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伊達市の除染をめぐる疑惑は深まるばかり。風雲急を告げ、今月行われる伊達市長選!映画監督ヤン・カワモト氏の報告(2018/01/19)

1月19日の後半の特集は、映画監督のヤン・カワモトさんをゲストにお迎えし、12月にご報告いただいた「ガラスバッジで計測した伊達市民6万人の放射線量データを市役所が不正に流用したのではないか?」という疑惑の続報についてお伺いします。


【ヤン・カワモト氏】
まず伊達市がどこにあるかをご説明します。全村避難になった飯舘村、その隣が伊達市です。つまり汚染が激しく全村避難になった飯舘村と境界を接している市だということ。

伊達市は除染に関してスペシャルなことをやっていて、除染にA,B,Cのランク付けをしているのです。Aは線量が高い所。Bはその次に高い所。Cは比較的低い所。それで「Cは除染をやらなくてもいいでしょう」ということになっていたのです。しかし、その隣の福島市は、線量が0.23μSv/h以上ならば全て除染する(国が定めた基準)のです。でも伊達市は独自の基準で、0.23以上であっても除染しないところがあるのです。

伊達市は国から受け取れるはずの除染の予算85億円を辞退しています。それで不審に思って調べると、どうやら「0.23μSv/h以上でも大丈夫だ」という理屈を作ってるらしいのです。それで伊達市の除染の最高責任者である市長の直轄理事の方に話を伺ったりして、少しずつ分かってきたのです。

【アシスタント 川島ノリコ】
その方が嘘をついたということですか?

【カワモト氏】
そうですね。直轄理事の方と僕が会って「なんでそんなことをしてるんですか?」と聞いたら、「それ(0.23μSv/h以上でも大丈夫だということ)を裏付ける論文がある」ということでした。それがこの論文です。

この中に「国が示した安全基準より4倍高くても平気だ」ということが書いてあるのです。

〜中略〜

【カワモト氏】
しかし「この論文には50の間違いがある」という指摘もあるんです。「これは論文としていかがなものか?」という疑惑がある。それで市のほうに聞きに行ったら、「この論文の作成を依頼はしてないけど、『こんなデータがあるけども、論文作成に使えないか?』…という提案はした」というのです。市の職員がそう言えば、それはもう依頼してるのと同じだと思うんですけども。

伊達市の議員に高橋一由さんという方がいて、僕が会ってこの一連の話をしたのですが、高橋議員がそのことを議会で追求したんですよ。

この高橋議員は前回の市長選に出馬しています。そして「Cエリア(線量が比較的低い所)も除染しましょう」ということを公約にしたんです。そしたらかなりいい線まで言ったんだけど、僅差(約3000票差)で落選してしまった。

しかしこれには裏があって、高橋候補がかなり追い上げたので、選挙中に仁志田現市長が「俺も(Cエリアの除染を)やる」と言い出したのです。チラシも配られました。しかし当選したあとは「Cエリアはやらないよ」と前言を翻しました。「除染をやると書いてあった、あのチラシは何なんですか?」と問うと「あれは支援者の誰かがやったんでしょう。自分はやってない」と言うんです。…高橋議員はずっとそのことを追求し続けてるんですよ。で、先の論文との関係も否定したので、議会で今糾明しているわけです。

で、その議会の映像を使わせてくれと言ったら、拒否された。ですので、皆さんこの伊達市議会の映像を見てください。画面に向かってこのQRコードですぐ出ますから。

それで伊達市役所が福島県立医大に論文の作成を「提案」しているのですが、個人情報保護のためのデータの加工を、この東大名誉教授の早野龍五さんにお願いしたんですよ。

これが個人情報の流出になるんじゃないかという話なんです。この早野名誉教授は論文を書いた人でもあるんです。だから結局、個人情報を見ちゃいけない人が見てることになる。これが個人情報保護条例違反の疑惑。

伊達市は「こんな風にしてやったらどうですか?」と提案しただけで、依頼してない、と言っているんですが、早野名誉教授は「正式に依頼されました」とはっきり言っています。


…というわけで、ここから先は有料時間帯になるので、番組サイトより本編をご視聴になってください。ちなみにこの1月21日告示、28日投開票でにまた伊達市の市長選があるのですが、それにこの問題を追求している高橋一由氏が立候補するそうです。もちろんこの問題をきっちり追求し、Cエリアの除染をやることも再び公約に挙げるそうです。これは目が離せない展開になって来ました!

1月19日放送分は、22日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。

補足:昨年12月21日のヤン・カワモト氏出演の回もあわせて目を通していただけると、より理解が深まるかと思います。

ガラスバッジで計測した伊達市民6万人の放射線量データを、市役所が不正に流用?!映画監督ヤン・カワモト氏が追及!(2017/12/21)


【お知らせ】

みんなで作る報道番組「上杉隆のザ・リテラシー」、来月は2月3日土曜の配信です。ゲストはIWJ代表の岩上安身さん。テーマは「ネットメディア」です!どうぞお楽しみに!

2月以降の「ザ・リテラシー」の配信は、現在すでに募集が始まっている第4期クラウドファンディングの対象となります。番組後半はクラウドファンディング支援者向けの限定配信となりますので、下記サイトからぜひ御協力をお願い致します。


2018年よりニューズ・オプエドでは新しく「解説委員制度」がスタートしました。解説委員に就任したのはレギュラー陣の中から大貫康雄さん、薬師寺克行さん、平林壮郎さん、そして上杉隆です。新しくなったニューズ・オプエドをどうぞお楽しみに!

大雪で極寒のニューヨーク…芸術に目覚めた(?)笹野支局長が油絵の創作に挑戦!(2018/01/12)

11月12日のニューズ・オプエドは、ニューヨーク支局長 笹野大輔さんのレポートがありました。

ニューヨークは大寒波に襲われていて、非常事態宣言が出ているそうです。

噴水もこのとおり。

一方、メトロポリタン美術館では、この絵の女の子の下着が見えていることで「子供を性の対象として見ている」と槍玉に上がり、撤去を求める1万人以上の署名が集まったそうです。美術館は「撤去はしない」としていますが、絵の周りには規制線が敷かれています。

芸術を鑑賞するだけでは飽き足らない笹野支局長は、自ら絵を描くイベントに参加して、作品作りに挑戦!このイベントは会場がバーで、参加者同士が和気藹々とお酒を飲みながら描けるというユニークなもの。

お手本を見ながら描き方を教わりますが、自由にアレンジできるので、出来上がる作品は個性的になります。

こちらが笹野支局長の作品。ゲストの吉田照美画伯にも「お、いいじゃん!」とお褒めの言葉を賜りました!

