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NHKの受信料契約をめぐる最高裁判決は、実は痛み分け!?「NHKから国民を守る党」代表の立花孝志氏が裁判の実情を詳細解説!(2017/12/07)

12月7日のニューズ・オプエドは、東京都葛飾区議会議員で、「NHKから国民を守る党」の代表でもある立花孝志さんと、おなじみの東洋大学教授の薬師寺克行さんがゲストでした。特集では6日に判決が出た、契約を拒んでいる男性にNHKが受信料の支払いを求めた裁判について立花さんにじっくり話を伺いました。

以下、特集の内容です。

【佐藤由季アシスタント】
12月6日に開かれた、NHKが契約を拒んでいる男性に受信料の支払いを求めた裁判で、NHKの受信料制度について、最高裁は「合憲」との判断を示し、男性に受信料の支払いを命じました。この裁判はどういったことが発端だったんでしょうか?

【立花孝志氏】
えーと、まず2006年3月にNHKが「男性がNHKを見ている」ことを確認、その5年6ヶ月後に「契約してくれ」という内容証明を送ったが男性がこれを拒否、訴訟になりました。テレビを設置してから11年目の判決でした。それで、まるでNHKが勝ったかのような報道がされてますが、この判決文を見てください。

この主文のところをよく見てもらいたいんですが、「本件各上告を棄却する」「各上告費用は各上告人の負担とする」とあります。つまりこれは受信料の支払いは男性に命じたけど、NHKの主張も基本的に認められていない。「NHKも被告の男性も両方負けている」「引き分け」と言ってもいいぐらいなんです。

この裁判では、NHKは4つの請求の原因を出しているんですよ。一つ目は「法律関係なしに、NHKが契約の書類を送ったら成立にさせてくれ」というもの。これは4年前に東京高等裁判所でこのNHKの無茶苦茶な主張を認めてしまっています。つまりこれは、法律関係なしに、NHKが内容証明を送ったら2週間で契約成立。視聴者側には断る権利がない…ということなんですが、今回の最高裁では15人の裁判官全員が「ダメ」と言って、これは完全に否定されました。

二つ目は「タダで放送を見られているから、損害が発生している。損害賠償を払え」というもの。これも棄却されました。

三つめは「テレビを設置していながら契約してくれない人に対しては、NHKが裁判を起こせば支払い請求ができる」というもので、これが認められたので、今回「20万円の受信料を支払いなさい」ということになった。しかし他が棄却されているので、これはNHKにとっては大きな痛手。

他に僕がやっているNHKとの様々な裁判で、視聴者側が有利になると思われる判断が今回色々出されている。これからのNHKとの受信料裁判は、相当NHKが負けるんじゃないかと思っています。

特に来年NHKが目指しているインターネット端末、パソコンやスマホから受信料を取ろうとしていることについては、「もう少し国民の理解が得られなければダメですよ」ということを最高裁がやってくれたように思います。

【上杉隆】
僕は立花さんと初めて会った頃から言ってますよね。「必ずNHKはインターネットを狙ってきますよ」って。そこしかないんですよ、お金を取れるところが。もうこれを8年前から言ってるんだけど、8年早いと誰も理解できない(笑)。それをやるならNOBORDERや他のインターネットの報道業者も受信料を取れるようにしろと。なんでNHKだけ特別なんだ、おかしいじゃないか?…それがいいたかったんですけど…。まあねえ、そっちに向かうしか、NHKの生き残りはないんじゃないか?この判決はそうですよね。

【立花氏】
15人の裁判官が基本的に全員NHKの主張を認めませんでしたからね。

【上杉】
なのに、なんでメディアはNHKが勝ったように報じるんですかね?「受信料合憲」はもともと最高裁で出てるんですよね?

【立花氏】
そもそも、放送法64条は憲法違反でない、という判断はすでに最高裁が出してます。なのに新聞の見出しが、まるで今回初めて「合憲」の判断をしたみたいになってますねえ。

【上杉】
そこは元々、誰も争ってないでしょ?

