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《Voice of FUKUSHIMA》富岡町で震災後初めての成人式。嬉しさの反面、戸惑いも…(2018/01/11)

ヴォイス・オブ・フクシマ、2018年一回目は成人式の話題。いつもの通りラジオパーソナリティとして現地の声を届ける久保田彩乃さんのレポートです。


【久保田彩乃氏】
福島県の新成人は16,900人ほどで県人口の0.91%。やはり少子高齢化が進んでいる現状です。

富岡町では原発事故以来、70km離れた郡山市で成人式をやってきましたが、昨年4月に避難指示が解除されたので、約7年ぶりに富岡町現地での開催になりました。同じく浪江町も7年ぶりに地元で成人式を開催。富岡町は100人の新成人が集まりました。

【新成人の声】
・震災後、私達が初めて地元での成人式で、素直に嬉しい。懐かしい風景も見れた。
・嬉しく思うけど、情報はきちんと押さえておかなければ、という意識はある。

【久保田氏】
とても真面目な新成人でした。今年の新成人は震災当時中学1年生。友だちと会うのも、町に入るのも7年ぶり。「懐かしい」という声もあるが、中には「全く変わってしまって、記憶に残っている風景はもうない」という人も。

【親御さんの声】
・複雑です。
・うれしいですけど、人数が少ないのが寂しい。
・これからも故郷を忘れないで欲しい。

【久保田氏】
親御さんのほうが、子どもたちが富岡町に住むことについて少し悲観的な感じでした。課題と感じたのは、来年の新成人は震災当時小学六年生で、卒業した中学校の学区で成人式を行うのが一般的な現在、来年以降の新成人が富岡町で成人式を行うのはどうなのか、ということがあります。しかも7年も経過すると、新成人にとっては富岡町での思い出が徐々になくなりつつあります

【蟹瀬誠一アンカー】
「避難先に7年」と言葉ではサラッと言えるけど、これは異常なことで、世界的にも特異なケースですよね。

【久保田氏】
子どもたちにとっての7年はものすごく大きいですよね。


ここに書いた内容はダイジェストです。全編は是非番組サイトで御視聴ください。

1月11日放送分は、12日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


【お知らせ】

みんなで作る報道番組「上杉隆のザ・リテラシー」、来月は2月3日土曜の配信です。ゲストはIWJ代表の岩上安身さん。どうぞお楽しみに!

2月以降の「ザ・リテラシー」の配信は、現在すでに募集が始まっている第4期クラウドファンディングの対象となります。番組後半はクラウドファンディング支援者向けの限定配信となりますので、下記サイトからぜひ御協力をお願い致します。

  • 上杉隆の「ザ・リテラシー」(第4期)


  • 2018年よりニューズ・オプエドでは新しく「解説委員制度」がスタートしました。解説委員に就任したのはレギュラー陣の中から大貫康雄さん、薬師寺克行さん、平林壮郎さん、そして上杉隆です。新しくなったニューズ・オプエドをどうぞお楽しみに!

プロ・クリエイターを応援する新サイト「ぺらいちGANMA!」って?…プロデューサーのSNS漫画家、やしろあずき氏に訊く(2018/01/11)

1月11日の特集は、ゲストのSNS漫画家/イラストレーターのやしろあずきさんが外部プロデューサーを務める「ぺらいちGANMA!」についてお話を伺います。解説委員として東洋大学教授の薬師寺克行さんにもお越しいただきました。


【アシスタント 佐藤由季】
そもそも「ぺらいちGANMA!」というのはどういうサイトなんでしょうか?

【やしろあずき氏】
GANMAという漫画配信アプリがありまして、僕はそこで連載をしていたのですが、その派生系サイトとして漫画だけでなく、動画とか、ライターさんが書くテキストの記事であるとか、様々なコンテンツ、いろんなクリエイターさんを一応プロとして送り出していけるような、コンセプトとしては「インターネットのおもちゃ箱」のようなサイトを目指しています。

僕はWebライターもやっているんですが、2万〜3万文字書いても1万とか、原稿料が安いんですよ。このサイトはバリバリの現役のライターさんが驚かれるぐらいの高待遇なんです…3000文字ぐらい書いて3万円とか。もちろん人によるんですけどね。「クリエイターさんに得してもらおう」というサイト作りを心がけています。

【アシスタント 佐藤】
クリエイターさんの活動場所と言うのは、限られているのでしょうか?

【やしろ氏】
アマチュアの方の作品発表の場は十分あると思うのですが、プロがそれ一本で稼ぐとなると、まだまだ狭いと思います。

【アシスタント 佐藤】
業界としてはどんなふうにしていくのが良いんでしょうか?

【やしろ氏】
まず作品を発表できるサービスがどんどん出てきてほしいなと思いますが…今例えば、モナコインという仮想通貨を使って、作品を投稿したら、それにモナコインを「投げ銭」できるサービスもあって、そういう新しい試みもどんどん出てきて、勢いを付けてほしいと思っています。

〜中略〜

【やしろ氏】
今の漫画家の人って、政治ネタを描きたがらないんですよ、ネットで叩かれるから。どんな立場で描いても「お前はそっち側か」と、反対の立場の人が攻撃してくる。「めんどくさい人が湧いてくる」んですよ(笑)。

【蟹瀬誠一アンカー】
いいね、その表現。「めんどくさい人が湧いてくる」って(笑)。

【やしろ氏】
僕は平気ですけど、「そんな事言われたら、自分は描けない」と嫌がる人も多いんですよね。

【薬師寺克行解説委員】
地位が安定するまではできないでしょうね。


…この他は、ネット上で今どんな漫画がウケているか、薬師寺克行さんが学生時代漫画研究会に入っていた等など、漫画・サブカルチャー談義に花が咲きました。

また、「薬師寺教授の注目ニュース」のコーナーは、「改革と革命」というテーマ。最近安倍首相が打ち出す方針に「人作り革命」「生産性革命」など、やたら「革命」という言葉を使ったキャッチフレーズが多いですが、その理由について分析します。そちらの方は是非番組サイトでご視聴ください。

1月11日放送分は、12日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


【お知らせ】

みんなで作る報道番組「上杉隆のザ・リテラシー」、来月は2月3日土曜の配信です。ゲストはIWJ代表の岩上安身さん。どうぞお楽しみに!

2月以降の「ザ・リテラシー」の配信は、現在すでに募集が始まっている第4期クラウドファンディングの対象となります。番組後半はクラウドファンディング支援者向けの限定配信となりますので、下記サイトからぜひ御協力をお願い致します。


2018年よりニューズ・オプエドでは新しく「解説委員制度」がスタートしました。解説委員に就任したのはレギュラー陣の中から大貫康雄さん、薬師寺克行さん、平林壮郎さん、そして上杉隆です。新しくなったニューズ・オプエドをどうぞお楽しみに!