…ここに書いた内容はダイジェストですので、是非番組の本編を番組サイトから御覧ください。

1月12日放送分は、15日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


【お知らせ】

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「ニューズ油絵」のテーマは詩織さん準強姦事件。そして吉田照美画伯が上杉隆にスパコン事件の今後の展開を直撃!(2018/01/12)

1月12日のニューズ・オプエドは月に一度の人気コーナー、吉田照美画伯の「ニューズ油絵」の回でした!タイトルは「立ち上がったのは?海外メディア」

【吉田照美氏】
これは描かないではいられなかった。他の要素は入れずに詩織さんだけを。日本では民放各局も、NHKもこの問題をほとんど取り上げてない。ニューヨーク・タイムズを始め、欧米各国では大きく取り上げられましたね。#MeToo運動がハリウッド発で問題になりましたが、日本ではここから始めないと!その後の(はあちゅうさんの)電通のやつは二番目のはずなんで…故意に取り上げてないとしか思えません。

政治家では森ゆうこさんが中心になってやってますが、自民党と公明党の議員がなぜそれに賛同できないかが大きな疑問ですね。メディアは死んでいるのか、政治家の方々も死んでいるのか?…憤りにも近いような思いを込めて、今回この絵を描かせて頂きました。


上杉解説委員からは、日本のメディアでこの詩織さん準強姦疑惑の問題が取り上げられない背景が解説されましたが、日本のメディアの絶望的な状況には変わりはないようですね…そちらの方は番組サイトで本編をご視聴ください。


そして番組後半は吉田画伯が上杉解説委員に知りたいことを質問する「吉田照美のソコキケナイトコ?」のコーナー。まず吉田画伯が聞いたのが、油絵のテーマとも関係する山口敬之氏が絡んでいる「スパコン補助金不正受給疑惑」について。


【吉田氏】
スパコン問題の今後の展開を聞きたいですね。

【上杉隆解説委員】
斎藤元章氏が再逮捕されたので、先に行く可能性が出てきました。あれだけわかりやすい形で公金をだまし取ったというか、私的に流用したことは確定しているので、再逮捕で今度は文科省ルート…額が大きい方を調べますよと言うことですね。今回特捜部長は「久々にバッジを捕りたい」という意志はあったのですが…スパコンで行くのが難しいのは、麻生さんが陳情を受けてやったのですが(繋いだのが山口氏で、ペジーコンピューティングの顧問になっていた)、バッジ(政治家…麻生財務大臣、世耕経産大臣など)が職務権限を持って言ったかどうか、ということが問題なんですが…逆襲が来たんですよ。もともと斎藤元章さんに補助金をつけたのは、民主党政権時代の枝野経産大臣…元々野党だったのです。それで「やばい」ということで、がんじがらめになって、追求できなくなってしまった。「何言ってんだ。民主党政権の枝野経産大臣が1億付けたんじゃないか。それが順送りされて、たまたま額が増えただけなんだ」と言われたら終わりなんです。

東京地検は世論を気にするので、メディアの応援があるといいんですが、山口氏は元TBSの人間なので、それも期待できない。しかも日付を遡っていくと、TBSの社員の時にもうもらっているのです。これは服務規程違反なので、TBSも謝罪しなきゃいけなくなるので。…ということで、オプエド以外ではこのことは言えない。オプエドだけが他メディアと違うことを言ってるようですが、これが政治の中にいる人の普通の意見です。

野党はどうなんでしょうねえ…野党第一党は立憲民主ですが、無理ですよね。立憲民主のメンバーは旧民主党。完全に抑え込まれた民主党のメンバーが今の立憲民主ですから。内閣官房長官の秘書官はものすごい情報量と権限を持っています。それが中村格さん。その人が枝野、平野、仙谷、藤村の民主党政権時代の内閣官房長官の秘書官でもあり、現在の菅官房長官の秘書官でもあるんです。…これ、有料時間帯に言いたかったなあ…(笑)。

…ということで、この続きは番組サイトでご視聴ください。この他に乃木涼介アンカーに対する「昔中山美穂さんとキスシーンやったんですって?」という、吉田画伯の「まさかの芸能ゴシップネタ追及」もあります。

1月12日放送分は、15日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


【お知らせ】

みんなで作る報道番組「上杉隆のザ・リテラシー」、来月は2月3日土曜の配信です。ゲストはIWJ代表の岩上安身さん。どうぞお楽しみに!

2月以降の「ザ・リテラシー」の配信は、現在すでに募集が始まっている第4期クラウドファンディングの対象となります。番組後半はクラウドファンディング支援者向けの限定配信となりますので、下記サイトからぜひ御協力をお願い致します。


2018年よりニューズ・オプエドでは新しく「解説委員制度」がスタートしました。解説委員に就任したのはレギュラー陣の中から大貫康雄さん、薬師寺克行さん、平林壮郎さん、そして上杉隆です。新しくなったニューズ・オプエドをどうぞお楽しみに!

アメリカで大型減税が決定!トランプ政権はどこに向かおうとしているのか?国際ジャーナリスト蟹瀬誠一氏に訊く(2017/12/22)

アメリカでは史上最大と言われる大型減税が議会を通過しました。このことに関して、さらにはアメリカの政界で今何が起こっているのかについて、ゲストの国際ジャーナリスト、蟹瀬誠一さんにお話を伺います。

【蟹瀬誠一氏】
この減税でアメリカの財政再建はますます遠のいた。しかもこの減税は相も変わらず金持ち優遇で、貧富の格差はますます拡がるでしょう。これは中間選挙の富裕層、企業のサポート狙いで、浅はか。更に共和党の政策に寄っているので、トランプの弾劾の可能性も遠のきつつある。つまりトランプのやっていることは「アメリカファースト」というよりは「自分ファースト」ではないか。

ただ、減税でアメリカの財政は苦しくなるので、中東、朝鮮半島での戦争の可能性が遠のくのはいいかもしれない。裏読みですが。

オバマはそうしたアメリカの現状を変えようと、100万ドル以上稼いでいる人たちに増税しようとしたけど、結局潰された。「オバマは共産主義者だ」なんて言われて…この言葉はアメリカでは「国賊」と言われるようなもので、非常にダメージがあります。

【上杉隆アンカー】
去年の大統領選挙でバーニー・サンダースが社会主義的政策を掲げ、「社会民主主義者」を自称して台頭してきたので、アメリカも変わりつつあるのかなと思いましたが、結果には結びつかなかったですね。

【上杉隆アンカー】
ところで、トランプ政権は中国・ロシアを「アメリカの安保を侵害しようとしている」として、結構強気で攻撃し始めたんですが、これは意図は何でしょうか?

【蟹瀬氏】
トランプが「アメリカファースト」を打ち出して、世界にあまり関与しなくなるとみると、中国やロシアが覇権を伸ばしてこようとする…その危機感が多分あると思う。もう一つはどこの政治家もやることで、足元が危なくなったら海外に目を向けさせる、ということ。トランプの周辺が「地政学的戦略」でものを考え始めたのではないか。その裏にはキッシンジャーがいる。彼がジオポリティクス(地政学)という言葉を生き返らせた。

【上杉アンカー】
キッシンジャー外交というと「軍産複合体の復活」という見方もされるんですけど、そのあたりはどうですか?

【蟹瀬氏】
キッシンジャーが今やっている仕事は、簡単に言うと中国のロビイスト。ホワイトハウスはだんだんチャイナ・マネーに乗っ取られていってるんじゃないか?

クシュナー(トランプの娘婿)なんかは中国とズブズブの関係でしょ?娘(イヴァンカ)に中国語で習近平の奥さんが歌ってた歌を歌わせるとか、中国もトランプが来た時は大歓待をしていた。つまり、トランプ政権が安全保障政策として打ち出しているものと、その下に流れているもの、現実に動いているものは違うんじゃないか、という気がする。

…このあとは有料時間帯となりますが、上杉アンカーが「日本のアメリカの政治報道では、肝心な要素(ロビイスト、スピンドクター、宗教)を三つ抜くので、本質が見えてこない」と指摘。このキーワードについて論じました。更には日本経済について…ビットコイン(仮想通貨)、AI、ベーシックインカムなどの話も交えて論じられました。そちらの方は是非番組サイトでご視聴ください。

12月22日放送分は、25日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


**お知らせ**

12月23日(土)17:00より2時間『2017年オプエド総括』と題して、クリスマス特番が放送されます。今回はこちらのYoutubeでの無料放送となります。出演は上杉隆、川島ノリコ、義山望、佐藤由季、藤本順一、神領貢、本間龍(敬称略)。今年オプエドでスクープ情報を公開してくださった方をゲストにお呼びしました。どうぞお楽しみに!


