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プロでは使えないのに使われ続ける高校野球の金属バット、日米で統一されてない統一球、そしてパワハラ問題…日本野球の様々な問題をスポーツライターの小林信也氏に訊く(2018/06/11)

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読むオプエド Vol.095

プロでは使えないのに使われ続ける高校野球の
金属バット、日米で統一されてない統一球、
そしてパワハラ問題…日本野球の様々な問題を
スポーツライターの小林信也氏に訊く

2018/06/11

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月曜日は玉木正之スポーツ編集長・主筆によるスポーツ特集!今回はゲストにスポーツライターの小林信也さんをお迎えして、日本の野球界の様々な問題についてお伺いしました。

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【玉木正之編集長】
小林さんからの問題提起で面白いなと思ったのは金属バット?…これがおかしいということを言われてますよね。

【小林信也氏】
アメフトもレスリングの問題も共通してることがあって、一つはパワハラ体質なんですけど、もう一つはそれをやるとスポーツやってる人間がどうなるか、ということ。…思考停止になるんですよ。よく「頭が筋肉」なんてことを言われますが、それは冗談じゃなくて、一つのことを思い込んで、全然別のことを考えなくなる。

例えばアメフトの件を関東学連が厳しい制裁をしてよかったっていうのもあるんですけど、「じゃあ次どうすればいいの?」というところに話が及んでないんですよ。だって、厳しくして自分たちでやりなよって言っても、OBはみんな息がかかってるわけだから、結局、イコール「不可能」なんですよ。

それなら関東学連がなにかサポートするとか、アメリカから連れてくるとか…そういう次の手をほとんど考えてないんですよね。

〜中略〜

【小林氏】
僕はスポーツの良さっていうのは、困った人を助けられる人間になる、ということだと思うんです。それが本当の優しさであり、たくましさ。そのためには状況判断をしてすぐ動く。スポーツでは当たり前じゃないですか。そのはずなのに、スポーツやってる人は社会生活では、逆に行動できない。これが僕は一番問題だと思ってて…。

文武両道とよく言うじゃないですか。普通日本でこれは「成績が良くて、スポーツが出来る」これだけの意味なんですよ。でも大事なのはこの両輪がまわってるかどうか。

それで金属バットのことを何故言ったかと言うと、僕は中学、高校とも金属バットはやめるべきだと思ってます。なぜかと言うと、甲子園の強いチームはほとんど「振り遅れて打つ」という打ち方になってるんです。振り遅れてでも捉えて、あとは筋力なんですよ。それでウェイトトレーニングをやるんです。…なんでこれが通用するかと言うと、バットが折れないから。

そうするとどうなるかと言うと、何も考えずに済んじゃう。木のバットだと下手すると折れるし、折れないまでも手がしびれてしまう。すると、1球1球体で学ぶんです。タイミングが合えば「あれ、これだとしびれない、気持ちよく飛んでいく」とわかる。やってればボールとバットが教えてくれるんです。これが僕は「文武両道」だと思うんですよ。


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日本のジャーナリズム界には海外ではありえない常識がまかり通っている。番記者が担当政治家を「うちの先生」と呼ぶ非常識…吉田照美氏が蟹瀬誠一氏に訊く(2018/06/08)

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読むオプエド Vol.094

日本のジャーナリズム界には海外ではありえな
い常識がまかり通っている。番記者が担当政治
家を「うちの先生」と呼ぶ非常識…吉田照美氏
が蟹瀬誠一氏に訊く

2018/06/08

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ゲストはフリーアナウンサーの吉田照美氏で、おなじみの「ソコキケナイトコ」のコーナーがありましたが、今回は上杉プロデューサーが所用でお休み。代わって本日アンカーの国際ジャーナリスト蟹瀬誠一氏が吉田氏の質問に答えます。アシスタントは川島ノリコです。

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【吉田照美氏】
新聞・テレビのことを聞きたいと思うんですけど、今日本の状況は相当悪い、酷いですよね?