前美濃加茂市長収賄事件、詩織さん準強姦疑惑、森友学園 籠池氏の長期勾留…ヤメ検弁護士、郷原信郎氏が司法の闇を斬る!(2018/01/10)

1月10日のニューズオプエドは、郷原総合コンプライアンス法律事務所 代表弁護士の郷原信郎さん、公益社団法人 自由報道協会代表の大貫康雄さんをお迎えし、郷原さんが主任弁護士を務めた前美濃加茂市長の藤井浩人氏が受託収賄などの罪に問われた事件、伊藤詩織さんの準強姦疑惑事件、森友学園の籠池前理事長夫妻が長期勾留されている問題についてお話を伺いました。


藤井浩人前美濃加茂市長 受託収賄事件


【郷原信郎氏】
これは現職市長が市議会議員時代のわずか30万円の収賄で逮捕、起訴された事件。その金額自体も「そんなことで現職市長を逮捕するのか」と驚きます。しかしそれよりも遥かに大きな問題は、「そもそもそんな賄賂の授受はなかった」と藤井浩人市長は主張してきたのですが、一審ではそのことが認められて無罪。ところが控訴審でとんでもない逆転有罪判決が出て、それを上告審が「三行半」の決定で認めてしまったのです。…大まかに言うとそういう経過の事件なんですね。

とにかくこの事件の有罪の根拠は、贈賄供述者の「お金を渡しました」という供述しかないんです。しかし、この供述には重大な問題が多々あります。まずこの人物(贈賄を供述したの会社社長)は、総額4億近くの悪質な融資詐欺を犯していた男なんです。そのうちの2100万円分しか立件されていなかった段階で、この30万円の贈賄の自白供述を始めるのですが、それから先、残りの融資詐欺は全く不問に付されてたんですね。そしてその数カ月後に藤井市長が逮捕されることになるわけです。しかしこの男の供述が全くおかしいことを裁判では徹底的に主張しました。

一つは贈賄社長と藤井市長が会った時に同席した人物が「自分の目の前で賄賂のやり取りはなかった」と言っているにもかかわらず、警察はこの同席した人物に乱暴な拷問的な取り調べを行い、「席を外した」と言わせようとしました。最後は気を失うほどの強引な取り調べが行われたそうですが、この人物は基本的に一貫して「席は外してない」と言っています。

しかも贈賄側の社長は贈賄を供述したことで「重大な余罪をお目こぼししてもらった」という大きな利益を得ています。一審判決はこうしたことから「この贈賄供述は信用できない」として無罪判決となりました。

私の検事としての経験から言っても、こんなあやふやな証拠で、しかも現職の市長を逮捕・立件するなどということはありえないことです。一審ではこうしたことから無罪になったにも関わらず、特に何も新しい証拠が出たわけでもないのに、控訴審では贈賄社長の供述は信用できる、被告側の供述は信用できない、と根拠もなく勝手に解釈を変えて、判決をひっくり返してしまったのです。しかも「被告の供述は信用できない」と言いながら、毎回出廷している藤井市長の話は全く聞こうともしないのです。

こんなメチャクチャな控訴審判決であったにも関わらず、最高裁では全く検討すらされた形跡なく「三行半」で上告棄却されてしまいました。

【アシスタント 義山望】
「なぜ検察はそこまで藤井市長の有罪に執着したのでしょうか?」という質問が来ていますが…。

【郷原氏】
それはやはり一度起訴したからには、検察としては何が何でも有罪にしたいんですよ。もし無罪を勝ち取っていれば、我々も当然検察の責任を追求しますから。5万6千人の美濃加茂市の市長をろくな証拠もないのに逮捕・起訴して…その事自体が許せないですよ。

…このあとはこの事件にこのような判決が出てしまった原因の一つとして、「日本の司法制度の欠陥とも言うべき問題がある」と郷原弁護士が指摘しています。それについては是非番組サイトで番組本編をご視聴ください。


伊藤詩織さん準強姦疑惑事件


【郷原氏】
伊藤詩織さんの事件の検察審査会には、審査補助員(補助弁護士)は加わらなかったのでしょう。それは検察審査会の判断なんですが、審査員は一般の素人の方ですから、実際は事務局(裁判所の職員)が判断してるんですよ。それで検事が不起訴の理由を専門的に説明すると、素人の審査員は「なるほど」と思ってしまうんですよね。だからこそ、この伊藤詩織さんの件では審査補助員を付けてほしかったですね。

【乃木涼介アンカー】
結局、都合のいいように検察審査会が使われるじゃないですか。陸山会事件では「これだけのことがあるから起訴すべきだ」と検審が言ったのに、結局何も出なかったし、詩織さんの件では「不起訴なんだから」と検審が印籠のように使われている…ここのありかたをきちっとしないと…。

【大貫康雄氏】
本当にそんなことがあってはならないんで、被害者となった人の意見を聞くようにするべきですね。

【郷原氏】
伊藤詩織さんがその後民事で提訴してますよね?そこを注目すべきだと思います。その民事訴訟はどこからのバイアスもかからないわけですから。そこで山口氏自身が自分が正しいと主張するのであれば、証拠を出してちゃんと立証しなければならないわけですから。


森友学園 籠池前理事長夫妻の長期勾留


【郷原氏】
籠池氏が国会で安倍首相に不利な証言をしていることで大騒ぎになりましたが、その時にまさに援軍のように検察がやってきて、告発状を受理したのです。何か政治的な意図があって動いているとしか思えません。奇しくも先の衆議院選挙が告示された直後でしたか、安倍首相が党首討論で「籠池氏は詐欺を働くような人物だ。妻が名誉校長になったのは間違いだった。騙されていたのだ」…これが安倍首相が約束していた「丁寧な説明」だったわけですね。しかもまだ裁判も行われていないわけですから、「推定無罪」の原則にも反します。その上それは検察が敷いた段取りに乗っかっただけじゃないですか。

【乃木アンカー】
そしてずっと長期勾留されているわけですが…。

【郷原氏】
これが日本の「人質司法」の現実ですね。黙秘をしたり、否認を続けると勾留が長引き、保釈も認められない。それ自体が日本の司法の重大な問題だと思います。

おそらく裁判の結果を重視するということだと思いますが、籠池さんは全面黙秘ということですし、「罪証隠滅の恐れがある」という検察の判断はなかなか変わらないでしょう。実際罪証隠滅の可能性がないように思えても、検察は色々理由を主張して勾留を延ばそうとしてくるんですよ。それを一つ一つ潰していかなきゃならないんです。…本当は不当なことなんですが、そこまでやらないと保釈が勝ち取れないというのが、日本の司法の現実なんです。

…以上、ここに書いたのは番組のほんの一部です。詳しい内容は是非番組サイトでご視聴ください。

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財務省が自賠責保険から6000億円超を借金!?返済は大丈夫?ニューモデルマガジンX編集長 神領貢氏に訊く(2018/01/09)

1月9日のニューズ・オプエドは、ニューモデルマガジンX編集長の神領貢さんをゲストにお迎えして、今月24日に行われる「自賠責保険審議会」と、自賠責保険の資金が財務省に貸し出されている問題についてお話を伺いました。

「自賠責保険審議会」は金融庁で開かれる、次年度の保険料をいくらにするかを決める会議で、毎年開かれているものですが、事実上官僚が決めてきたストーリーを追認するだけで、わずか2時間で終わるものだそうです。昨年の自賠責保険審議会について報じたニューモデルマガジンXの記事がこちら。


【神領貢氏】
自賠責保険審議会は、基本的には保険料の収入と保険金の支払いがほぼイコールになるように予測して、次年度の保険料を決めるというものです。現状は24ヶ月分として25,000円ほどを支払うというものになっています。昨年の審議会では2,000円ほど値下げされました。

【アシスタント 義山望】
次年度はどうなりそうですか?