NOBORDER女子アナ部の一員でもある宇都宮愛さんが原案・脚色・演出を務める音楽劇、KIZUKI vol.2「アトム〜オワリトハジマリノ物語」@ブディストホールが明日24日まで絶賛上演中です!チケット購入はこちら!是非ご観劇ください。

ガラスバッジで計測した伊達市民6万人の放射線量データを、市役所が不正に流用?!映画監督ヤン・カワモト氏が追及!(2017/12/21)

12月21日の特集は「チェルノブイリ事故の教訓」と題して、福島県伊達市の6万人の市民から集められた放射線量のデータが、不正に論文作成のために流用されたのではないか、という疑惑を取り上げました。ゲストは映画監督のヤン・カワモトさんと東洋大学教授の薬師寺克行さんをお迎えしました。


今年9月に行われた福島県の伊達市議会で、ヤン・カワモトさんの名前があがりました。それは6月にヤンさんがオプエドに出演したときに話した、伊達市の除染の話からのつながりで、市役所の職員に取材した時のことが伊達市議会で話題に上がったものでした。

ヤンさんは今年1月にイギリスで発表された英語の論文の中で「1年の被ばく線量を1mSV以下に抑えるためには、空間線量が0.23μSV/h以下でなければならないとされていたが、本当はその4倍の線量でも問題ない」と解釈できる内容が伊達市のデータをもとに書かれていることを知ります。

問題の論文

しかもこの論文は「50箇所も間違いがある」と指摘されるほど、信憑性に疑問符がついており、ヤンさんはこの論文と伊達市役所には何か関係があるのではないか、と疑いを持って取材をしていたのです。

市役所の職員は「関係ない」と否定しつつも、「こんなデータがあるから、これを使って論文を作れないか」と「提案」していたことを認めたのです。そのデータとは、6万人の伊達市民に付けた線量を測る「ガラスバッジ」で計測したデータです。

伊達市民に配布した放射線量測定用のガラスバッジ

このデータを伊達市役所が勝手に使わせて論文を作成したことになり、これは「個人情報条例違反」ではないかということが疑われているのです。そのことが今、伊達市議会でも追求されています。

…ということで、ザックリとまとめましたが、番組内ではもっと細かくディテールを詳しく説明していますので、興味のある方は是非番組サイトでご視聴ください。

ヤン・カワモトさんも「この件はまだ終わってない」とおっしゃっていて、引き続き取材を継続されるそうです。続報を待ちたいと思います。


このあと有料時間帯の「薬師寺教授の注目ニュース」のコーナーは、「トゥキュギテスの罠」がテーマ。これは戦争が不可避な状態まで従来の覇権国家と、新興の国家がぶつかり合う現象を指しますが、アメリカと中国・ロシアがこの危険な状態に近づいているのではないか…ということを論じます。こちらの方も是非番組サイトでご視聴ください。

12月21日放送分は、22日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


**お知らせ**

12月23日(土)17:00より2時間『2017年オプエド総括』と題して、クリスマス特番が放送されます。今回はこちらのYoutubeでの無料放送となります。出演は上杉隆、川島ノリコ、義山望、佐藤由季、藤本順一、神領貢、本間龍(敬称略)。今年オプエドでスクープ情報を公開してくださった方をゲストにお呼びしました。どうぞお楽しみに!


NOBORDER女子アナ部の一員でもある宇都宮愛さんが原案・脚色・演出を務める音楽劇、KIZUKI vol.2「アトム〜オワリトハジマリノ物語」@ブディストホールが絶賛上演中です!22日(金)のチケットはsold outですが、23日(土)24日(日)はまだ購入出来るそうです!是非ご観劇ください。

検察と正面から闘ってきた国会議員、森ゆうこ氏が語る詩織さん準強姦事件。それは政権、行政、司法、メディアが一体となったシステムとの闘い!(2017/12/13)

12月13日のニューズ・オプエドは、伊藤詩織さんの準強姦事件についての「超党派議員の会」を立ち上げた自由党参議院議員の森ゆうこさん、そしておなじみの公益社団法人「自由報道協会」代表の大貫康雄さんをゲストにお迎えしました。詩織さんの事件を中心に、日本の政治、行政、メディアに関する問題についてじっくりお聞きしました。

【アシスタント 義山望】
森さんは伊藤詩織さん事件で「超党派議員の会」の立ち上げに関わっていますけれども、このきっかけは何だったんでしょうか?

【森ゆうこ議員】
そうですね…この特別国会短かったですけれども、総理の所信表明の前後に、ある議員から「伊藤詩織さんの事件で国会議員は何もしなくていいのか」と相談を受けまして、私も何かやらなければという思いがあったので、急遽お声がけをしまして、維新の会以外の全ての野党から呼びかけ人になっていただきました。すでに3回目で、つい先日の3回目には伊藤詩織さんご本人にも来ていただきました。

【上杉隆アンカー】
オプエドではこの問題は半年前からやっていますが、3回目の会議には取材に行き、その日の夕方柚木議員に番組に来ていただきました。その時も聞いたのですが、与党の方は入ってこなかったんですか?

【森議員】
すぐ立ち上げたかったので、呼びかけ人のことは自民党・公明党さんにはお声がけをしておりませんが、衆参の全ての国会議員に会のご案内は出しています。が、与党の参加者はいらっしゃいません。

【上杉】
これは与党・野党の話じゃないと思うのですが…女性の人権、行政の暴走による立法府への挑戦と考えれば、与野党関係ないですよね?

【森議員】
性犯罪に関する刑法の改正で厳罰化が行われたばかりであるにも関わらず、それをあざ笑うかのように、当時の刑事部長である中村格氏の判断で、逮捕直前で執行が停止されたということで、結局不起訴になり、検察審査会でも不起訴相当が出たんですけども、はたしてそれは適正だったのか?…このジャーナリスト、山口さんは総理の一番のお友達ですから。公権力の行使が歪められたのではないか?このことをチェックするのは国会の非常に大きな役割だと思います。

【上杉】
今回の件で不思議なのは、一度決まった行政の執行を直前に止めるという…こんなことは過去にありますか?

【森議員】
聞いたことがないですよねえ。3回の会議で警察庁に繰り返しきいたのが、「逮捕状の停止というのはどれほどあるのか?」ということなんですが、なかなか答えようとしないんですが、先日共産党の女性議員が非常にいい聞き方をしてくださって、次回は持ってこざるを得ないというところまで追い込んでくれたので、年明けになりますが、これがいかに特殊なことなのかがわかると思います。こういうことはすぐに真実がわかるというものではないんですが、国民が納得できるようにすることが国会議員の重要な仕事だと思ってます。

【大貫康雄氏】
日本は民主主義の国としては非常識だらけなんです。私がロサンゼルスにいる時、「陪審員になれ」と言われたことがあったんですが、いろんな克明な証拠が警察から出されます。伊藤詩織さんの事件はどんな証拠が検察審査会で出されたのか、それが全くわからない。これはどう考えてもおかしいですよ。

【上杉】
今大貫さんが指摘したところなんですが、これは小沢一郎さんの時の(右)は審査補助員の名前がある。

【上杉】
この人が第三者的な立場でこの審査会で何をやったのか、どういう形で話したのかの証人になるわけです。ところが今回の事件(左)では審査補助員の名前もない、人数も分からない。こうなると本当に検審をやったかどうかさえ、誰も証明できないわけですよ。「男女比は7:3だ」とか言われてますけど、それも確認できない。こんなブラックボックスでやられた検審は過去に例がないんじゃないか?