【蟹瀬誠一氏】
よく言われるように記者クラブ制度というのがあって、それで言論が自己規制を含めて統制されているっていうのがあるし、その上安倍政権になって極端に上の方からの圧力がかかるようになって…。

テレビは放送免許あっての事業なので、アメリカの3大ネットワークの重役と話したことがあるんですけど、「テレビは頭の上に剣をぶら下げられたまま仕事をしてるようなもんだ」と…。それを落とされたら(免許を取り上げられたら)もう仕事ができないわけですよ。権力というのは油断してると抑え込んでくるので…。

それに対してスピルバーグは遠い70年代の「ペンタゴン・ペーパーズ」を題材にして映画を作ったじゃないですか。あれは彼がアメリカのメディアがどんどん劣化しているのに危機感を抱いて、それでああいうテーマで映画を作ったらしいんですよね。…そういう人が日本にもいていいと思うんですけどね。

【吉田氏】
さっきの(ニューズ油絵も)風刺画ですけど、風刺みたいなものをジャーナリズムは持っていなきゃいけないと思うんですけど、それがだんだん失われてきているっていうのが…。今なんか「笑点」の大喜利のコーナーまで口出しするようなカルト的な…まあカルトですよね。あれは右翼じゃないですもんね。ああいうことにまで文句を言ってくるなんて、おかしな時代になってきたなとつくづく思うんですけどね。

【蟹瀬氏】
それとインターネットでTwitter、Facebookなどの便利なものが出来上がって、そこには深く考えないで、衝動的に感じたことを世界に発信してしまう…トランプを見れば一番良くわかるんですけど…そういうふうな衝動的な表現しかだんだんできなくなってきてるんじゃないかと思うんですよね。ちょっと心配ですよね。

【吉田氏】
情報収集するときにはどういう形を蟹瀬さんは取ってるんですか?

【蟹瀬氏】
だいたい朝15分区切りで考えてるんですけど、朝起きて最初の15分で僕が信頼してるインターネットの情報、エコノミストだとかCNNも入ってるんですけど、そういうところをチェックします。

それから15分間犬の散歩に行って、その次の15分は腕立て伏せとか腹筋をやって、次の15分で朝ごはん…新聞は読んでないんですよ。

【吉田氏】
え?…じゃあはっきり伺いますけど、今蟹瀬さんは日本の新聞をあまり読んでない?

【蟹瀬氏】
あんまり読まない…。

【吉田氏】
僕もそうですね。東京新聞は一応とって読んでるけど…新聞もネットで色々読めてしまいますからね。

【蟹瀬氏】
形態が違うだけでね。何が扱われているかっていうのはそこで見れるし…。

マンションの一階のところに新聞が置いてあるんですよ。そこでちらっと見ることがある程度ですね。

【吉田氏】
テレビのニュース番組はチェックしないんですか?

【蟹瀬氏】
テレビはねえ…ゴルフチャンネル、CNN、BBC、AXN…アクション映画をやってるところですけど…。

【吉田氏】
日本のニュース番組でチェックするものはないんだ?…今何気なく伺いましたけど、蟹瀬さんは日本のジャーナリズムに絶望してるんですね。

でも俺もそうだもん。川島さんはどうなの?

【川島ノリコアシスタント】
新聞はうちもやめました。日本経済新聞を父がとってたんですけど。

【蟹瀬氏】
うちも日経新聞だけはとってますよ。なぜかと言うと、うちの奥さんが会社の社長やってるので、ビジネス上必要なこともあるから。でも彼女もあんまり読んでないね。

【吉田氏】
僕らが普通に思うのは、メディアのトップが総理大臣と会食するのをいつまで許しておくのかなっていうのがとても不思議なんですよね。

【蟹瀬氏】
あれはね、なんていうか…戦後のメディアと政治家、財貨の関係が、日本の場合は本当にズブズブなんですよ。それは記者クラブ制度もあるし、夜討ち朝駆けなんていう取材の仕方…夜行ってお家の中に上がって、そこでお酒を飲ましてもらって、食事も出してもらって、喋りながら「よかったね」と帰ってくると。で、それを記事にするかと言うと、その人に都合の悪いものは記事にしなかったりとかね。…「懐に飛び込んで取材する」っていうのはわかるんだけど。