【神領氏】
一番可能性が高いのは「据え置き」だと思います。保険料の収入と保険金の支払いがほぼイコールになるようにするので、交通事故・死者が年々減っている昨今、前年よりも収支は良くなると思います。ただ、2年連続の値下げはちょっと考えにくいので、現状維持かなと思います。

問題は、過去徴収した保険料を平成6年に財務省(一般会計)に貸し出していて、6169億円が返ってきていないこと。(平成29年末現在。下の表を参照。)この返済は平成15年を最後に止まっている状態でした。次年度ようやく23億円だけ返すことになりましたが、6000億円以上の残金から見れば僅かな金額。

【神領氏】
この自賠責保険料から国交省にプールされた積立金を、毎年130億円前後交通事故の被害者の救済に当てているのですが、積立金の残金はあと1700億円あまりで、年々減っているので、あと12,3年で枯渇する計算になります。(下の図を参照)にも関わらず、6000億円以上の保険料が財務省に貸し出されたまま、なかなか返って来ないという現状は、非常に困った問題です。

【神領氏】
ただ、私が石井国交大臣に聞いたところでは、返済の道筋はつけたらしく、積立金が枯渇しないように継続して返済はしてくれるようです。しかし6000億円以上という莫大な金額なので、完済がいつになるかは全くわかりません。私としては返済が滞って被害者救済に支障が出ないように、継続してウォッチしていかなければいけないと思っています。


この他は上杉アンカーからの問題提起、更には視聴者からの質問に神領さんが答えるなど、自賠責保険関連の問題について議論が交わされました。そちらの方は是非番組サイトでご視聴ください。

1月9日放送分は、10日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


【お知らせ】

現在発売されている「月刊 マスコミ市民 588号」に上杉隆のインタビュー記事が掲載されています。内容は、朝日新聞でも連載された民進党分裂の裏話、その紙面に書ききれなかった部分を話しています。書店でも販売されていますが、数が少ないため書店で注文するか、または下記「マスコミ市民」宛に直接お申し込みください。直接お申し込みいただいた場合は、一冊につき送料が78円かかります。


みんなで作る報道番組「上杉隆のザ・リテラシー」、来月は2月3日土曜の配信です。ゲストはIWJ代表の岩上安身さん。どうぞお楽しみに!

2月以降の「ザ・リテラシー」の配信は、現在すでに募集が始まっている第4期クラウドファンディングの対象となります。番組後半はクラウドファンディング支援者向けの限定配信となりますので、下記サイトからぜひ御協力をお願い致します。

上杉隆の新春リテラシー講座!マスコミ利権の中核「記者クラブ問題」、世界のメディアの常識「ジャーナリズム5大原則」について徹底解説!(2018/01/06)

3ヶ月ぶりの放送になる第19回の「上杉隆のザ・リテラシー」は、「新春リテラシー講座」と題して、上杉隆が日本のメディアが抱える最大の問題である「記者クラブ問題」、そして世界のメディアの常識である「ジャーナリズム5大原則」について徹底解説しました!聞き手は宇都宮愛&真白リョウ姉妹のお二人です。


【上杉隆】
リテラシーとは、「ニュースを読み解き、精査する力」のこと。どこにそのニュースの本質があるかを見極める力。世界的にはこの「リテラシー教育」が自然に行われてますが、日本には全くありません。本日はそのリテラシー講座をお伝えしたいと思います。

まず、「日本のメディアはリテラシーも質も高くない」という現実をご覧いただきましょう。これです。世界の報道自由度ランキング。

【宇都宮愛】
鳩山政権の時が一番高くて、今はすごく低い…これは安倍さんがそのように操作してるのかなっていう認識なんですけど…。

【上杉】
昨年は72位で、OECD参加国の半分以下、もちろんG7にも入っていない…これは非常に恥ずかしいんですよ。この原因は安倍政権の安保法制やら何やらと言われていますが、違います!

小泉政権時代の2003年〜2006年あたり、37〜51位と、結構低いんです。でも、この頃には安保法制はない。憲法改正発議の国民投票法案も2006年ですから、まだないんですよ。なのになぜ低かったのか?そして(鳩山政権で)なぜ上がったのか?…簡単なんです。国境なき記者団のホームページにも書いてあります。「日本には『記者クラブ』という問題があって、日本のメディアの質が低いのは記者クラブがあるから。この制度を改善しなさい」と。2002年、2003年はOECDから直接抗議が来ています。「記者クラブ止めなさい、公開しなさい」と。

記者クラブは日本にしかありません!2003年韓国の盧武鉉政権が記者クラブ制度を廃止して開放して以来、先進国、民主主義国では日本だけなんです。だから海外でも“Kisha Kurabu”と書くんですよ。(クラブはClubではなく、Kurabu)

…このこと、知らないでしょう?こんなふうに見られてるんですよ。だから私も「これを直さないと、いつまでたっても日本はバカにされますよ」と日本を助けるために記者クラブ解放運動をやっていたんです。そしたらどうなったかというと…干されるんですね。

【真白リョウ】
壊れないんだ、記者クラブ…。

【上杉】
壊れないんですねえ。しかも記者クラブは外圧も効かない唯一の問題なんです。他のことなら日本はだいたい外圧が効くんですけどね。

国境なき記者団とFCCJは毎年抗議、OECDは2002,2003年に政府に抗議してます。なぜここまでしても変わらないか?…日本のメディアがこの問題を無視するからです。


記者クラブこそがマスコミ利権の中核!しかもこの大問題を気づかせないために隠している


【真白】
なんでそこまでして記者クラブを守りたいんですか?

【上杉】
いいとこに気づきましたねえ。…これは何かというと、利権の中核だから。つまりテレビ利権とか新聞利権などの「マスコミ利権」は第四の権力になっていることと、マスコミによって政権が左右されるじゃないですか。行政、企業も。その最大、最強の権力の中核が記者クラブなんですよ。これが大問題だということを言わせないようにするために、見せないようにしているんです。

例えば、電波。これは国民の共有の財産ですよ。だけど、記者クラブメディアだけに与えてるんです…ほとんどタダ同然で。皆さんの携帯電話からは一台ずつお金を取って、記者クラブからは取らない。

この記者クラブ問題は、オプエドでもおなじみの蟹瀬誠一さんも追求してます。そしてカレル・ヴァン・ウォルフレンさん…この人は80年代から「日本権力構造の謎」という本を出して批判しています。そして櫻井よしこさん、この人はもとは日テレの「今日の出来事」という番組をやっていたんですけども、記者クラブ問題を追求してNHKと大げんかしています。この三人、みんな意見が違うでしょ?でもみんな外国メディアの経験がある(私もそうですが)と、これがどれだけ大きな問題かがわかるんで、これを追求するんです。…だけど、みんな嫌になってやめちゃう。でも諦めないでがんばってるとどうなるかというと…干されると(笑)。

ニューヨーク・タイムズ記者時代の上杉隆

なんで記者クラブがダメなのかというと、「競争相手を同業者が排除している」カルテルだからです。どんな業種だって切磋琢磨して、新規参入があったりして、しのぎを削っている。ところが、記者クラブメディアはこの半世紀、新規参入ほぼゼロ。

【真白】
これは…テレビメディア?

【上杉】
テレビも新聞も。新規参入ないでしょ?政府に守られてるから。例えば90年代に孫正義さんがルパート・マードックさんと手を組んで、朝日新聞(テレビ朝日)を買収しようとした。そしたら、あの世界の孫正義ですら弾き飛ばされたんですよ。堀江貴文さんも2004年にフジテレビを買収しようとして弾き飛ばされた。…新規参入はできないんです。

そして2011年に地上波テレビがデジタル化される時、チャンネルを1000〜2000でも増やせるはずだったのに、蓋を開けてみれば日本だけが開放しないで、既存のテレビ局だけが10も20もチャンネルを持って、他には出さなかった。孫さんも800MHz帯をくれと言ったのに、出さなかった。それで孫さんは頭にきて海外に行っちゃったんです。堀江貴文さんもそうでしょ?

