日別アーカイブ: 2017年12月20日

ミツバチが激減したのはネオニコチノイド系農薬が原因。人間にも健康被害があるこの農薬の使用実態に迫る!(2017/12/19)

12月19日のニューズ・オプエドは国際NGOグリーンピースジャパンの関根彩子さん、アジア学院理事の田坂興亜さんをゲストにお迎えして「食の安全と農業」についてお話を伺いました。

最近、ミツバチが減っている、大量死しているという事が言われますが、花粉を運んで果物や野菜の実りを助けてくれるミツバチが、もしいなくなったら、どうなるのでしょう?

このような八百屋さんの店先が…

…こうなってしまうそうです。

【関根彩子氏】
このミツバチを激減させている原因が「ネオニコチノイド系農薬」です。ミツバチだけでなく、多くの生き物の生態系に影響を与えています。この農薬は水に溶けやすく、土や植物全体に染み込んでしまう(洗っても取れない)という特徴があります。欧米各国では危険性が指摘され、規制が始まっているのですが、日本ではまだ始まっていないどころか、むしろ使用拡大の方向にあります。

【関根氏】
また、ある程度以下に農薬の使用回数を減らす「特別栽培(減農薬)」という栽培方法があるんですが、ネオニコチノイド系農薬を使うと使う回数を減らすことができるので、「特別栽培(減農薬)」ということになりますが、それが安全というわけではありません。

【田坂興亜氏】
農作物のネオニコチノイド系農薬の残留基準が、日・米・EUの各国で全く違います。下記のようにEUはブドウ、イチゴ、キャベツで0.01ppm(検出限界)以下でなければならないと非常に厳しいのですが、日本はEUと比べ、300〜500倍規制基準がゆるくなっています。

【田坂氏】
更に厚労省は2015年5月にホウレンソウの中に残留するクロチアニジン(ネオニコチノイド系農薬の一種)の基準を、それまで3ppmだったものを40ppmに緩和しました。これは本当に犯罪的だと私は思います。取り返しがつかない…。

【田坂氏】
ネオニコチノイド系農薬は、体に有害と言われているタバコに含まえる「ニコチン」と化学的な構造が似ていて、更に毒性を強くしたもの。「妊婦はタバコを吸ってはいけない」ということはよく知られていますが、これはニコチンの毒性が胎児に与える影響のためです。それよりも毒性が強い農薬が農作物に広く使われているのが日本の現状です。

また、ネオニコチノイドは人の脳神経系にも悪影響を与えることを示す研究論文が出されていて、自閉症、ADHD、その他子供の発達障害との関連性が指摘されています。

更に田坂さんは次のように続けます。

【アシスタント 義山望】
「行政がネオニコチノイドを推奨する理由は何でしょうか?」という質問が来ています。

【田坂氏】
それはやっぱり、私が勘ぐるところでは農薬会社の言うことを聞いているのだと思います。一方で農薬を売りたい人がいるわけですから。誰が考えても明らかだろうと思います。それを売ることで収入を得る人たちが裏で動いているとしか思えないですね。

…恐ろしいことですね。農薬の製造業者と行政が癒着して、健康に害がある農薬の規制基準を厳しくするどころか緩めているとしたら、モリカケ事件と同じような、極めて日本的な腐敗の構造と言わざるを得ません。

ここでご紹介した内容はほんの一部で、まだまだたくさんの話を伺っていますので、是非番組サイトでご視聴ください。

12月19日放送分は、20日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


**お知らせ**

12月23日(土)17:00より2時間、オプエドの今年1年を振り返るクリスマス特番が放送されます。今回はYoutubeでの無料放送となります。配信URL、ゲストなど詳細は追ってお知らせしますので、どうぞお楽しみに!

同日19時30分からは、芝公園アバッタスタジオでクリスマス会を開きます。プラチナ会員の方のみご参加いただけます。(会費5,000円)参加ご希望の方は21日(木)までにnoborder_staff@no-border.asia(迷惑メール防止のため、@を全角で表記していますので、半角に置き換えてください。)宛にメールでお申し込みください。