僕がアメリカの記者だったときは、とにかく「政治家とか、権力を持っている者とは腕の長さの距離を保て」と言われましたよ。

【吉田氏】
やっぱり距離感って言うのは、絶対に必要ですよね。今ないですもんね。

【蟹瀬氏】
食事で言うと、コーヒー一杯まではいいんですよ、おごってもらうとしてもね。それ以上のものは必ず自分で払えと…最初にそういうことを教わるんですよね。

日本って、最初に入った記者に、自分の会社に都合がいいような記者のあり方っていうのをどんどん仕込んでいっちゃうでしょ?「報道の真ん中に何があるのか」とか、しちめんどくさいことは知らなくていい、言われた通りのことをやって、先輩に教わったとおりの記事を書いてりゃそれでいいと…そんなやり方してるから。

【吉田氏】
それはもう、どんどん劣化してるわけでしょ?…例えば、日大アメフトの理事長はまだでてこないけど、理事長をちょっと追っかける風はありましたよね。でも、加計さんには行かないでしょ?でも紀州のドンファンの新妻には行くわけじゃないですか。あれ、行く必要ないじゃないですか?警察に任せておけばいいんで。


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とかく「難解・わけがわからない」というイメージのある現代アートを、アーティストの井上大輔氏にわかりやすく教えてもらう(2018/06/07)

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読むオプエド Vol.093

とかく「難解・わけがわからない」というイ
メージのある現代アートを、アーティストの
井上大輔氏にわかりやすく教えてもらう

2018/06/07

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ゲストに現代アーティストの井上大輔さんをお迎えし、「現代アートとはなんぞや?」について伺います。レギュラー陣は手塚マキアンカー、川島ノリコアシスタント、上杉隆プロデューサーです。

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【川島ノリコアシスタント】
井上さんに、現代アートについてお伺いしたいと思いますが、「現代アート」というのは、どういったアートのことを指すのでしょうか?

【井上大輔氏】
「現代アート」というのは日本語にした時にそう言うだけで、英語では「コンテンポラリー・アート」です。これを普通に訳すと「同時代性のアート」なんです。

しかも一般的に「現代アート」というと1960年代のものから含めてるかもしれませんね。ゴッホ、ピカソ以降のアートはよくわからない、だから「現代アート」だって…。

【上杉隆プロデューサー】
じゃあこれからオプエドでは「現代アート」というのは止めて「同時代アート」にしましょう。

【井上大輔氏】
日本の学校の美術の教科書ってすごく薄いじゃないですか。その薄い中にあらゆるアートを詰め込んでるんですが、ピカソ以降になるともう「なんだかよくわからないもの」にされちゃってる。つまり、知ってるか知らないか。知らないものは「現代アート」にされちゃってるところがあります。

【川島アシスタント】
井上さんが「現代アート」に出会ったのは…?


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核廃絶を訴える高校生平和大使がノーベル平和賞にノミネート!前田真里長崎平和支局長のリポート(2018/06/07)

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読むオプエド Vol.092

核廃絶を訴える高校生平和大使がノーベル平和
賞にノミネート!前田真里長崎平和支局長の
リポート

2018/06/07

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前田真里長崎平和支局長が、核廃絶の署名活動を長年続けている高校生平和大使がノーベル平和賞にノミネートされたことの報告会についてリポートしてくれました。

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【前田真里支局長】
今日は長崎ではなくて、参議院議員会館の前に来ています。向かい側には国会議事堂があります。

先ほど上杉さんも会場に足を運ばれましたが、高校生平和大使がノーベル平和賞候補にノミネートされて、推薦人となった国会議員25人に対する報告会があったんです。高校生の平和大使や1万人署名活動をしている人たちおよそ20人が全国から集まりました。広島、長崎はもちろんですけども、東京、神奈川など関東圏からも…。