で、結局2011年に何が起こったのかというと、そのインチキ・カルテルを守った既存メディアには「お前らよくやったな。お前らは倒産させないよ」と。だから一社も倒産してないでしょ?…最大のタブーがここなんですよ。

【真白】
「大本営」が続いてるわけか…。

【上杉】
まさにその通りなんです。

〜中略〜

【上杉】
このシステムを変えるために、小さい記者クラブを一つ一つ開放しろと言っててもしょうがないので、「ど真ん中の上から行け」というのが僕のアプローチです。つまり内閣官房。この内閣官房の記者クラブが開けば、全部開くんですよ。役所は前例主義と横並びだから。

【真白】
それを鳩山さんがやったわけですか?

【上杉】
それより前の2001年、小泉政権ができた時に当時秘書官だった飯島勲さんに「記者クラブ開けてください」と頼んで、まず外国人記者を入れてもらいました。それからスポーツ紙を4紙入れました。少しずつ入れていけばみんな分かるだろうと思って。それでも大抵抗。あの支持率80%だった当時の小泉さんですら、「政権が終わるんじゃないか?」と言われるぐらい、抵抗をくらいました。

それでもなんでできたかというと「勢いのあるうちじゃないとできませんよ」と説得したんです。4月に小泉政権が成立して、5月のゴールデンウィーク明けに開けたんですが、その後に反発が来て飯島さんがその時言ったのは「保たないかもしれない」と。

【真白】
8割の支持率があってもですか?

【上杉】
それほどすごいんですよ。飯島さんには「最初の力のあるうちじゃないとできません。絶対に差し込まれます」と説得しました。2009年の鳩山政権の時に鳩山さんにも言いました…政権取る前に。

小泉政権は最初に記者クラブ開放をやって以降の5年間は、何もできませんでした。「これ以上は政権が保たない」と言うことだったので。そこで、野党に目をつけたんですよ。

鳩山政権ができる前の小沢代表、その前の岡田代表…歴代の代表全員に「記者クラブ開放してください」と言い続けました。何年間も。そして「政権取ったら、上杉さんとの約束を守ります」と言質を取った。だから鳩山さんが政権取った時に「やります」と言ったんです。その鳩山さんがザ・リテラシーに出た時に言ってたけど…「あれで政権崩れた」と言ってましたよね。要するに、「記者クラブ開放によって、メディアが全部敵に回った」と。これは世界的にはいいことだけど、日本の既得権益層、日本のリテラシーが低い人達は「記者クラブあってもいいだろう」と思っちゃうわけですね…。


20年闘っても埒があかない記者クラブ問題。突破口は「ジャーナリズムの5大原則」を読者・視聴者が身につけること!


で、こんな長い前フリで、やっとここからが本番ですよ!この記者クラブ問題を直さないと日本の未来はないです。でもそれを待っているだけじゃ僕もみなさんも年取っちゃうんで…20年やってきてもこれしか動かないんだから。そこで「自分たちだけでもリテラシーを高めるにはどうしたらいいか」をお話します。…これです!

ジャーナリズムの5大原則。これを頭においておけば、いきなりリテラシーが高まります。

①バイライン(署名)は、誰が書いた記事なのか明らかにすること。
②ソース(情報源)は、誰によって得た情報なのかを書くこと。
③クレジット(引用・参照元)どこから情報を引用したか、参考にしたかを書くこと。
④コレクション(訂正欄)間違えたら訂正すること。
⑤オプエド(反対意見)反対意見・異論も載せること。

これをきちんとやれば、メディアは一気に変わるし、見る方は「これが全部できていないメディアはちょっと眉唾だよ」と思えばいいんです。1項目20点とすれば、海外メディアはだいたいどこも100点が当たり前。でも、日本は0点が当たり前…この差は大きいでしょ。皆さんはこの5大原則を頭において、「このメディアは何点か」を見ていけばいいんです。

この中で、今日は④と⑤をくわしく見ていきましょう。まずコレクション、訂正欄ですね。日本のメディアは、大きく間違えても、訂正する時はちっちゃくしか出さないんですよ。わかんないように。「これじゃわかんないでしょ!」と言うような出し方しかしない。これが何かというと、日本の新聞・テレビは「正しいことを教えましょう」というスタンスなんです。そうでしょ?

【宇都宮】
そうですよ。「テレビが言ってるから正しい」ってみんな言いますよね。

【上杉】
でしょ?あれは世界的に言うと「大丈夫か?」となるんです。「日本の常識は世界の非常識」ということがあるし、逆に「日本の非常識が世界の常識」もある。

日本では「新聞報道は正しい」という前提だけれども、海外でジャーナリストが「正しい」という言葉を使うと怒られます。僕がニューヨーク・タイムズに入った時こう言われました。「ジャーナリストごときが『正しい』なんて言うな。神でもない限りそんな驕ったことは言うな。我々は『正しい』報道を出すんじゃない。もちろん自分が『これが正しいんじゃないか』と思ったことを書くんだけども、それを『正しい』なんて絶対的な価値観で言うのは驕りだ。人間は間違える動物なのだから、人間が作る新聞もテレビも、間違えることは避けられない。間違えないことよりも重要なのは、『ミスを認める謙虚さ』だ」と。この「謙虚さ」が何かというと、コレクション(訂正欄)なんですよ。

では実際にその訂正欄を見ましょう。これです。

右側がWeb版で、左側が紙面。1日でこんなにいっぱい間違えてるんですよ。間違いだらけ。僕もニューヨーク・タイムズに入った時びっくりしたんですよ。当時の支局長に言いました。「大丈夫ですか?ニューヨーク・タイムズは」と。そうしたら、「何を言ってるんだ?人間は間違える動物だ」と、さっきの言葉を言われました。そして「どうしても『間違いをごまかしたい』という誘惑にかられる。でも、一回でもその誘惑に負けて、ごまかして嘘をついたら、君のジャーナリストとしてのキャリアは終わりだ。でも間違えた時にすぐ訂正すれば、読者にそれが伝わる。そのためにコレクションが用意されている。それでいいんだ。『私達は正しい』と言ってしまったら、それは驕りだから、絶対にダメだ」と。

でも日本では「正しいことはなんでしょうか」なんて言ってるでしょ?…元NHKの子どもニュースの人が。あれはダメなんですよ。ああいう驕ったことを言っちゃダメ。みんな間違えるんだから。

ニューヨーク・タイムズのコレクションの最たるものを見てみましょう。驚きますよ。これです!

2014年3月4日のコレクション。さて、このコレクションはいつの記事の訂正でしょう?

【宇都宮】
え!?1853年って…!?

【真白】
生きてねえよ(笑)。

【上杉】
そう、160年前の訂正をするんです。ニューヨーク・タイムズができたのが1851年だから、創刊2年後に書いた記事に間違いを見つけたんですよ。間違えたのは「当時いた黒人奴隷の名字のスペル」。「申し訳なかった」と160年前の訂正をしているんです。「人間はかならず間違える。間違いは素直に認める謙虚さが必要だ」…これを徹底してやっているのがコレクションです。

【真白】
…ということは、アメリカの方々は「報道されていることは絶対正しい」という幻想はないということですね。

【上杉】
ない。まさにそのとおりですね。

【宇都宮】
一般の人達もですか?