【立花氏】
争ってないというか、まあ、「一応言ってるけど…」程度の話。だってこんなの「違憲だ」となった瞬間にNHKは潰れるんですから。それはもうありえないこと。

【上杉】
これがクロスオーナーシップに関わってくるんですよね。つまり、民放連や放送業界全部が一緒になってる、談合システムなんですよ。毎日はTBS、朝日はテレビ朝日、読売新聞は日テレ…。

【立花氏】
そういえば、これね。テレビをNHKだけが映らなくなり、民放だけが映るようにする装置なんです。


テレビをNHKだけが映らなくなり、民放だけが映るようにする装置「イラネッチケー」

【立花氏】
これに関する裁判、去年の都知事選の時に一審の判決が出て「外せるからダメだ」と言われました。じゃあ、絶対取れないようにして控訴したら、今度は東京高裁の裁判官が「たとえ絶対にNHKが映らないとしても、NHKの受信料によって放送を普及させてるから、NHKが映らなくても受信料は払いなさい」というようなことを言ってるんですよ。

つまり新聞社はNHKを守らないと、連結している民放テレビ局の収入が減っちゃうと。(だからメディア各社はNHKが勝ったかような印象操作をする)これ、具体的にNHKの金の何が民放に流れているかというのは、二つあって、一つは送信所。スカイツリーとか、田舎の山にあるNHKのお金で作っている送信所、これらをNHKがタダみたいな値段で民放に使わせてあげてる、これがまず一つ。もう一つはオリンピックとワールドカップ。何百億という放送権料の80%をNHKが持ち、残りを民放が4~5%ずつ持っている。このように巨額なお金をNHKに負担してもらってるから、民放はNHKの受信料収入が減ると困るんです。

【上杉】
ジャパン・コンソーシアム。そこで中心になっているのが、民放、NHK、そして何と言っても電通ですよね。それを取材してたのが、15年前か…。そこでわかったのが、民放だって国のお金で助かってる。完全な私企業じゃないわけですよ。免許事業の特典で、免税措置も受けて、国有地も払い下げてもらい、電波料は事実上タダだし。

【立花氏】
民放のBSのチャンネルって、ほとんど通信販売と再放送ぐらいしかしてないんですよ。もしBSの電波を多くの事業者に開放して、例えばホリエモンみたいな人がBSで面白い番組を作り出したら、そっちに視聴率が取られちゃう。だから簡単に言えば「飼い殺し」みたいにしてるんです。

【上杉】
2011年の7月25日に帯域を圧縮して、米軍からも返してもらって、それを800MHz帯を含めて開放すると。そのための用意として、NOBORDERもネットの方に行ったんです。オプエドも他の国だったらすでにテレビでやってるんですよ、サイマルで。だけど日本は守ってるんですよ。チャンネルが15しかないなんて、日本だけですよ。中国とか400チャンネルとかあるんだから。

【立花氏】
ちょっと専門的な話になって申し訳ないけど、アナログ時代からデジタル放送になって、基本帯域は3倍ぐらいになってるんですよ。だから本当はテレビ局も3倍に増やすことはできたんだけど、そんなことをすると視聴率が下がって既存の放送局の収入が減るから、ハイビジョンにして新しい企業が入ってこれないようにしている…。

【上杉】
このカルテルを潰そうとしたのが2009年の原口一博総務大臣。このICTフォーラムという総務省が作ったフォーラムに入っていたメンバーですよ。その時2年後の利権開放のために戦ったのが孫正義さん。その横に座っていた委員が上杉隆さんという人です。…あれからもう10年近く経ちましたけど、もうこれ(スマホ)でテレビ見れるわけですよ。スマホで見た場合は放送法は関係ない。これはNHKはどう対応しようとしてるんですか?