今回は高校生だけではなくて、平和大使、1万人署名活動をしているOB、OGもかけつけていて、まるで同窓会みたいななごやかな雰囲気になりました。

この平和大使、高校生たちがすごいのは、毎年8月に集まった署名を核廃絶を訴えるために届けてるんですが、去年で20年目を迎えていたんですね。その20年の節目に、ICANがノーベル平和賞を受賞したことにも後押しをされて、高校生平和大使をノーベル平和賞に申請をするのはどうか、という声がでてきて、去年の夏ぐらいから推薦人を探す活動をしていたそうなんです。集まった推薦人を見ると、自民党は長崎県の方だけで、あとは立憲民主党だったり、国民民主党だったり、沖縄の議員の方だったり…。

私が印象的だったのは、申請書を送って返送されてくる「受理しましたよ」という書類のコピーが会場でも配られていたんですが、これが4月22日に届いたんですね。ノミネートに至る経緯は、暑い日も寒い日も、20年間署名活動が継続されているということと、ジュネーブの国連の中に、唯一署名が展示されているんですよね。

【上杉隆プロデューサー】
国際的には広島には結構スポットがあたって、世界中ののリーダーの口から言葉が出ることがありますが、長崎に関してはそれほど出ないじゃないですか?


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日本ではなぜこれほど冤罪や権力に対して甘い判断をするなど、裁判制度に関する問題が多いのか?元最高裁裁判官、瀬木比呂志氏に訊く(2018/06/06)

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読むオプエド Vol.091

日本ではなぜこれほど冤罪や権力に対して甘い
判断をするなど、裁判制度に関する問題が多い
のか?元最高裁裁判官、瀬木比呂志氏に訊く

2018/06/06

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元最高裁裁判官で明治大学法科大学院教授の瀬木比呂志さんをお迎えし、裁判制度の様々な問題について伺いました。もうひとりのゲストは映画監督の渡辺真也さん、レギュラー陣は乃木涼介アンカー、川島ノリコアシスタント、大貫康雄解説委員です。

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【川島ノリコアシスタント】
まず、2006年から長きに渡って小沢一郎氏を追い落としを図った陸山会事件について、瀬木さんはどう思ってらっしゃいますか?

【瀬木比呂志氏】
始まったときからこれは無理なんじゃないかと思っていました。犯罪の実態が伴っていないと言うか。結局無罪になったわけですが、検察が起訴権を独占していて、国策捜査のようなことをやってきたわけですけども、その弊害がかなり酷い形で出てきたなという印象を持ちましたね。

【乃木涼介アンカー】
オプエドでも言われてきましたが、間もなく総理大臣になる人物に強制捜査が入って引きずり下ろし、結局は起訴もされなかったわけですよね。すごい事件だと思うんですけども…。

【川島アシスタント】
日本では様々な冤罪事件がなくならない状況が続いていますが、その点はどのように…?

【瀬木氏】
冤罪自体はどこの国でもあるんですが、ただ日本の場合は構造的に作られてる部分があるんですよね。人質司法と言われて、自白するまで出してもらえないとか。弁護士の面会も限られてる。密室で取り調べが行われる。それから検察官が起訴権を独占してて、アメリカの大陪審の様な制度…国民のチェック機能がないですから。

小沢さんの事件でも、チェック制度があれば出すこと自体が無理だったと思うんですよ。これはどういう意図でやったのかと思うような事件ですね。

【乃木アンカー】
バランスが全然違いますよね。今回財務省は強制捜査も入らないで不起訴にしたのに、小沢さんの時は何回も何回も起訴しようとして…。

【瀬木氏】
最近の政治見てて思うのは、「証拠がない」とか「犯罪ではない」とかは、被告人は言ってもいいですよ。政治家とか官僚はもっとずっと手前のところで責任を取らなければいけないのであって、これは問題じゃないかと指摘されたら、そこで責任を取るべきじゃないか…こんなんで道徳教育できるのでしょうか、子どもたちに。「ああ、ああいうふうに開き直ればいいんだ」ということを子どもたちに教えているのと同じですから。