【大貫氏】
アメリカでは匿名で陪審員が発言できますが、日本ではそれも出来ない。これだと勝手にいいようにやられますよ。どう考えてもおかしい。

【森議員】
この「ブラックボックス」という詩織さんの本の題名ですけど、検察審査会というのは、この民主主義、情報公開の時代でも、本当に何もわからないんですね。本当に開かれたのか、くじで審査員が選ばれることになっているが、公正に選ばれているのか、証拠はきちんと提示されたのか…こうしたことが何もわからない。確かに検察審査会法上非公開なんだけど、それを盾に完全にブラックボックスにされています。

ただ、「なぜ審査補助員がいないのか?」という点については、小沢さんの時には2回「起訴相当」が出て、強制起訴になったのですが、そういう時には必ず審査補助員を入れなきゃいけないことになっているのですが、普段は必ずしも審査補助員がつくわけではないんです。私は検察審査会法の改正案を出したことがあって、残念ながら廃案になってますが…もう一回、このブラックボックスの検察審査会、そしてその前の警察・司法行政、これが本当にきちっと公正に行われたのかということについて、もっとみんなで意識を持っていただいて…特にマスコミのみなさんには検証していただきたい…我々もやりますけどね。

【上杉】
基本的にマスコミはあてにしないほうがいいと思うんですけども…制度設計上の問題は新しい法律ができるとどうしてもあるんで、森さんが指摘されたところはまさにそうですし…。あとは証拠を恣意的に見せてもいい、見せなくてもいい、今回の場合は詩織さんが都ホテルから引きずられている動画を、はたして見せるか見せないかで、審査員の心象がまるで違ってくるんで、それが確認できるような制度をぜひ作っていただきたいですよね。

【森議員】
少なくともどの証拠を使ったのか、それから先程(大貫さんが)おっしゃってた、アメリカの陪審員は匿名でいろんなインタビューに応じることができる、でもこの検察審査員は本当に何も喋っちゃいけない、審査員の存在を疑っている人すらいる…こういったことをできるだけオープンにする法改正をやらなくちゃいけないと思っています。

【大貫氏】
私は公共放送のあり方の制度を、国会の場で見直してほしいと思います。今は放送法などの理念が安倍政権によって歪められてしまってます。安倍総理はNHKの会長、経営委員長、日銀総裁、内閣法制局長官…こういう人事を意のままにしました。これは民主主義の破壊なんですよ。そういう人事のあり方をもう一度見直して、制度を作り直して欲しい。マスコミの水準を上げないと、民主主義の向上のありえないから。

【上杉】
メディアの水準はオプエド見てる人は上がってるんで…日本のメディアはもう無理なんで(笑)、オプエドの視聴者のほうで、健全なジャーナリズムを広げていただきたいですね。

【上杉】
ところで森ゆうこさんと言えば、検察の追及。これ、けっこう大変なんですよ。国会議員が警察・検察を追求する、これは口で言うどころじゃない。ここと戦うのはみんな腰が引けてたんです。ところがこの森ゆうこさんの戦いで、検察も随分変わったところがあるんじゃないかと言う声もありますが、どうですか?

【森議員】
なかなか難しいですね。今回この伊藤詩織さんの事件の「超党派の会」を立ち上げましたが、うちのスタッフからも言われたんですが、「この事務局は私しかやれない」と。検審の法改正関連のことをやったこともあるし、検察、法務省、最高裁とも相当やりとりをした…でも、私も怖くないと言えば嘘になります。全く何の罪もない人を犯罪者にすることは簡単です。色んな経験を踏まえて、そのことを痛感しました。冤罪も、罪のもみ消しも、逆ですが全く同じ問題なんです。

私は「国家の私物化三点セット」と呼んでますが、「森友、加計、詩織さん」。アベトモ、安倍さんのお友達はとにかく優遇され、行政が歪められる。中でも一番最悪なのはこの詩織さんの問題。要は国家の私物化、安倍政権による独裁の象徴なんですね。私のところにも「まだそれやってるのか」「とうとう森ゆうこはその問題にまで手を出したのか」なんて言うご批判をいただきますけれども、上杉さんがおっしゃるとおり、根っこは同じなんですよ。その独裁を止められないと、その国家には必ず悲劇が起きる…ちょっと大袈裟かもしれませんけど、そう思ってます。

【上杉】
国のモラルハザードのあとに来るのは独裁、そのあとには戦争…そういうことになる。この番組でもずっと警告してるんですが…。

【大貫氏】
私は繰り返し言ってるんですが、冷戦時代、クーデターが起きて最初に占拠されるのは、国営放送。そのくらいテレビ、放送局は重要なんです。あっという間に洗脳できますから。意識してる人でも洗脳されます。その怖さを認識してほしいんです。

【森議員】
ここは正念場だと思います。他にももちろん重要な問題はありますが、ここ(詩織さんの問題)が今の政治の問題の本質。そこに更に出てきたスパコンの問題もありますが、それも結局アベトモ事件。逆に安倍さんのお友達でなくなると、籠池さんのように4か月も不当に勾留される…あるいは山口(敬之)さんも、もう危ないんじゃないですか?じゃまになったら、もう…。

【大貫氏】
森友問題でゴミ処理を理由にして、1/10の値段で売却しようとしたことなども、その背景をきちんと報道しなきゃいけないんですよ。そういうことが決定的に欠けてる。だからいろんな議員がきちんと追求しても、それが国民に伝わらない。そこが問題なんですよ。

【上杉】
今日ここに出してたこの本、2009年に出した「最初に検察の検事の名前を出した本」なんです。

そして当時出演していた「新報道2001」で「捜査する人間もちゃんと名前を出して捜査しろ」と言ったら、その場で番組降ろされたんです。つまり、記者クラブメディアは検察の側についてるんですよ。ここがなかなか皆さんわからないんですよ。政治家の方も、一般視聴者も…オプエドを見てる方はわかってると思いますけどね。記者クラブというのは、メディアじゃなくて、ジャーナリズムじゃなくて、権力の側の広報なんですよ。つまりこの認識があるかどうか。

これがなければ…日本のメディアは全員、報道ではなく、広報をやってるんです。それに気付いてないのは日本人だけ。だから早く気付いたほうがいいと20年間いい続けてますが、結局気づかなかったですね。詩織さんが「山口氏と戦うんじゃなくて、システムと戦うんだ」と言ってましたが、結局ぶつかるのはここなんですよね。森ゆうこさんの活動もメディアが応援するはずなのに、表向きは「頑張ってください」とか言っても、裏ではリークが(検察サイドに)流れるわけです。

このあとは有料時間帯となりますが、上杉が「痴漢冤罪なんか簡単にでっち上げられるんだぞ」とかつての上司である鳩山邦夫法務大臣(当時)の秘書官から警告された話など、さらにティープに語っています。そちらの方はよろしければ有料会員登録の上、ご視聴ください。

12月13日放送分は、14日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。

権力の独裁・腐敗を生む小選挙区制は日本には合わない!元衆議院議員、小林興起氏が選挙制度に関する持論を力説(2017/12/12)

12月12日のニューズ・オプエドは、元衆議院議員の小林興起さんをゲストに迎え、選挙制度に関する持論を語っていただきました。小林さんは2005年のいわゆる「郵政民営化選挙」の時に、同じ自民党でありながら当時の小泉総理に反対し、公認を取り消され、刺客候補を立てられて落選する経験をされています。その経験から、小選挙区は権力の独裁・腐敗につながり、現在の森友学園問題などのスキャンダルにもつながっていると指摘します。

【アシスタント 義山望】
衆議院選挙では小選挙区比例代表並立制が導入されていますけど、この選挙制度についてどのように感じておられますか?