【上杉】
日本だけでしょ?新聞に対する信頼度が70〜80%なんて…北朝鮮じゃないんだから。でも北朝鮮の人たちは、新聞に書いてあることが違うなんて言ったら殺されるから、信頼しているふりをしているだけ。でも日本人は本当に信頼しているんです。これが日本人のリテラシーの低さの最大の原因です。アメリカ人は30%ぐらいでしょ?新聞に対する信頼度なんて。

アメリカ人は小さい頃からこういう新聞の訂正欄を見てるから「世の中の情報は正しいことも間違ってることもあるよね」とわかってる。でも日本では一度間違うと「ほら見ろ、デマだ、あいつは嘘つきだ!」となる。アメリカはならないです。「彼も人間だから間違えることもある。でもこっちの記事はいいよね」と情報の中身で判断する。

記者クラブ制度の中では間違ってはいけないんです。社内の傷になり、出世できなくなるから。海外のジャーナリストは全員契約ですから。日本の新聞記者は社員なので、失敗すると取り返しがつかなくなるので、ごまかすんです。海外の記者は正社員がいないから。

【宇都宮】
結局、保身ってことですか?

【上杉】
そう、保身。記者クラブ制度がなくなれば、こういうのもなくなるんです。こういうコレクション(訂正欄)は日本では導入できないんですよ。「私達は正しい」っていつも言ってるから。

〜中略〜

【宇都宮】
そう言われると真実が何なのかが、もはや分からなくなってしまう気がするんですけど…。

【上杉】
この世の中には、「絶対に正しい」というものはありません。多様な意見があって、それぞれが「合理的だ」と思ったものを情報として取りなさい、と。「多様な価値観、みんな違って当たり前」…そこからメディアっていうものは生まれてるんですよ。メディアはその多様性を作るのが仕事なのに、日本では「正しいこと」を見つけに行くから、自分たちと違うものを排除するんですよ。そうすると、これが独裁の始まるきっかけ。一元化するから。戦前もね。

元々全世界に記者クラブはあったんです。それが今、なぜ日本だけ残ってるかというと、コントロールしやすいから。「新聞報道は正しい」「公正中立」「客観報道」…こんなことを言ったらアメリカでは「お前はバカか」と言われます。「お前は神か?何の立場だ?」と。

海外の報道の常識は「新聞が正しいは”驕り”」新聞がやるべきなのは「多様性・反論権」の確保。要するに「自分だけの意見が正しいと思うな」ということ。「多様な意見があって当たり前なのに、なんで新聞やテレビ、ジャーナリストごときが『私たちは神の目を持っていて、正しいのです』と言わなくちゃいけないんだ?」と。

このような報道は日本だけです。記者クラブがあるからそうなる。韓国では2003年に記者クラブが無くなりましたが、2008年に盧武鉉のあとに大統領になった李明博さんが、記者クラブを復活させようとしたんですよ。権力としては一元化してメディアを敵に回さずコントロールしやすいから。でも、韓国の国民が皆反対したんです。記者クラブがなくなって、いろんな情報が入るようになったから。記者クラブになるとまた情報が一元化されてしまいます。人間は「知らないことを知る」事はできるけど、「一度知ったことを知らない状態にはできない」でしょ?韓国の人たちは知っちゃったんですよ。「多様性がある方が健全じゃないか」とね。

もっと言えば、アメリカでは1920年代に記者クラブは崩壊してます。記者クラブの縛りで「これは来週まで出すな」ということになっていた情報を、ウォールストリート・ジャーナルが無視して出したんです。「読者の利益になるから」とね。そうしたら、ウォールストリート・ジャーナルは記者クラブから追放されるわけです。でも読者はそっち(WSJ側に)についたんです。それで各社が「そうだ!」となって記者クラブは終わった。神領さんのマガジンXは、まさに100年前のWSJのようなことをやっています。でも、日本では記者クラブのほうが強いから、そっちについていかないわけですよ。政府に脅されちゃって。読者・視聴者よりも、自分たちの生活が大事だ、というわけです。

〜中略〜

コレクション(訂正欄)がちゃんとできていないとどうなるかというと、こうなっちゃうんです。

これはオバマ前大統領の演説。「私は海兵隊の沖縄からグアムへの移転を推進するという約束を再確認した」と言っていて、通訳もちゃんと「沖縄からグアムへ」と言っているのに…。

【宇都宮】
「普天間から辺野古へ」と報道されたんですよね。

【真白】
…と言うか、これは意図的ですよね。

【上杉】
これは訂正はされてるんだけど、一面で報じたものを中面でちっちゃくしか訂正しないので、みんな知らないんですよ。

結果、日本ではこのオバマ大統領の発言は、嘘の方が信じられてる。「これでは戦前と一緒ですよ」ということを言いたいんです。

次に⑤のオプエド。これは番組の中でもやっていますけど…。

ニューヨーク・タイムズのオプエド欄がこれ。

これは古賀茂明さんが書いたものです。最初はオプエドは「社説の裏面に違う意見を載せる」と言うものでした。それが発達して、社説とは違う意見を自社の記者も書けるようになりました。そして「書かれた人が反論できるようになった」のです。日本だと書かれっぱなしでしょ?真白さんもそうでしょ?

【真白】
書かれっぱなしです。

【上杉】
小沢一郎さんもそうでしょ?でも全世界のメディアはオプエドを導入してますから。日本だけですよ、オプエドがないのは。要するに「この世にあるのは唯一つの意見だけじゃないんだ」と。日本だと「社説に書いてあることは正しい」となるでしょ?でも、海外では「俺の意見は違う」と書けるわけです。

一つ例を挙げると、ニューヨーク・タイムズで2002年か3年にジュディス・ミラーという「中東関係の記事を書かせたら天下一品」という評価を受けていた記者が「イラクには大量破壊兵器がある」と書いたのです。その後パウエル国務長官が国連の演説で「イラクには大量破壊兵器がある」と言って、2003年の3月20日にイラク戦争が始まるのです。それにはジュディス・ミラーの記事も大きな影響を与えたと言われてるんだけど、その後にニック・クリストフという記者が「大量破壊兵器はない」と書いたんです。…両方共ニューヨーク・タイムズの記者ですよ。日本だったら混乱するでしょ?でもアメリカでは70年代からオプエドが定着してますから。その後も色んな意見が出て、ニューヨーク・タイムズのオプエド欄で大論争が巻き起こったのです。

結果的には2004年になって「大量破壊兵器はなかった」とわかって、イラク戦争は誤りだったという事になってアメリカは謝罪しました。…でも、日本政府は謝ってない。まあ、日本はいいんですよ。政治も行政もメディアも遅れてるから、これが変わるのを待っていたら、皆さん置いていかれるんで、今日は皆さんにオプエドのことをお教えしてるわけです。

で、ニューヨーク・タイムズのオプエド欄の論争ではニック・クリストフが勝った。でもニックはその時、5原則のうちの「②ソースを明らかにする」ことができなかったんです。それはなぜかというと、明らかにすると殺されるから。後になってわかったのは、アメリカの駐ガボン大使の奥さんがCIAのエージェントで、ニックは彼女から聞いたんです。

【真白】
じゃあCIAは大量破壊兵器はないということを知ってたんですか?