【立花氏】
とりあえず無料で、先に同時再送信でネットでも出してしまって、あとから法律を追いつかせようと。その時に自民党議員と取り引きをしていくんじゃないのかな。

【上杉】
選挙前は野田聖子総務大臣は、ついに「電波オークションやります」って言ったんですよ。世界中でやってるから。これは原口総務大臣が2009年に言って以来だったんです。ところが選挙勝った瞬間に取り下げましたよね。

【立花氏】
だって、そんなことしたら自民党にとって都合の悪い情報がどんどん出ていくことになっちゃうんでね。そういう意味では、是非是非上杉隆さんにも「こっちの世界」に、政治の世界にも…。

【上杉】
僕もうリセットされたから結構です。(笑)

【立花氏】
…お越しいただかないと、日本の行く末が危ない。

【上杉】
正直な話、立花さんがやっていることって、そういうことなんですよ。あとから分かるんですけど「ああ、これを狙っていたのか」と。多分5年後ぐらいにみんなわかると思うんですけど。

【立花氏】
「NHKをぶっ壊す!」っていうのは、そういう深い意味があるんです。

【上杉】
今の既得権益層を壊そうとしている。その象徴であるメディアのカルテルを破壊しようとしてるんだけど、みんな怖いから「立花だけはやめとけ!立花よりはまだ上杉のほうがマシだぞ」と…。

【立花氏】
いや、この「ダブルタカシ」は危ないぞ。元NHKの同士のダブルタカシは相当危ないぞと。

【上杉】
弱点知ってますもんね、NHKの。だからNHKはオプエドを是非放送してください。あ、それいいなあ。マジで。一緒にやりましょうよ、そろそろ。

【立花氏】
でもね、そろそろNHKの方から「仲良くしよう」って言ってきそうな雰囲気はあるなあ。

【上杉】
冗談抜きで、多様性のある番組を作るのはNHKが得意なんだから。

【立花氏】
本当に、国民の信頼に応えられるNHKに戻って欲しいという思いは僕もあるので…。

【上杉】
オプエドをサイマルでもいいから放送してくれるんだったら、僕はもう宣言します。立花さんをレギュラーから降ろします。(爆笑)

【立花氏】
え?レギュラーだったの?(笑)

【上杉】
呼びません!出禁にする(笑)…で、裏番組で「立花孝志」って言う番組作っちゃう(笑)

【立花氏】
あ、ところでこれ(イラネッチケー)ね、裁判には勝ってないんですけど、これをつけるとNHKがもう裁判をしてこないことがわかりました。裁判では勝ってないんだけど、これを付けたら立花が相手だから、NHKがめんどくさがって裁判起こさない。これをつけるとスルーされます。

【上杉】
魔除けみたいなもんですね。(笑)

特集は以上ですが、このあとの有料時間帯では、ヘッドラインでも紹介した、アメリカのトランプ大統領が「エルサレムをイスラエルの首都と認定し、イスラエルのアメリカ大使館を速やかにエルサレムに移転する」という大統領宣言を発表したことに絡め、薬師寺教授が「サウジとイラン」と題して、複雑に絡み合う中東問題の難しさを解説しました。その際中にも、トランプ大統領の発表に反発する中東諸国の要人の緊迫した声明が飛び込んで来るなど、今後の中東情勢の難しさが浮き彫りとなりました。そちらの方は是非有料会員登録の上、ご視聴ください。

12月7日放送分は、8日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必須です。


補足動画1:イラネッチケー販売の最新情報(立花孝志氏自身による解説)


Youtube Channel「孝志立花」より引用 https://youtu.be/ZKvKbYi-zPc


補足動画2:NHK受信契約最高裁判決 判決文ではNHK敗訴しています の理由を詳しく解説しました ぜひご覧下さい


Youtube Channel「孝志立花」より引用 https://youtu.be/MqZyB-le-ok