【小林興起氏】
日本の政治がこんなにもレベルが下がった原因の一つは、明らかに小選挙区制を導入したからですよ。私は「中選挙区がいい」と、小選挙区には反対したんですが、それを「守旧派だ」と言ってマスコミは批判したんですね。昔は「政治にお金がかかりすぎる」とかなんとか言われてましたが、昔の政治腐敗は個人の問題だった。しかし今は権力そのものがおかしいとか、自由な意見がいえないとか、政治の根幹がこの選挙制度によって壊れたんですよ。

もし中選挙区のままだったら、1回や2回は落ちることがあったとしても、私は今なお自民党のバッジを付けていますよ。私が落ちた原因は小選挙区制のもとで、小泉さんと言う権力者に逆らったからですよ。しかもアメリカの要求する郵政民営化を「郵便局が便利になる」なんてマスコミと一緒に国民を騙して、それに反対した私や、いずれ総理になると言われていた亀井さんや平沼さんを追放したんですよ。これは小選挙区で、一つの選挙区で一人しか公認できない事に問題がある。昔の中選挙区制なら、追放されても無所属で当選できました…真面目にやっていればね。

そういうことを考えても、これほど多くの人材を自民党から叩き出したことことに対して、誰からも「おかしい」という声が出ないじゃないですか。「権力者に逆らったら、党から叩き出される」…このことを日頃言論の自由だ何だと言ってるマスコミが全く批判しない。結果、「権力者には誰も逆らわない…逆らったら党から叩き出されるから」という、悪しき伝統が出来てしまった。日本は小選挙区制が全く向いてない国なんですよ。

イギリスのような小選挙区の国で、そんなことにはなってないですから。サッチャーという有名な首相がいましたが、サッチャーに反対する意見があってもサッチャーは「出て行け」なんてことは出来ない。イギリスではそれが保証されていたんです。

昔の自民党は総理の意見に反対しても、怒られたり、大臣になれないとかはありましたが、それ以上のことはなかったですよ。先日トランプさんが来ましたが、なんですかあれは。まるで占領地のように横田基地から来るなんて、ふざけたやり方。あんなことは以前はなかったし、日本の国会議員が許さなかった。今はみんなが総理に忖度して、ゴマをするからああなる。小泉さんが我々を追放したように、自分たちも追放されるという恐ろしさがあるから。

森友学園とか、ああいう問題にしても、誰も本当のことを言わない。総理が悪いんでしょう?…天下の財務省がなんであんなことになったのかと思いましたが、人事権を全部握られた上で、総理の奥さんから要望が来てるんだから、そりゃ「出来るだけのことをします」となりますよ。出世するために皆権力に迎合するんだから。

奥さんを使った総理大臣なんていないですよ、日本に。野党はなぜそこを追求しないのか。「国会に呼べ」だけでなく、総理婦人に公務員を付けて仕事をさせてもいい、と総理が思っている事自体が政治の腐敗ですよ。そのことを国会議員が批判しない。すれば私のように「出て行け」と言われかねないから。中選挙区制も問題はあったかもしれないが、少なくとも「お前出て行け」なんてことはなかった。この小選挙区制で選挙をやっている限り、自由な発言が出来ない…議論できないんだから。

【若新雄純アンカー】
中選挙区制の時は自民党の中に派閥があって、お互いに監視し、自浄作用があった。小選挙区になった以上は、もっとちゃんと政権交代ができる「二大政党制」になって、いつでも政権交代できる体制が必要だったのでは?「下手をすれば野党に転落する」という緊張感があって、初めて小選挙区制の意味があるんでしょうけど、これだけ野党が弱すぎると、自民党の好き放題になってしまう…。

【小林氏】
時の政権党に対して「違う」というならば、政策が違わなければ意味がないでしょう?でも結局民主党政権の時も「消費税は上げます」って…同じことしかやらないんですよ、この国では。アメリカに対して、地位協定みたいな無茶苦茶な条約に対しても「おかしい」という野党がいない。沖縄の人はあんなに苦しんでるのに、全部回りを見て人と同じことを言うから。政党の違いなんかないんですよ。

そういう国では政権党の中に沢山のグループを置いて、批判し合えばいい。その中にどうしても収まらないなら、共産党のように外でやるのもいい。でも、共産党が政権を取るとは、誰も思わないじゃないですか。

このあとは有料時間帯になりますが、小林さんが一時民主党の比例から立候補した時も、結局同じ原因で同じ問題を経験したと語りました。そちらの方はよろしければ、有料会員登録の上、ご視聴ください。

12月12日放送分は、13日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。

トランプ米大統領の「エルサレム大使館移転宣言」で中東はどうなる!?重信メイ氏、蟹瀬誠一氏に緊迫する中東情勢の行方を訊く(2017/12/11)

12月11日のニューズ・オプエドは月曜レギュラーのスポーツ特集を変更して、先日のトランプ大統領の「エルサレム大使館移転宣言」によって緊迫する中東情勢を受けて、レバノン在住のジャーナリスト、重信メイさん、そして先月お仕事でイスラエルに行ってきたばかりの国際ジャーナリスト、蟹瀬誠一さんをゲストにお迎えして、中東の今後を語っていただきました。 

【川島ノリコアシスタント】
トランプ米大統領が、今月6日の午後に「エルサレムをイスラエルの首都として公式に承認する時と決断した」と述べましたが、この発言が世界的に大問題になっています。

【上杉隆アンカー】
この発言の時にはもう日本に来てたんでしたっけ?

【重信メイ氏】
いえ、まだレバノンにいました。

【上杉】
どんな感じでしたか、雰囲気は?

【重信氏】
もちろん怒りは高まってましたし、まだデモとかは出ていなかったんですけども、「こんなことを勝手にアメリカが決めるもんじゃない」っていう怒りが大きいですね。アラブ世界だけでなく、イスラエルは宗教的聖地なので、かなりの人達が影響されるという感覚があるので、怒りは広がって行くばかりで、トルコやジャカルタでも大量の人数のデモが出ているという感じですね。

【上杉】
今現在イスラエルが占領しているエルサレムは、3つの宗教のふるさとと言われてます。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教ですね。人類の歴史の不思議ですが、なぜ一つの場所に…?

【重信氏】
古い宗教の影響を受けて、その中から新しい宗教が生まれてきたりしているので、私はだいたい同じ場所が聖地になるのは、おかしなことではないと思います。イスラムが一番新しい宗教ですが、キリスト教やユダヤ教の影響も受けてます。サウジのメッカも元々はイスラム教の聖地ではないんですね。ユダヤ教の父と言われるエイブラハムが作った聖地なんです。

【上杉】
宗教が派生することによって重なってくると…考えてみると仏教もヒンドゥーの一分野ですからね。たしかにそうですね。

【蟹瀬誠一氏】
ユダヤ、イスラム、キリスト教の難しいところは、一番新しく出てきたイスラム教のムハンマドが一番地位的に上なんだという発想があるから…。

【重信氏】
それはどの宗教もありますよ。ユダヤ教徒は自分たちが選ばれた民族だと思ってますし、キリスト教徒もイエス・キリストを通して自分たちは神に選ばれ、天国に入ると思ってますし、イスラム教徒は一番最後の預言者であるムハンマドが一番だと思ってますし…「自分たちの宗教が一番」というのは、残念ながらどの宗教もそう思ってますね。

【上杉】
で、このエルサレムという町がどういうところかというと…蟹瀬さん、先月行かれたんですよね。

【蟹瀬氏】
イスラエルの中の旧市街、最大の都市ですけど、2番めの都市であるテルアビブは近代都市なんですんが、エルサレムはそこから車で2時間ぐらいですかね。歴史的な建物が多く、かたやイスラムのモスクがあり、ユダヤ教の地域もあり、うまく地域が分けられてはいるんだけど、そこに緊張がある…という感じですね。

【上杉】
よく映像で見るのは嘆きの壁とドームですね。

【蟹瀬氏】
嘆きの壁っていうのは俗称で、祈ってる姿が泣いてるように見えるところから「嘆きの壁」と言われるようになったんですね。

【上杉】
今回エルサレムがイスラエルの首都であるというのを、イスラエルの首相でなく、アメリカのトランプ大統領が宣言することで大きな騒動になってると…なぜアメリカの大統領がこれを言うんですかね?