【上杉】
知ってたんです。

【真白】
じゃあ…嘘じゃないですか。

【上杉】
そう、嘘だとわかっていたけど、戦争したかったんですよ。でもそれは本当は新聞が止めなくちゃいけなかった。…でも、オプエドがあったために、この話は後に「フェア・ゲーム」という映画になりました。アメリカ人は「ものの見方は色々ある」ということを知ってたんです。「大量破壊兵器があった」といまだに思っているのは日本人だけですよ。

「人間は間違えるものですよ」「社会は多様な意見で構成されているんですよ」この二つを知るだけでも大きな学びでしょ?メディア・リテラシーだけでなく、社会的にも。しかもオプエドは単に反対意見を載せるだけじゃなくて、「書かれた方に自分の意見を載せる権利を与える」ということになった。先程の古賀茂明さんの記事もそうだし、オバマ元大統領でさえ、オプエド欄に記事を書いてる。この「反論権を持たせる」ということは日本のメディアにはないでしょ?いろんなメディアにこのオプエド欄を作ってくださいと言ってきたけど「できない」と。それは「私達は正しいです」言っちゃってるから。だから仕方ないから、「ニューズ・オプエド」を作ったんです…4年前に。

今日話したかったことはこのジャーナリズムの5大原則、

①バイライン(署名)は、誰が書いた記事なのか明らかにすること。
②ソース(情報源)は、誰によって得た情報なのかを書くこと。
③クレジット(引用・参照元)どこから情報を引用したか、参考にしたかを書くこと。
④コレクション(訂正欄)間違えたら訂正すること。
⑤オプエド(反対意見)反対意見・異論も載せること。

これが世界の常識で、日本だけが逆ですよ…この感覚を持ってメディアに接しないと、間違いを犯しますよ、ということです。

【宇都宮】
なるほど、分かりやすかった!今話した内容は、このオプエド本にも色々書かれているわけですね。

【上杉】
そう…あれ、表紙が変わっちゃってんじゃん!(笑)

【宇都宮】
上杉さんの顔が獅子舞になってますが(笑)、「真実を知るための異論・反論・逆説」ということで…オプエド、いい番組ですよねえ。

【上杉】
オプエドには右も左も、上も下も、色んな人が出るでしょ?こっち側の意見の人が出たら、必ず反対側の人も出る。一つの意見しかないなら、オプエドはいらないわけですよ。それで議論の幅と、社会性、リテラシーの幅を広げるわけです。

この5大原則を導入してたら日本のメディアも健全になってたんだけど、できない。20年間言ってきたんだけど。

【真白】
この先はできるようになりますかね?

【上杉】
できないでしょう。でも、誰かにやってもらうより、自分たちでやったほうが早いんで。

〜中略〜

【上杉】
日本のメディアは自分たちがアンフェアで卑怯なやり方をしているということを自覚できない。だから読者・視聴者のほうがこの5大原則を身につけて、メディアに点数をつけて見るようにすれば、まともなメディアか、そうじゃないかが見分けられるようになります。そうやってリテラシーを高めましょう!読者・視聴者の力がつけば、良いメディアは残るし、クズメディアは消えていくでしょう。

※本記事は2018年1月6日に配信された番組の内容をテキストでまとめたものです。省略している部分もありますので、番組全編は是非Youtube配信チャンネルでご視聴ください。この回はどなたにでも無料でご覧いただけます。


【お知らせ】

現在発売されている「月刊 マスコミ市民 588号」に上杉のインタビュー記事が掲載されています。内容は、朝日新聞でも連載された民進党分裂の裏話、その紙面に書ききれなかった部分を話しています。書店でも販売されていますが、数が少ないため書店で注文するか、または下記「マスコミ市民」宛に直接お申し込みください。直接お申し込みいただいた場合は、一冊につき送料が78円かかります。


「上杉隆のザ・リテラシー」2月以降の配信は、現在すでに募集が始まっている第4期クラウドファンディングの対象となります。番組後半はクラウドファンディング支援者向けの限定配信となりますので、下記サイトからぜひ御協力をお願い致します。

来月のザ・リテラシーは2月3日土曜の配信です。ゲストはIWJ代表の岩上安身さん。どうぞお楽しみに!

「学ぶ」or「手伝う」or「教える」ことで食事券を支給!新スタイルの「子ども食堂」を提案する黒沢一樹さんに話を伺う(2018/01/05)

1月5日のニューズオプエドのゲストは、ネガポジ流キャリアコンサルタント/ NPO法人若者就職支援協会理事長の黒沢一樹さん、経営コンサルタントの波頭亮さんをお迎えし、黒沢さんが立ち上げたクラウドファンディング『「学ぶ」×「食べる」×「繋がる」=食事券を使って自立できる子どもを増やし育てる!』についてお話を伺いました。

このプロジェクトでは、中高生が同級生や大人に対し、「学ぶ」or「手伝う」or「教える」をすることで食事券を支給します。働く体験や自らが必要とされる体験だけではなく、団らんの時間を提供する居場所事業です。いわゆる「子ども食堂」に近いものですが、単に困っている人たちに食事を提供するだけでなく、そのことを通して子ども自身が学んだり、体験することでパワーアップ、スキルアップしてもらおう…そのための原資を集める目的でクラウドファンディングを、という取り組みです。

【黒沢一樹氏】
僕自身が食べることに困った経験が過去にありました。「お腹が空くと悪いことを考える」という経験が僕自身にあったので、「学ぶ前にお腹空いてたら無理だな」というのがあったので、そこから今回はスタートしました。

僕は元々貧困家庭で虐待を受けて育って、逃げ場所が図書館でした。私が逃げ込んだ図書館には喫茶店が併設されていて、私をかくまってくれて、そこのおばちゃんが本を3冊渡してくれて「これを読みなさい」と言われて、読み終わって感想を言うと、ピラフが出てきたんですよ。僕にはこの「本を読めばご飯が食べられる」という原体験があるんです。そのころに2000冊ぐらいの本を読まされました。だから、ただ食べるだけじゃなくて今回のプロジェクトの中に、「自分で学ぶ」ことをするか、「何か手伝う」、あとは「教える」ということをしたら、食事券がもらえて食べられるようにする、という形にしたんです。

【波頭亮氏】
「お腹が空いてちゃダメ」というのは、本当にそのとおりだと思う。ここ何年か増えてきた「子ども食堂」は素晴らしい。「食べること」自体が人とのコミュニケーションの場に使えるし、お腹が空いていては人間なかなかポジティブにはなれないというのは、本当に黒沢さんの言うとおりだと思う。きちんと食べさせてあげて、コミュニティーを作る。これは素晴らしい活動。本当は黒沢さんがご苦労するんじゃなくて、こういうところに国がお金を使わなくちゃダメなんです。

特集の後半は視聴者の皆さんからの様々な質問に黒沢さんが丁寧に答えてくださっています。幸いなことに番組配信後、クラウドファンディングへの賛同者が増えているようです。是非一度こちらのサイトを御覧ください。

ここに紹介した内容は番組のごく一部です。詳しい内容は是非番組サイトよりご視聴ください。

1月5日放送分は、9日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


【お知らせ】

1月6日午後5時からは「みんなで作る報道番組 上杉隆のザ・リテラシー」が放送されます!出演は上杉隆、宇都宮愛、真白リョウの三人。テーマは「新春リテラシー講座」です。なお、この回の配信はクラウドファンディングの対象となりません。どなたでも番組Youtubeチャンネルよりご視聴いただけます。2月配信分からが対象となるクラウドファンディングは近日中に立ち上がる予定ですので、その時は是非ご支援をお願い致します。

帝国陸軍の細菌兵器研究機関「731部隊」は抗日運動の中国・朝鮮人を生体実験に…ジャーナリスト西里扶甬子氏に訊く(2018/01/04)