【乃木アンカー】
開き直りですよねえ。安倍総理はいつも「責任を痛感する」といいますが、痛感してるだけなんですよね。責任をとってない。

【瀬木氏】
アメリカのトランプ政権を笑えないですよね。トランプだって色んな意味で批判にさらされてるんで、これをメディアが追求できないとしたら、非常に大きな問題ですね。


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奄美大島のシマ唄は、島民が思いを託して島の物語を唄い継いでいったもの…映画「神の唄」の監督 渡辺真也氏に訊く(2018/06/07)

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読むオプエド Vol.090

奄美大島のシマ唄は、島民が思いを託して島の
物語を唄い継いでいったもの…映画「神の唄」
の監督 渡辺真也氏に訊く

2018/06/07

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ゲストに映画監督の渡辺真也さんをお迎えし、制作中の映画「神の唄」について伺いました。

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【川島ノリコアシスタント】
この神の唄というのはどういう映画なんですか?

【渡辺真也氏】
これは奄美のシマ唄をテーマにした映画です。奄美のシマ唄と聞いて、なにかイメージが湧きますかね?

【乃木涼介アンカー】
三線(サンシン)みたいな…。

【渡辺氏】
奄美には、三味線…沖縄で三線と呼ばれているものがありますが、これは奄美が琉球に支配を受けるようになってから入ってきたものですね。もともとそれ以前に奄美にはシマ唄というものがあり、その上に外部の影響が乗っかってきているわけです。

また薩摩藩の支配を受けたときには、島民が文字を書くことが禁止されました。そこで島民はシマ唄に思いを託して語り継いでいったという歴史があります。

シマ唄のシマはアイランドの意味ではなく「集落」という意味なんです。地域ごとにシマがあって、地域ごとに言葉や唄が違うんですね。…それがシマ唄です。


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何十年もの紆余曲折を経た北朝鮮拉致問題。「救う会」会長の西岡力氏に話を伺い経緯を俯瞰、今回ラストチャンスとも言われる拉致問題の解決を模索する(2018/06/05)

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読むオプエド Vol.089

何十年もの紆余曲折を経た北朝鮮拉致問題。
「救う会」会長の西岡力氏に話を伺い経緯を
俯瞰、今回ラストチャンスとも言われる拉致
問題の解決を模索する

2018/06/05

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ゲストに北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長の西岡力さん、何度も北朝鮮に撮影に行っている写真家の初沢亜利さんをお迎えし北朝鮮拉致問題についてお話を伺います。レギュラー陣は乃木涼介アンカー、義山望アシスタントです。

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【乃木涼介アンカー】
北朝鮮の拉致問題についてじっくりお話を伺いたいんですが、1970年代から続いている、北朝鮮による拉致問題なんですが、この拉致問題の現状について西岡さんはどうご覧になっているんでしょうか?

【西岡力氏】
「70年代から」というのは限定し過ぎで、60年代から拉致があったことは間違いないんです。韓国では50年代からありますしね。政府認定では70年代からですけども…なかなか深いものがあると。

今回北朝鮮がどういうカードを出してくるかわかりませんけども…「全被害者の一括帰国」ということを我々は言ってるんですけども、その「全被害者」とは一体何人なのかと。政府認定が17人で5人帰ってきましたから残りは12人ですけども、それ以外にもいるんですよね。そういうこともあるので、「70年代から」という断定的な言葉遣いでは言わないほうがいいんじゃないかとちょっと思いました。

今回拉致問題が浮上してきた一つの理由は、トランプ大統領が「金正恩(キム・ジョンウン)に会った時、拉致問題を議題にする」…それだけではなくて、「被害者が帰ってくるために自分にできることは何でもする」と3月の日米首脳会談の会見で話したんですよね。そういう事もあって、米朝首脳会談で拉致問題が取り上げられるのではないか…どういう結果になるんだろうかということで、関心が高まっているということですね。

【乃木アンカー】
西岡さん自身はこの拉致問題に最初はどういう関わりを持って始められたんですか?