【重信氏】
アメリカはもちろん昔からイスラエルとの関係が強いので、歴代大統領がイスラエルはアメリカの一番の友人だとか、エルサレムがイスラエルの首都だとか言うんですが、ただ、実行には移さなかった。それはエルサレムという場所がいかにセンシティブであるかを知っていますから。

【上杉】
トランプ大統領がTwitterで「歴代大統領も同じことを言っている」という動画をだしていたので、それを見てみましょう。

※動画はトランプ大統領のTwitterで御覧ください。

【上杉】
たしかに歴代大統領、言ってましたね。

【重信氏】
ただこれは皆、(選挙の)キャンペーン中の発言なんですよね。

【蟹瀬氏】
ユダヤ・ロビーはアメリカでは最強ですよ。資金力、政治的な影響力はアメリカの議会に行くとよくわかって、特に選挙の時期が近づくと、こういう発言はするんだけど、実行には移さない、と。93年にはクリントン大統領が仲介してイスラエルとパレスチナがお互いの存在を認めあうような「オスロ合意」が調印されました。しかしあのあとイスラエルのラビン首相が暗殺されて、中東の状況はもとに戻ってしまった…そういった非常に微妙な外交の状況があるんですよね。

【上杉】
言うだけだったら中東の方は動かなかったわけですよね?

【重信氏】
言うだけで実行されないなら、そういうものだという認識があったんだけれども、トランプ大統領は「私たちは大使館をエルサレムに移転する」そして「そしてエルサレムを永遠の首都(エターナル・キャピトル)として認める」と言いました。これは傍観者としての発言ではなく、イスラエル政府がよく使う表現です。1947年に国連が「二つの国家」という考え方を出した時に、エルサレムだけはどこの国家のものでもない「国際地」にして、パレスチナでも、イスラエルでもないと…。

【蟹瀬氏】
パレスチナ自治政府も、一つの国として認められたときには、そこ(エルサレム)を首都にしたいという希望は出てるんですよ。

【重信氏】
ただ、それは東エルサレムを指してるんですよね。エルサレム全部ではないんです。イスラエルはそれに対して「全部が私達のエルサレムだ」と言ってるんです。それを歴代のアメリカ大統領たちは「一体化したエルサレムがイスラエルの首都」と認めているわけで、パレスチナ側の言い分を認めてないわけですね。

【蟹瀬氏】
2014年の4月に交渉が止まっちゃって、すごく悪い状況の中でトランプの過激な発言が出たわけですね。

【上杉】
エルサレムの写真が出るかな…?

【上杉】
これは蟹瀬さん、どこなんですか?

【蟹瀬氏】
右側のほうがいわゆる「嘆きの壁」ですね。その向こう側にイスラムのドームがあります。二つの宗教が共存してる感じですね。

【重信氏】
さっき言った「聖地が一体化している」というのは、ユダヤ人たちはあのドームの下にソロモン王の宮殿があると言ってるんです。その上にイスラムのドームができてる、と。だから一つの土地なんですよ。下にある宮殿の壁(嘆きの壁)だけが残っているとイスラエル人は思っているわけです。

【上杉】
これは…?

【蟹瀬氏】
これはどういう気持で信仰している人たちが嘆きの壁に向かっているのかなと、自分でもやってみないと気持ちがわからないと思ったので…。

【上杉】
話を戻しますが、アメリカはエルサレムに大使館を移すと言ってるんですが、はたしてそんな場所があるのか?警備も大変だし…どういう考えなんでしょうね?

【重信氏】
90年代にこの問題が出た時は、一回ストップがかかったんですね。その原因は、アメリカが使おうとした土地が、違法にイスラエルから買った土地だと判明したんですね。この土地はイスラエルが追い出したパレスチナ難民の家族のもので、南米に住んでいるそうです。土地はそのパレスチナ人の家族が所有権を持っているのです。

その後イスラエルが「軍事法」というものを作ったのですが「土地が放置されていたら、その土地をイスラエル政府が没収する権利がある」と言うものなんです。でも追い出されたパレスチナ難民は自分の意志で土地を放置したわけではないのです。そういう方法で没収した土地をアメリカに売ったのかもしれないということなんですね。

【蟹瀬氏】
入植地をどんどん作っていって、「ここは我々の陣地である」ということで、イスラエル全体の地図の中をおさえていってしまおうと。

〜中略〜

【上杉】
中東の地図を見ておさらいしましょう。トルコの南にシリアがあって、その西にある小さな国が重信さんが住んでるレバノンです。この南にイスラエル、パレスチナがあります。この狭い地域に今回世界の注目が集まっているということなんです。

今背景も含めて話をしてきましたが、なんでこういうことになっているのかということで、前回重信さんがオプエドに出たときに「これからこういうことが起きますよ」と説明するための図を書いてくれました。それがこれです。

今回のエルサレムの関係で言うと、左端のイラン、そしてヒズボラ、これが結構ニュースに出てきます。このヒズボラというのはアメリカのニュースなんかを見てますと、いかにも「反政府組織、テロリスト集団」のようですが、実際はどうなんですか?

【重信氏】
実際にはレバノンの合法的な組織で、与党だったり大臣がいたりします。ヒズボラはレバノン人が作ったレバノンに根付いた組織で、かなりの人が支援しています。サウジなんかが「レバノンはヒズボラを排除するべきだ」などと言いますが、そんな問題じゃないんです。国の手が届かない地域の福祉援助をヒズボラがやっていたりするんですから。イスラエルから攻撃を受けた時に、レバノンの軍が攻撃すると国と国の戦争になってしまいますが、ヒズボラがそれに対応して、バッファーゾーンのような役割も果たしています。

【蟹瀬氏】
テロリストとかテロリズムとかよく使われるんだけど、アメリカのメディアを見ていると、アメリカの思想に反対していて、武力を行使して人を殺しているとみんなテロリストになるんですよね。アメリカの利益のために暴力を使って人を殺している人は「フリーダム・ファイター」って言うでしょ?これは独善的で、日本のメディアもそれに追従してしまいがちだけど、そうやってシロかクロかを色分けしてしまうっていうのは、怖いんですよね。

【上杉】
そして自分の側が常に正しい、となってしまうのが日米のメディアの特徴ですよね。

【重信氏】
日本がアメリカの政治的なジオポリティクス(地政学、地理的条件)のための、プロパガンダ的な報道にくっついていくのはおかしいですよね。日本は日本の枠組みの中で考えればいいのに、もう全部アメリカぴったりでやってるから…。

【蟹瀬氏】
戦後の日本の政治構造はアメリカにくっついていくように人も選ばれ、組織も作られ、メディアも…そういう歴史の中でやってきたから。

【上杉】
まさにいま重信さんが指摘したように、今回のトランプ発言について、だいぶん官房長官も含めて追認したような発言があるんです。一方で同じ同盟国のイギリスは明確に反対しましたよね。日本の政府はどうしてアメリカ側の方に必ず寄るか?これはまあ、蟹瀬さんがおっしゃったように「自己決定できない」と、まさにそのとおりなんですが、この判断は今後どのように影響するか、想像できますか?