2018年最初のニューズ・オプエドは、2002年に出版された「生物戦部隊731 アメリカが免罪した日本軍の戦争犯罪」の著者で、ジャーナリストの西里扶甬子さんをゲストにお迎えし、第2次大戦期の帝国陸軍に存在した細菌兵器の研究・開発機関である「731部隊」についてお話を伺いました。

731部隊では、3000人以上の中国人・朝鮮人を「マルタ」と呼ばれる人間モルモット、細菌兵器の実験台として使っていました。彼らは主に抗日運動の闘士だったそうです。細菌に感染して苦しんでいる人を生きているうちに解剖したりなどの残虐な実験が行われていたということです。

【西里扶甬子氏】
日本は核兵器が持てなかったので、そのかわりに毒ガス・細菌兵器を持とうとしました。そうした兵器はジュネーブ条約で禁止されていましたが、日本の軍国主義者は「他の国が禁止したから、日本が持てば勝ち目がある」と考えました。今の北朝鮮と当時の日本は「二重写し」になってしまいます。当時の日本は特別な国、「神国日本」という意識があって、その日本に逆らう中国人はけしからん、懲らしめてやる…と思っていた。「どう見られてもよい、勝てばよい」という考え方でした。

731部隊の生体実験に立ち会った証人のインタビュー
「縛り付けたマルタ(細菌兵器の実験台)に細菌を散布するが、
口を閉じてしまうので、ピストルを突きつけて上を向かせ、口を開けさせた」

【西里扶甬子氏】
ナチスドイツでも人体実験のようなことは行われましたが、戦後裁かれ、死刑になった人もいます。しかし日本では米軍との取引があり、誰一人裁かれていません。戦後は元の職場に戻ったり、製薬会社を始めたりしました。薬害エイズ事件で有名になった「ミドリ十字」という会社は731部隊にいた細菌学者、内藤良一氏が設立した会社です。

このあとの有料時間帯では、「こうした戦争犯罪が裁かれる事も、総括されることもなかったことが、現在の福島での甲状腺がんの多発が『原発事故との因果関係は考えにくい』と結論付けられていることにもつながっている」と西里さんは指摘しています。また、ここに紹介した内容はほんの一部で、番組では様々な詳細な内容が語られていますので、是非番組サイトでご視聴ください。

1月4日放送分は、5日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


【お知らせ】

1月6日午後5時からは「みんなで作る報道番組 上杉隆のザ・リテラシー」が放送されます!出演は上杉隆、宇都宮愛、真白リョウの三人。テーマは「新春リテラシー講座」です。なお、この回の配信はクラウドファンディングの対象となりません。どなたでも番組Youtubeチャンネルよりご視聴いただけます。2月配信分からが対象となるクラウドファンディングは近日中に立ち上がる予定ですので、その時は是非ご支援をお願い致します。

クリスマス特番『2017年オプエド総括』!今年もマスコミでは伝えないスクープが満載でした(2017/12/23)

今年最後の生放送、オプエドクリスマス特番は、今年オプエドが伝えた重要ニュースを振り返りました!ゲストはジャーナリスト藤本順一さん、著述家本間龍さん、ニューモデルマガジンX編集長の神領貢さんです。司会進行は女子アナ部の三人、川島ノリコ、義山望、佐藤由季です。残念ながら上杉隆は体調不良のため番組最後だけの出演になりました。

それでは今年の重要ニュースをご紹介…


1月24日:神領貢さんが、自賠責保険の保険料から一般会計の国の予算に6100億円が貸し出されていることをスクープ!

【神領貢氏】
ほんの2日ほど前に、来年度23億円が返還されること決まりました。最後に返したのが平成15年なので、約15年ぶりにごく一部だが、返してくれることになりました。今後は継続的に返還されるとのことなので、少し明かりが見えてきた感じ。

2月12・13日:NO BORDERが日米首脳会談、安倍総理とトランプ大統領の「ゴルフ外交」の現場の撮影に成功!

【藤本順一氏】
安倍さん、上杉くんに声かけられたらいやそうな顔してたねえ(笑)。…嫌がられるぐらいでちょうどいい。「おお〜!」なんて言われるようじゃ…

【本間龍氏】
山口(敬之氏)になっちゃうからね。(笑)

4月4日:川内博史氏(当時元衆議院議員)が森友学園の土地取得要望書を情報公開請求して取得、公開。しかしほぼ全面黒塗り!

【藤本氏】
情報公開っていうのは出したくないものを出させないと意味がない。川内さんのような政治家が永田町に戻ってきたのは心強い。

【本間氏】
年々こうした情報公開の黒塗りがひどくなっていくのが気になる。昔はここまでひどくなかった。

5月10日:元TBS山口敬之氏の「詩織さん準強姦疑惑」を取り上げる。(週刊新潮以外の他メディアは沈黙)

【藤本氏】
僕は「スパコン疑惑」の方で山口を追っていたんだけど、この事件が出てきて注目度が高まった。来週、スパコン問題で逮捕された斎藤元章・ペジーコンピューティング代表の勾留期限が切れるので、その時に東京地検特捜部がどこまでこの事件を追求する気なのかがわかると思う。

5月16日:東京オリンピック「ただボランティア」問題を本間龍氏が指摘

【本間氏】
この時のツイートは現在3万7千リツイート、370万人相当が見たらしい。

一昨日(21日)の毎日新聞に東京五輪の組織委員会が「SNSで東京五輪に批判的な発言を監視している」という記事が出た。記事を載せた毎日新聞自体が、東京五輪のスポンサー。まるでSNSを監視していることがいいことのように書いている。

この件について「この監視をしている組織はどこにあるんでしょうか?」と聞いてきた人がいるので、「それは電通の中だと思います」と言ったら、発言を消されてしまった。

「電通の中です」って書いただけなのに。しかも書き込んでから20分後ぐらい。これは僕の発言を常に監視しているということでしょう。で、このように書いた。

監視委員会は「正しくない情報に関しては反論する」と言っています。でも、僕が反論されたことはない。ということは、僕の言ってることは正しいと認めたことになるのでは?何の反論もできないんだから。…でも、監視はしてる。で、こんなふうに介入してくる。電通は「巨象」で、僕はそれから比べればミトコンドリア程度の存在だったけど、もしかしてショウジョウバエぐらいには昇格したかな、と思って、非常に嬉しい感じです(笑)。

【藤本氏】
ウーマンラッシュアワーが「スタジアムに1500億もかけるなら、被災者に家を建てろ」と漫才で言ってて、面白いなと思った。もう何か、オリンピックは国民的行事として楽しめなくなっていると思う。

〜中略〜

【本間氏】
ウーマンラッシュアワーの村本さんがあの漫才をやったあとTwitterで「俺の大演説会をやるから、みんな俺を呼んでくれ!」と呼びかけたら、東大の安冨歩教授が「じゃあ安田講堂でやったら?」と応えた。そうしたら村本さんが関心を示してくれたので、これはもしかしたら実現するかもしれない。権威の象徴である東大の安田講堂で、風刺の効いたお笑いをやる…これは面白いんじゃないか。

