日本ではなぜこれほど冤罪や権力に対して甘い判断をするなど、裁判制度に関する問題が多いのか?元最高裁裁判官、瀬木比呂志氏に訊く(2018/06/06)

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読むオプエド Vol.091

日本ではなぜこれほど冤罪や権力に対して甘い
判断をするなど、裁判制度に関する問題が多い
のか?元最高裁裁判官、瀬木比呂志氏に訊く

2018/06/06

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元最高裁裁判官で明治大学法科大学院教授の瀬木比呂志さんをお迎えし、裁判制度の様々な問題について伺いました。もうひとりのゲストは映画監督の渡辺真也さん、レギュラー陣は乃木涼介アンカー、川島ノリコアシスタント、大貫康雄解説委員です。

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【川島ノリコアシスタント】
まず、2006年から長きに渡って小沢一郎氏を追い落としを図った陸山会事件について、瀬木さんはどう思ってらっしゃいますか?

【瀬木比呂志氏】
始まったときからこれは無理なんじゃないかと思っていました。犯罪の実態が伴っていないと言うか。結局無罪になったわけですが、検察が起訴権を独占していて、国策捜査のようなことをやってきたわけですけども、その弊害がかなり酷い形で出てきたなという印象を持ちましたね。

【乃木涼介アンカー】
オプエドでも言われてきましたが、間もなく総理大臣になる人物に強制捜査が入って引きずり下ろし、結局は起訴もされなかったわけですよね。すごい事件だと思うんですけども…。

【川島アシスタント】
日本では様々な冤罪事件がなくならない状況が続いていますが、その点はどのように…?

【瀬木氏】
冤罪自体はどこの国でもあるんですが、ただ日本の場合は構造的に作られてる部分があるんですよね。人質司法と言われて、自白するまで出してもらえないとか。弁護士の面会も限られてる。密室で取り調べが行われる。それから検察官が起訴権を独占してて、アメリカの大陪審の様な制度…国民のチェック機能がないですから。

小沢さんの事件でも、チェック制度があれば出すこと自体が無理だったと思うんですよ。これはどういう意図でやったのかと思うような事件ですね。

【乃木アンカー】
バランスが全然違いますよね。今回財務省は強制捜査も入らないで不起訴にしたのに、小沢さんの時は何回も何回も起訴しようとして…。

【瀬木氏】
最近の政治見てて思うのは、「証拠がない」とか「犯罪ではない」とかは、被告人は言ってもいいですよ。政治家とか官僚はもっとずっと手前のところで責任を取らなければいけないのであって、これは問題じゃないかと指摘されたら、そこで責任を取るべきじゃないか…こんなんで道徳教育できるのでしょうか、子どもたちに。「ああ、ああいうふうに開き直ればいいんだ」ということを子どもたちに教えているのと同じですから。

【乃木アンカー】
開き直りですよねえ。安倍総理はいつも「責任を痛感する」といいますが、痛感してるだけなんですよね。責任をとってない。

【瀬木氏】
アメリカのトランプ政権を笑えないですよね。トランプだって色んな意味で批判にさらされてるんで、これをメディアが追求できないとしたら、非常に大きな問題ですね。


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