【重信氏】
日本の政治家はそのほうが無難だと思ってるんだろうけれども…たしかにアメリカは大国だけれども、中東とこれからもビジネスをやっていくことを考えると、気をつけないとこれまで「友人関係」とみられていたところも変わっていく可能性がありますよね。

【蟹瀬氏】
日本は中東のゴタゴタ、戦争には距離をおいたほうがいいと思う。かつて石油欲しさの「油外交」なんてことも言われたけど、わかってない人たちがそこに首を突っ込むのは非常に危険。一方的に「アメリカの言ってることは正しい」というのもおかしいし、フランスやイギリスのように「明確に反対」というのも現実的には言わないほうがいいと思う。

【上杉】
そういう意味では、蟹瀬さんがさっき言った科学技術とか、そういう日本が得意とする分野で各国とやっていったほうがいいのかな、という気もしますね。…質問もありますか?

【川島】
「もしトランプ大統領のエルサレムに対する言動を日本が支持してしまったらどうなるのでしょうか?」という質問です。

【重信氏】
立場が問題ですね。「この国はどういう立場なのか?」と、そういうことが政治にもビジネスにも関わってきますよね。

【蟹瀬氏】
アラブとも仕事をしてるし、イスラエルともしてるわけだから。

【上杉】
これ、もしかして、頭の体操ですけど「日本も大使館をエルサレムに移します」と言ったらどうなっちゃうんですか?

【重信氏】
それはもう、完全に敵対することになるでしょうね。

【上杉】
いやもう、安倍さんが何言うかわからないから。「そんな事言わないだろうな」という、まさかのことを言ったりするんで…。

【重信氏】
でも大使館を移転するというのは大きなことですからね…そう簡単にやるものではないでしょう。今回のトランプ大統領は、自分の娘婿のクシュナーさんがユダヤ・ロビーの、画面の外にいる人ですから…。クシュナーファミリーの会社がすごい力を持っていて、その会社がイスラエル入植地のためのファンドを出していたりするんです。本格的にイスラエルの政権の行動にお金を出して助けている側だったりするんです。またトランプ大統領も、一般的な民主党支持層にも共和党支持層にもあまりサポートされてない代わりに、キリスト教徒のエバンジェリストのサポートなら…キリスト教徒だけどシオニストなんですね。その人たちのサポートを得るのを狙っているところがあるかもしれないですね。

このあとは有料時間帯となりますが、蟹瀬さんから先月行ってきたイスラエルの「ハイテク大国」としての側面を語っていただきました。非常に先進的なシステムで、国を挙げてハイテク分野の産業に取り組んでいるイスラエルは、ヘタをするともう日本が太刀打ちできなくなるほど先を行ってるということです。そのあたりの話は是非有料会員登録の上、番組をご視聴ください。

12月11日放送分は、12日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必須です。

【お知らせ】12/11放送分アーカイブ視聴不可について

昨日(11日)放送のオプエドアーカイブは内容の一部に著作権の申し立てが行われたため、現在ご覧頂くことができません。只今修正版をアップロードしており午前中を目処に再配信を行います。ご不便をお掛け致しますが、ご了承の程よろしくお願い致します。

12日9:20現在、アーカイブをご視聴できるようになりました。

 

 

沖縄の基地問題は現地の人と離れている人では全く認識が異なる…真実を伝えるために沖縄に移住したラッパー、大袈裟太郎氏が実体験した基地問題を語る(2017/12/08)

12月8日のニューズ・オプエドは沖縄在住のラッパーで、沖縄の基地問題を取材し続けている大袈裟太郎さんをゲストに迎えました。現地で生活しているからこそわかる、沖縄の基地問題のディテールを詳しく語っていただきました。

以下、その主な発言の内容です。

【川島ノリコアシスタント】
沖縄に移住されて取材を続けてらっしゃるんですが、2016年の高江のヘリパッド建設をきっかけに沖縄の現状を伝える活動を始めらてたんですね。高江に向かうきっかけはどういうことだったんでしょうか?

【大袈裟太郎氏】
2016年に出馬した三宅洋平くんの参院選を手伝ったんですが、世の中が傾いていってる感覚を感じて、立場の弱いものがどんどん虐げられる、殺伐とした世の中になってきている感じがしました。そんな時に7月22日の強制排除で、高江の機動隊が人をグーで殴っている映像をネットで見て、「一体何が起こってるんだ?」と、10日間だけ取材に来るつもりが、結局住み着いてしまったと…そういう流れですね。

実際に行ってみると、内地(沖縄以外の日本本土)で聞いた「反対運動には日当が出ている」とか、そんな話が全く虚像だということがわかってしまった。そのころ「映像を回すと機動隊の暴力が減る」ということをみんなが言っていて、地元のおじい、おばあまでもがガラ携を機動隊に向けているなんてことがありました。で、ある時一人を50人の機動隊が取り囲んでいるところに出くわして、ツイキャスを回してみたら、それが10人に減ったんです。そのツイキャスが一晩で5万人ぐらいの人に見られて、「これはみんな知りたがってるのか」と思い、沖縄に対するイメージのずれ、誤解を解きたいなと思って、今まで居続けているわけです。

【川島】
現在辺野古で基地建設が進められてますが、現場の状況はどんな感じですか?

【大袈裟氏】
ちょっと写真を見てもらいましょうか。

毎日毎日、こうやってトラックが現場に入るところを座り込んで止めようとするんですが…

こんな感じで排除されるんですね。

報道されてないので、気づかないと思うのですが、ポイントはこれを「毎日やっている」ということです。

【山口一臣アンカー】
これはやらされてるおまわりさんも辛いんじゃないですかね?

【大袈裟氏】
沖縄県の7割は基地反対です。警察の中でも反対の人はいますんで、泣いている機動隊員を何回も見たことがありますね。沖縄の雇用は限られているので、公務員と言うのは重要なポジションなので、苦渋の中に沖縄県警もある…。

で、「座り込み」と言うのは今の時代には馴染みがないと思いますが…

僕も以前は「デモのようなアピールの手段かな?」と思っていましたが、実際は全く一線を画するんです。実際に高江では3年間で六箇所の工事が終わる予定だったのが、10年…つまり7年間(座り込みによって)長引かせることができたんです。実際に工事を止めることができる、実効力のある行動なんです。

そうするうちに「オール沖縄」が出来て、こないだまでは全選挙区、今でも5/6が基地反対の議員です。つまり座り込んでる側に民主主義の後ろ盾がある。よく「基地反対派」として報道されますが、沖縄ではそっちが主流なんですよ。与野党が逆転してるから。そこをわかってもらいたいんですけど、沖縄での主流派、民意が付いているのは座り込んでる方なんです。だから取り締まる警察も苦渋を抱えている。にも関わらず、国が基地を押し付けている。これが意外と知られていないんです。