【西岡氏】
私は1991年に学者として「日本人が拉致されている」という論文を書いたんですね。金丸さんという有名な政治家がいて、90年に訪朝して金日成に会ったときに拉致問題を全く取り上げなかったんですね。それで日朝の国交正常化になろうかという話になって、その時に「拉致問題を無視して国交正常化していいのか?」という問題意識で論文を書いたんですけども…全く無視されましたね。誰が書いたか知りませんが、「殺してやる」という脅迫状が来たりですね、そういうこともありました。

その後6年経って、横田めぐみさんの拉致が明らかになったんですけども、「月刊現代コリア」という雑誌で横田めぐみさんの拉致の情報を最初に出したんですね。それで横田さんのご両親が決意して、名前を出す、写真を出すということをしたんですね。97年なんですけども。

当時警察は「名前を出すと証拠隠滅のために被害者が殺されるかも知れない」ということを警告していたので、横田さん以外の被害者の家族は、名前を出していませんでした。しかし拉致された77年から97年までの20年間、何も進展がなかったように、名前を出さないでいたらすぐに忘れ去られて、この先の20年も何も進展しないのではないか、それならば世論に訴えたほうがいいと横田さんは考え、名前や写真の公開に踏み切ったのです。

これは命がけの決断ですから、親たちがするものです。私はそれまでは学者として論文を書いていたのですが、その親たちの決断を見て、それでも世論が盛り上がらないようなことがあってはいけないということで、「救う会」を立ち上げて、21年間一緒にやってきたという経緯です。

【乃木アンカー】
もともと最初は「拉致されてるんじゃないか」という噂から始まったんでしょうか?

【西岡氏】
逆にお聞きしたいんですが、日本政府が「日本人が拉致されている」ことをいつ認識したと思います?…実は日本の国会で日本人が拉致されていると答弁があったのは、1988年なんです。その前年に大韓航空機爆破事件というのがあって…北朝鮮によるテロですけども、その犯人のうちの一人が自殺を図りましたけども生き残って、記者会見をしたんです。金賢姫(キム・キョンヒ)さんですね。記者会見を途中から日本語でしたんですよ。「この日本語は、実は日本から拉致された女性に習いました」と言ったんですね。

その翌年の88年に当時国家公安委員長だった梶山静六さんが「北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚である」という歴史的答弁をしています。

その2年後に金丸訪朝があったのに、金丸さんは拉致問題を金日成にぶつけなかった。それで私が論文を書いたんですが。

しかし、その「梶山答弁」はほとんど知られてないですね。それはNHKも、読売、毎日、朝日も一行も報道しなかったんです。国家公安委員長が国会で北朝鮮という国の名前を出して「日本人が拉致されてる」と言ったんですよ。それに対する批判すらなく、「なかったこと」にされちゃったんです。


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大関昇進を決めた栃ノ心の綱取りの見込みは?若手のホープ阿炎の四股名の由来は?…夏場所の総括を相撲ジャーナリスト荒井太郎氏に訊く(2018/06/04)

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読むオプエド Vol.088

大関昇進を決めた栃ノ心の綱取りの見込みは?
若手のホープ阿炎の四股名の由来は?…夏場所
の総括を相撲ジャーナリスト荒井太郎氏に訊く

2018/06/04

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月曜日は玉木正之スポーツ編集長によるスポーツ特集です。ゲストに相撲ジャーナリストの荒井太郎さんをお迎えし、夏場所の総括をテーマに様々な話を伺いました。

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【玉木正之編集長】
栃ノ心は取りこぼしがなかったら優勝するぐらいの実力はあったんじゃないですか?

【荒井太郎氏】
優勝するかなと思ってましたが…最後の最後で優勝は鶴竜になりましたけど、栃ノ心の強さが際立った場所でしたね。

【玉木編集長】
白鵬との一番…白鵬には今まで全敗なんですよね?

