「外国人から見て素晴らしいと思う日本の文化に、日本人はあまり気づいていない」と語るロシア人演出家レオニード・アニシモフ氏が、日本とヨーロッパ文化の融合に挑む!(2018/05/02)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

読むオプエド Vol.066

「外国人から見て素晴らしいと思う日本の文化
に、日本人はあまり気づいていない」と語るロ
シア人演出家レオニード・アニシモフ氏が、日
本とヨーロッパ文化の融合に挑む!

2018/05/02

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ゲストは東京ノーヴィ・レパートリーシアター芸術監督・演出家のレオニード・アニシモフさん。自身の演出家としての活動や、今取り組んでいるチェーホフの作品などについてお話を伺いました。もう一人のゲストはジャーナリストの藤本順一さん、レギュラー陣は上杉隆アンカーと、佐藤由季アシスタントです。

———————————-

【佐藤由季アシスタント】
レオニードさんが演出家や芸術監督として活動を始めたきっかけは何ですか?

【レオニード・アニシモフ氏】
実は私の兄のおかげなんです。演劇アカデミーの教授をやっています。私の息子も演出家であり俳優、家族みんなが演劇一家です。ロシアでは演出家や俳優は敬意を払われる職業です。演劇芸術を国が保護していますので、生活も保証されています。

【佐藤アシスタント】
「スタニスラフスキー・システム」と言うのはどういうものなんでしょうか?

【アニシモフ氏】
スタニスラフスキー・システムを簡単に説明するのは非常に難しいのですが…このシステムは世阿弥のシステムと一緒だと思っています。このシステムは人間の色々な意識のレベルでの創造活動を研究するシステムです。もちろん俳優の技術的な訓練もありますが、それ以外に人の意識をどう変えるかという、意識改革のシステムでもあります。意識がどんどん発達していく、いろんな能力が身についてくるというものです。

※以下、スタニスラフスキー・システムの簡単な訓練の例を出した説明がしばらく続く

【藤本順一氏】
チェーホフの桜の園とかもそうなんだけど、難しくて読むだけでめんどくさいんですよ。だけど押しつけがないというか、誰を主役にしても良くて、自分が関心あるところに自己投影して、そこから場面展開していけるような、そんな感じのイメージが有るんだけども…。だから桜の園なのかな、チェーホフを選んでるのかな…というところにつながっていくんですけど。

【アニシモフ氏】
戯曲というのは演ずる俳優のために書かれていて、お客さんのためには書かれていません。後々料理され尽くすための「材料」なんですね。だから文学の中でも独特のジャンルになります。その意味で演劇芸術というのは、芸術の中でも難しい分野ですね。

【藤本氏】
僕も高校時代演劇部だったんですよ。でも役者としては無理だったので、道具係に転身しました(笑)。

【上杉アンカー】
チェーホフは芥川龍之介の時代に大ブームになって、みんながチェーホフを目指してたんだけど、彼は純文学で、劇作家ではないわけですよね。

…今月ですか?チェーホフの戯曲(桜の園)で公演を行うのは…。

【アニシモフ氏】
はい、5月26日に公演をします。私の長い間の希望だったんですが、能楽堂でやるんです。世阿弥とスタニスラフスキーを融合させたものになります。そのためには自分たちで色々やらなければいけないので…。


当ブログでの掲載はここまでです。続きはメルマガ「読むオプエド」をご購読ください。初月無料です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「外国人の私だからこそ、日本人の気がつかない日本文化の良いところが見えるんです」というアニシモフ氏の独特の視点は面白いですね。日本人としてはちょっと悔しい気もしますが…。