【川島】
それだけ伝わってないということですよね、こっちに。

【大袈裟氏】
それから、デマが凄いんですよ。

「反対運動に日当が出ている」とかね。1日2万円って言われてるんですけど、僕はもう300日ぐらいいるんで、相当な額をもらってなきゃいけないんですけど(笑)。それから「沖縄の人がいない」とかね。実際は8〜9割は沖縄の人。他にも「左翼暴力集団、テロリストである」とか。でもゲバ棒もヘルメットも何もなく、全くの非暴力。「基地反対は沖縄の民意ではない」…これも選挙結果が出てるんだから、民意であることは明らか。あと「沖縄の経済は基地に支えられている」というのもよく言いますよね。実際は基地は経済の最大の阻害要因で、2%ぐらいの経済効果しかないんです。元米軍基地だった那覇の「新都心」はショッピングモールなどが出来て、経済効果は28倍になりました。沖縄の基地問題を「沖縄の問題」にしておきたい、自分たちの問題と思いたくない、という心理がこういうデマを信じてしまう背景にあるのかな、と思ってます。

あとオール沖縄ですが…

自民党から共産党までの議員がいる。いないのは民進党系だけです。内地の政治状況とは全く違います。で、6選挙区中、5選挙区が基地反対の議員。完全に主流派です。

これもデマなんですが、「基地がなくなると中国が攻めてくる」という事がよく言われるんですが、オール沖縄がどこの主張でまとまっているかというと「全米軍基地撤去」ではないんですよね。「オスプレイの配備撤回」と「普天間基地の県内移設反対」この2点でまとまってるんです。もちろんいろんな考えの人がいるんだけど、この2点でまとまっている事が重要なんで、「中国が攻めてくる」なんてこととはあんまり関係ないんです。

次にオスプレイがどういうものなのか、ということですが…。

これは高江の状況なんですが…。

【山口】
ふーん、松の木の上ぐらい…23時まで飛ぶんですか!?

【大袈裟氏】
23時まで飛びます。で、頭の上に自動車教習所があると思ってください。操縦士の顔が見えるぐらいの高さで飛ぶんです。しかも高江区のすべての家の上を飛ぶんです。なにかトライアルのようなことをしているフシがあります。

【山口】
オートローテーションと言うのはなんですか?

【大袈裟氏】
普通のヘリコプターはエンジンが停まっても慣性の法則で回り続けて、ふわっと着陸できます。でもオスプレイはそれが出来ずに、その場で落ちるんです。

【川島】
やっぱり危ないですよねえ。

【大袈裟氏】
墜落現場で米兵につたない英語でインタビューしたんですが、「乗りたくない。デインジャーだ」と。

【川島】
みんなそう思ってるわけですよね。

【大袈裟氏】
その証拠として、沖縄で唯一飛ばない場所があるんですよね。それが米軍の住宅の上なんです。

【川島】
えーー!?

【山口】
知ってる人は知ってるんだろうけど…。

【大袈裟氏】
これ聞いちゃうと、やっぱり危険性を承知の上で飛ばしてるんだな、とわかりますよね。普天間に22機配備されたうちの2機墜落して、2機故障して、今18機ぐらいになって数が減っているのに、日本政府はまた200億だか出して買おうとしてるんです。アメリカ本土でも「未亡人製造機」と呼ばれているんですよね。

【川島】
「きのう宜野湾の保育園に米軍機からの落下物がありましたが、墜落以外にもそのような事故は他にも起こっているのでしょうか?」という質問が来ています。

【大袈裟氏】
沖縄タイムズ、新報ではちゃんと報じられていると思いますが…高江の森のなかに大量の米軍のゴミが捨てられていたとか、あと薬莢ですね…そういうものが落ちていたりするのは日常茶飯事かな。あとは、交通事故もありますしね。

僕も内地の人間、東京の人間なんで…やっぱり前提としてるところが違うのかな、と思うんですね。

そもそも沖縄は独自の文化を持った琉球民族の土地であり、日本に併合されてから150年ほどしか経っていません。これは皆さんご存知でしょうが、沖縄の地上戦の時は日本兵が沖縄の人々を殺しています。また、これはあまり知られていませんが、沖縄の人の9割が終戦後強制収容所に入れられています。この間に自分たちの土地が基地になっているのです。でも自分たちの土地の近くに住みたい、ということで、普天間基地周辺に人が集まっているのです。しかも戦前やっていた仕事はもうないので、基地の仕事をせざるを得ない、というところから沖縄の戦後はスタートしているんです。

で、未だに日米地位協定があるために米兵が沖縄で犯した犯罪を裁くことが難しくて、しかも怖いのは米兵がそれを知ってること。飲酒運転なんて毎週以上ありますし、強姦事件にしても先のうるま市の事件のように凶悪なものは表に出てきてますが、そこまで行かないレイプ事件はめちゃくちゃありますよ。「知り合いの知り合いが示談した」とか言う話は枚挙に暇がない感じで、これは住んでみないとわからなかったことですね。そういった背景が座り込みの切実さにつながってくるんですね。

【上杉隆】
ちょっと気になることがあるんですが、海兵隊の米軍の人が「危ないから(オスプレイに)乗りたくない」って言ったんですか?

【大袈裟氏】
そうですね。

【上杉】
本当ですか?それ。僕の経験上ではニューヨークタイムズの時代には米兵が答えてくれたことがあるんですが、それ以降一度も答えてくれてないんですよ。それを米兵が答えているとすれば、相当なスクープですよ。

【大袈裟氏】
僕はオスプレイの墜落現場に米兵よりも先にたどり着いたんですね。それで排除されながらも一晩粘って、米兵も「こいつは何なんだ?」って言う感じの親近感になってきて、ジャーナリストとは思わなかったんじゃないですかね?それでこういう発言につながったんじゃないかと…。

【上杉】
それ、V(映像)は撮れてるんですか?

【大袈裟氏】
一応ありますけどね。

【上杉】
出せないんですか?それ。アメリカ軍もそれを怖がっていて、どこも正式に出してないし、アメリカのメディアも「米兵がオスプレイに乗るのを怖がっている」というのを出した例は一つもないんですよ。

【大袈裟氏】
は〜…そうですねえ、タイミングが合えば出してみたいなと思うんですけども。ただ僕にとっては、米兵がそう思ってるということは、伝わってきてたので…。

【上杉】
思ってることはみんなわかってるんですけど、軍法会議にかかるとアウトですから。アメリカ軍の人間がそれを言うと、大変なことになるんで、それがあるとすると、大きなニュースになるんですよ。

【大袈裟氏】
ちょっとじゃあ、色々やってみます。「デインジャー」って言ってました。

…で、基地問題に向き合いやすくするためのことなんですが…

新基地建設問題を国防問題にすり替えないでほしいっていうのがあります。「基地を全部なくせ」って言ってるわけじゃないんで。米軍機の飛行時間や区域を制限したり、米兵を日本人と同じように裁くようにしてほしいとか。それをやったからと言って「中国が攻めてくる」という話にはならないと思うんですよ。そういう細かいところにフォーカスして、基地反対運動は行われているんですよ。

それから稲田元防衛大臣が辞める直前に凄いことを言いました。「辺野古が出来ても普天間は返還されない可能性がある」ということですね。これは県民はものすごく怒っていました。これは詐欺ですよね。

…これ以降は有料時間帯に入るのですが、その中で上杉が重要な指摘をしています。この沖縄の基地問題にしろ、原発の反対運動にしろ、国策で進められている事に反対する運動がなぜ弱体化、疲弊させられてきたのか…そのための政府の戦略、方法論が解説されているのです。そこが知りたい方は、是非下記サイトより有料会員登録の上、番組をご視聴ください。

12月8日放送分は、11日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必須です。