【荒井氏】
まあ、0勝25敗ですね。

【玉木編集長】
これもまた珍しい記録ですが、でも白鵬もがっぷりで来ましたよね。

【荒井氏】
張り手もしない、小細工無しで来ましたね。

【玉木編集長】
あれを見るとやっぱり白鵬って力あるんだな、と思いましたね。

【荒井氏】
力もあるし、技もありますね。

【玉木編集長】
あの栃ノ心とあれだけ力比べ出来るって、なかなかないですよね。

【荒井氏】
…ないですね。

【玉木編集長】
夏場所は鶴竜が優勝し、栃ノ心が大関に昇進した場所でしたが、他に注目した力士っていうと…いかがですか?

【荒井氏】
僕は、阿炎(あび)ですね。

【玉木編集長】
ああ〜(拍手)…結局7勝8敗?

【荒井氏】
千秋楽で負け越しましたね。惜しくも結局7勝8敗でしたけど、初挑戦で白鵬に勝って…うわづっぱりで一気に突き出しました。

【玉木編集長】
あれは見事でしたね。勝ち越しできなかったのは、やはり取りこぼしみたいなところですか?

【荒井氏】
はじめての横綱、大関総当たりの場所で、7勝8敗ですから、上出来じゃないですか?相撲も素晴らしかったですけど、インタビューも素晴らしかった。

【玉木編集長】
あれね。「もう帰っていいですか?早くお母さんに報告したいから」って(笑)。ああいうのはNHKのインタビューで初めてじゃないですか?


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500人を養子として受け入れ、計5,000人の孤児を救った長崎の知られざる偉人、岩永マキの足跡を訪ねる。前田真里長崎平和支局長のリポート。…そしてニューズ・オプエドは4周年。(2018/06/01)

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読むオプエド Vol.087

500人を養子として受け入れ、計5,000人の孤
児を救った長崎の知られざる偉人、岩永マキの
足跡を訪ねる。前田真里長崎平和支局長のリポ
ート。…そしてニューズ・オプエドは4周年。

2018/06/01

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久しぶりに東京のスタジオに出演の前田真里長崎平和支局長が、地元長崎で孤児院を設立して多くの孤児たちを救った隠れた偉人、岩永マキさんについてリポートしました。もうひとりのゲストはフォトグラファーの桐島ローランドさん、レギュラー陣は乃木涼介アンカー、川島ノリコアシスタント、上杉隆プロデューサーです。

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【川島ノリコアシスタント】
長崎平和支局長の前田真里さんに長崎のリポートをしていただきます。よろしくおねがいします。

【前田真里支局長】
今地元長崎に住んでいて、浦上という地区なんですけど、浦上天主堂があったりして、カトリックの文化に今も根ざしてるんですね。その中で色々リサーチしていたら、歴史上の人物、偉人なんですけど、なかなか福祉業界以外の方には馴染みがないすごい女性をリポートしたいと思います。

その方の名前は岩永マキさんと言うのですが、浦上出身で1849年生まれ。明治7年に日本で初めて孤児院を作って、自分の戸籍に500人以上の養子、養女を受け入れて、全部で5,000人以上受け入れてるんです。

どういったところで生まれたのかということで、今回墓地だとか、生まれたところを遡って歩いてみました。浦上天主堂から2キロぐらいに辻町というところがあるんですが、こうらんば墓地からスタートして、浦上養育院、十字修道院…このあたりが「マキの小部屋」と言われていたらしいのですが、子どもたちを受け入れていたところです。

じゃあなんでそんなにたくさん、5,000人という子どもたちが孤児になったのかと言うと、明治7年に大きな台風の災害があって、藁葺き屋根の時代なので壊滅的な被害を受けてしまい、衛生状態も悪くなって、赤痢・コレラなどの病気が蔓延し、多くの人が亡くなってしまったからなんです。

ド・ロ神父という方をご存知でしょうか?当時長崎に西洋医学を伝えた方で、当時日本で赤痢・コレラで4割以上の人たちが亡くなってたんですが、ド・ロ神父から教わった西洋医学のおかげでかなり感染率を抑えることができたんです。


