはIWJ代表の岩上安身さん。テーマは「ネットメディア」です!どうぞお楽しみに!

2月以降の「ザ・リテラシー」の配信は、現在すでに募集が始まっている第4期クラウドファンディングの対象となります。番組後半はクラウドファンディング支援者向けの限定配信となりますので、下記サイトからぜひ御協力をお願い致します。


2018年よりニューズ・オプエドでは新しく「解説委員制度」がスタートしました。解説委員に就任したのはレギュラー陣の中から大貫康雄さん、薬師寺克行さん、平林壮郎さん、そして上杉隆です。新しくなったニューズ・オプエドをどうぞお楽しみに!

オリンピック出場選手の壮行会を勝手に開くな!?商業イベントになりきった現代オリンピックの実態を本間龍氏が報告(2018/01/19)

1月19日特集前半は、著述家の本間龍さんをゲストにお迎えして、2020年に開催の東京オリンピック関連のお話を伺いました。


【アシスタント 川島ノリコ】
平昌オリンピックを控えて各地で壮行会が行われているそうですが、非公開で行われているそうです。なんで非公開なんでしょうか?

【本間龍氏】
選手の出身校などが地元の沢山の人を集め、地元もマスコミなども集めて盛大に壮行会をやろうとすると、「それはダメ」と組織委員会から待ったがかかる。なので、ずっと非公開の状態で行われているということなんですね。

【本間氏】
JOCの理屈としては、44社のスポンサーを集めてるので、「派手に壮行会を開いて報道するのはオリンピックを利用した宣伝に値する」ということなんですね。でも私立はともかくとして、県立の学校が壮行会を開いたからと言ってそれが宣伝になるのでしょうか?

【本間氏】
これ、長崎県になってるけど長野県の間違いです、ごめんなさい。

で、全部で8校ぐらいが非公開になっているらしいんですけど、僕はこの小諸商業高校と小海高校の先生と電話でお話したんですが、JOCからの中止要請は直接は来てないそうなんです。出場選手のコーチなどを通して「そういうふうに言われてます」などと、間接的に言われるのだそうです。それを確かめようとしてJOCに問い合わせると、なかなかつながらない。結局JOCから直接「ダメだ」とは聞いてないんだけども、「そういうふうに言われてます」と間接的に色々なところが言ってくる。でも、文書も何もないんですよ。

もし「ふざけるな」ということで壮行会を強行すると、何か選手に不都合が生じるのではないか、ということをみんな心配して、結局皆さん萎縮してしまって、非公開にしてしまうのです。

そもそも、その学校で選手が育ったからオリンピックに行けたわけじゃないですか。スポンサー企業はオリンピックにお金出してるんでしょうが、選手の出身の県立高校にまでそのお金が回ってるわけはないし、宣伝にもなるわけがない。こんな形で圧力をかけるのはいけないんじゃないかと僕は思いますが…。

【本間氏】
この件についてスポーツ評論家の玉木正之さん(オプエドのスポーツ編集長)が次のようにおっしゃっています。

【本間氏】
…多分これを「やるな!」と言って文書を出したりすると、それもまた騒ぎになるので、やらないんでしょうね。冬のオリンピックでもこうなったということは、2年後の東京オリンピックでもこうなるということでしょう。しかももっともっと多くの学校や選手が関係してくる。これはJOCがはっきりとした方針を出さなければいけないんじゃないでしょうか。


…結局スポンサーがいなければ成り立たないのが現代のオリンピックで、「スポンサー第一の商業イベント」になりきっているにも関わらず、そのことをJOCがはっきり言わないからこういうことになってしまっているようですね。「アマチュア・スポーツの祭典」「参加することに意義がある」と言われていた昔のオリンピックとはかけ離れたものになってしまったようです。

このあとはTwitterでの本間さんのオリンピック批判の発言が、あっという間に消されてしまった経緯などが語られました。また、ここに書いた内容はダイジェストですので、それらの詳しい内容は番組サイトで本編をご視聴ください。

1月19日放送分は、22日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


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