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財務省が自賠責保険から6000億円超を借金!?返済は大丈夫?ニューモデルマガジンX編集長 神領貢氏に訊く(2018/01/09)

1月9日のニューズ・オプエドは、ニューモデルマガジンX編集長の神領貢さんをゲストにお迎えして、今月24日に行われる「自賠責保険審議会」と、自賠責保険の資金が財務省に貸し出されている問題についてお話を伺いました。

「自賠責保険審議会」は金融庁で開かれる、次年度の保険料をいくらにするかを決める会議で、毎年開かれているものですが、事実上官僚が決めてきたストーリーを追認するだけで、わずか2時間で終わるものだそうです。昨年の自賠責保険審議会について報じたニューモデルマガジンXの記事がこちら。


【神領貢氏】
自賠責保険審議会は、基本的には保険料の収入と保険金の支払いがほぼイコールになるように予測して、次年度の保険料を決めるというものです。現状は24ヶ月分として25,000円ほどを支払うというものになっています。昨年の審議会では2,000円ほど値下げされました。

【アシスタント 義山望】
次年度はどうなりそうですか?

【神領氏】
一番可能性が高いのは「据え置き」だと思います。保険料の収入と保険金の支払いがほぼイコールになるようにするので、交通事故・死者が年々減っている昨今、前年よりも収支は良くなると思います。ただ、2年連続の値下げはちょっと考えにくいので、現状維持かなと思います。

問題は、過去徴収した保険料を平成6年に財務省(一般会計)に貸し出していて、6169億円が返ってきていないこと。(平成29年末現在。下の表を参照。)この返済は平成15年を最後に止まっている状態でした。次年度ようやく23億円だけ返すことになりましたが、6000億円以上の残金から見れば僅かな金額。

【神領氏】
この自賠責保険料から国交省にプールされた積立金を、毎年130億円前後交通事故の被害者の救済に当てているのですが、積立金の残金はあと1700億円あまりで、年々減っているので、あと12,3年で枯渇する計算になります。(下の図を参照)にも関わらず、6000億円以上の保険料が財務省に貸し出されたまま、なかなか返って来ないという現状は、非常に困った問題です。

【神領氏】
ただ、私が石井国交大臣に聞いたところでは、返済の道筋はつけたらしく、積立金が枯渇しないように継続して返済はしてくれるようです。しかし6000億円以上という莫大な金額なので、完済がいつになるかは全くわかりません。私としては返済が滞って被害者救済に支障が出ないように、継続してウォッチしていかなければいけないと思っています。


この他は上杉アンカーからの問題提起、更には視聴者からの質問に神領さんが答えるなど、自賠責保険関連の問題について議論が交わされました。そちらの方は是非番組サイトでご視聴ください。

1月9日放送分は、10日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


【お知らせ】

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