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「危険な紛争地に派遣されても、この仕事に携わる喜びと誇りがあるので、恐怖心が先に立つことはない」…国境なき医師団で活躍する看護師の白川優子氏に、その活動の現場を訊く(2018/05/31)

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読むオプエド Vol.086

「危険な紛争地に派遣されても、この仕事に携
わる喜びと誇りがあるので、恐怖心が先に立つ
ことはない」…国境なき医師団で活躍する看護
師の白川優子氏に、その活動の現場を訊く

2018/05/31

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ゲストに国境なき医師団 手術室看護師の白川優子(しらかわ・ゆうこ)さんをお迎えし、これまで携わってきた活動についてお話を伺いました。レギュラー陣は蟹瀬誠一アンカー、義山望アシスタント、上杉隆プロデューサーです。

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【義山望アシスタント】
白川さんがこれまで取り組んできた紛争地での医療活動と、国境なき医師団について伺います。白川さんが医療に携わることになったきっかけはどういうものだったんでしょうか?

【白川優子氏】
高校3年の時「自分は看護師になりたい」思って、そこからは看護学校に通って資格を取りました。日本では3つの医療機関で7年間ぐらい活動をしていました。

【義山アシスタント】
そこからどのようにして国境なき医師団に入ったのでしょうか?

【白川氏】
国境なき医師団については7歳の時に知ったのですが、それ以来私にとっては憧れであり、尊敬する団体だったんです。99年に国境なき医師団がノーベル平和賞を受賞したんですね。そこから具体的な行動を開始したんですが、まず英語かフランス語ができないと入れないということだったので、そこから英語の勉強を始めて、すごく大変だったのですが、結果的にはオーストラリアに留学しました。そして更にオーストラリアで看護師の経験を4年積んで、「英語で看護の活動ができる」となったときには36歳になっていました。…今から8年前ですね。

【蟹瀬誠一アンカー】
とにかく「国境なき医師団に入りたい」という一念だったんですね。

【白川氏】
そうですね、7歳の時に知って、30年ぐらい思いは変わらず…2010年にその門を叩きました。以来その活動を続けています。

【上杉隆プロデューサー】
国境なき医師団は多くの方が亡くなっているじゃないですか。その部分は恐怖と言うか、怖いという気持ちはなかったんですか?

【白川氏】
7歳の頃から尊敬していた団体でしたから、国境なき医師団で活動できるという誇り、喜びのほうが先にくるので、不安とか葛藤が先に来ることはないですね。

【蟹瀬アンカー】
最初の現場ってどこだったんですか?

【白川氏】
私はスリランカでした。私は戦争直後に入って、戦後の復興という形で入りました。

【蟹瀬アンカー】
最初の現場ってすごく印象が強いと思うのですが、どうだったですか?

【白川氏】
私は一応オーストラリアの病院の籍を「いつでも戻っておいで」と言われていたので残していたのですが、その籍をスリランカにいながら抜きました。私は国境なき医師団でやっていくんだと、決められた派遣でしたね。

【義山アシスタント】
紛争の現場で医療に携わることの難しさってどんなところですか?

【白川氏】
私達国境なき医師団は「医療がないところに医療を届ける」という活動をしているので、思いだけではいけなくて、大前提となるのはセキュリティ管理が必要なこと…そこが難しいところですね。個人レベルでは、紛争地には大勢の人間は送れないので、一人にかかる負担が大きくなってくる、すると自分の専門分野でなくてもやらざるを得ないということがでてきてしまって、私は36歳で入って、いろんな医療の現場を経験していたので、そのことが現場で役に立ってよかったなあと思いました。

【蟹瀬アンカー】
国境なき医師団と言うと、銃弾が飛んでいるところや地震があったようなところにいくイメージがあるんですけど、アフリカのエボラ熱なんかは、あれは本当に怖い現場だと思うんですよね。感染したらほぼ確実に死んでしまうという病気ですから、そういう恐怖というのはどうなんですか?


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