5月25日:シチリア・サミットを取材

上杉、安倍首相の記者会見に出るも、やっぱり質問はできず…。

6月7日:藤本順一氏がスパコン、ベンチャー企業の助成金不正問題をスクープ

【藤本氏】
さっきも言ったけど、これは来週までは慎重にならざるを得ません。何でもかんでも犯罪と決めつけることはできないし。ただ僕は初っ端で彼から圧力を受けた官僚や、相談を受けた政治家から直接話を聞いてるから言えるんだけども、それが司法の中でどういう判断になるかはまた別問題。…手応えとしては、安倍さんと麻生さんのところには行かないかな、と言う感じが…。井上さんという経産省の助成金のことを決めたりする課長さんがいるんだけども、この人がキーになるかも。この辺がいかないことには、次のステップはない。

6月9日:国連特別報告者のデイヴィッド・ケイ氏に独占インタビュー

11月16日:オプエド本発売、各地でサイン会

…以上が今年オプエドが伝えた重要ニュースですが、ここに紹介した内容はごく一部です。また、このあとは女子アナ部の3人が今年最も印象に残った回を選ぶ「NOBORDER女子アナ部 オプエド大賞2017」もあります。今年いっぱいは無料で番組が視聴できますので、そちらの方は是非配信Youtubeチャンネルでご視聴ください。

本年もニューズ・オプエドをご覧頂き、ありがとうございました。
新年は4日からスタートです…良いお年をお迎えください。

番組最後に上杉も赤いバイキンマン姿で駆けつけました

アメリカで大型減税が決定!トランプ政権はどこに向かおうとしているのか?国際ジャーナリスト蟹瀬誠一氏に訊く(2017/12/22)

アメリカでは史上最大と言われる大型減税が議会を通過しました。このことに関して、さらにはアメリカの政界で今何が起こっているのかについて、ゲストの国際ジャーナリスト、蟹瀬誠一さんにお話を伺います。

【蟹瀬誠一氏】
この減税でアメリカの財政再建はますます遠のいた。しかもこの減税は相も変わらず金持ち優遇で、貧富の格差はますます拡がるでしょう。これは中間選挙の富裕層、企業のサポート狙いで、浅はか。更に共和党の政策に寄っているので、トランプの弾劾の可能性も遠のきつつある。つまりトランプのやっていることは「アメリカファースト」というよりは「自分ファースト」ではないか。

ただ、減税でアメリカの財政は苦しくなるので、中東、朝鮮半島での戦争の可能性が遠のくのはいいかもしれない。裏読みですが。

オバマはそうしたアメリカの現状を変えようと、100万ドル以上稼いでいる人たちに増税しようとしたけど、結局潰された。「オバマは共産主義者だ」なんて言われて…この言葉はアメリカでは「国賊」と言われるようなもので、非常にダメージがあります。

【上杉隆アンカー】
去年の大統領選挙でバーニー・サンダースが社会主義的政策を掲げ、「社会民主主義者」を自称して台頭してきたので、アメリカも変わりつつあるのかなと思いましたが、結果には結びつかなかったですね。

【上杉隆アンカー】
ところで、トランプ政権は中国・ロシアを「アメリカの安保を侵害しようとしている」として、結構強気で攻撃し始めたんですが、これは意図は何でしょうか?

【蟹瀬氏】
トランプが「アメリカファースト」を打ち出して、世界にあまり関与しなくなるとみると、中国やロシアが覇権を伸ばしてこようとする…その危機感が多分あると思う。もう一つはどこの政治家もやることで、足元が危なくなったら海外に目を向けさせる、ということ。トランプの周辺が「地政学的戦略」でものを考え始めたのではないか。その裏にはキッシンジャーがいる。彼がジオポリティクス(地政学)という言葉を生き返らせた。

【上杉アンカー】
キッシンジャー外交というと「軍産複合体の復活」という見方もされるんですけど、そのあたりはどうですか?

【蟹瀬氏】
キッシンジャーが今やっている仕事は、簡単に言うと中国のロビイスト。ホワイトハウスはだんだんチャイナ・マネーに乗っ取られていってるんじゃないか?

クシュナー(トランプの娘婿)なんかは中国とズブズブの関係でしょ?娘(イヴァンカ)に中国語で習近平の奥さんが歌ってた歌を歌わせるとか、中国もトランプが来た時は大歓待をしていた。つまり、トランプ政権が安全保障政策として打ち出しているものと、その下に流れているもの、現実に動いているものは違うんじゃないか、という気がする。

…このあとは有料時間帯となりますが、上杉アンカーが「日本のアメリカの政治報道では、肝心な要素(ロビイスト、スピンドクター、宗教)を三つ抜くので、本質が見えてこない」と指摘。このキーワードについて論じました。更には日本経済について…ビットコイン(仮想通貨)、AI、ベーシックインカムなどの話も交えて論じられました。そちらの方は是非番組サイトでご視聴ください。

12月22日放送分は、25日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


**お知らせ**

12月23日(土)17:00より2時間『2017年オプエド総括』と題して、クリスマス特番が放送されます。今回はこちらのYoutubeでの無料放送となります。出演は上杉隆、川島ノリコ、義山望、佐藤由季、藤本順一、神領貢、本間龍(敬称略)。今年オプエドでスクープ情報を公開してくださった方をゲストにお呼びしました。どうぞお楽しみに!


NOBORDER女子アナ部の一員でもある宇都宮愛さんが原案・脚色・演出を務める音楽劇、KIZUKI vol.2「アトム〜オワリトハジマリノ物語」@ブディストホールが明日24日まで絶賛上演中です!チケット購入はこちら!是非ご観劇ください。

ニューヨークでは「メリークリスマス」ではなく「ハッピーホリデーズ」 笹野大輔ニューヨーク支局長のレポート(2017/12/22)

笹野大輔支局長の今年最後のニューヨークレポートは、ニューヨークではなぜ「ハッピーホリデーズ」を使うようになったのかの報告です。

ニューヨークもクリスマスシーズン真っ只中。

でもニューヨークでは「メリークリスマス」とは言わず「ハッピーホリデーズ」と言うようになったのはなぜか?これにはユダヤ教が大きく関わっています。

アメリカ、特にニューヨークは人種のるつぼ。当然様々な宗教を信仰している人びとがいます。12月は様々な宗教のお祝いが集中していて、特にユダヤ教のお祭り「ハヌカ」はクリスマスシーズンと重なります。

ハヌカの由来について説明するユダヤ人歯科医ロバート・ウェバーさん

そこでキリスト教のクリスマスを祝う「メリークリスマス」ではなく、宗教を問わずに使える「ハッピーホリデーズ」を使おうという習慣が徐々に広まっていったそうです。

上杉隆アンカーがニューヨーク・タイムズの記者をしていた20年前、すでに少しずつ「ハッピーホリデーズ」が広がりつつあったとか。

VTRのあとはゲストの蟹瀬誠一さんも加わり、ユダヤ教、イスラエルに関する政治的背景の話も盛り上がりました。…そちらの方は是非番組サイトでご視聴ください。

12月22日放送分は、25日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


**お知らせ**

12月23日(土)17:00より2時間『2017年オプエド総括』と題して、クリスマス特番が放送されます。今回はこちらのYoutubeでの無料放送となります。出演は上杉隆、川島ノリコ、義山望、佐藤由季、藤本順一、神領貢、本間龍(敬称略)。今年オプエドでスクープ情報を公開してくださった方をゲストにお呼びしました。どうぞお楽しみに!


NOBORDER女子アナ部の一員でもある宇都宮愛さんが原案・脚色・演出を務める音楽劇、KIZUKI vol.2「アトム〜オワリトハジマリノ物語」@ブディストホールが明日24日まで絶賛上演中です!チケット購入はこちら!是非ご観劇ください。