憲法改正の国民投票をやると、広告を大量に流せる与党側が断然有利!?国民投票法の改正問題について本間龍氏に訊く(2018/02/22)

2月22日のニューズオプエド特集のテーマは「国民投票」。安倍政権が憲法改正に意欲的であることによって、その是非を問う国民投票の実施が現実味を帯びてきていますが、現状では広告に対する規制が何もないために、資金が豊富でいくらでも広告を打てる与党サイドが著しく有利で、公正ではないとも言われています。その「国民投票法の改正問題」について、著述家の本間龍さんをゲストにお迎えしてお話をお聞きしました。解説委員は薬師寺克行さん、アンカーは蟹瀬誠一さんです。


【アシスタント 佐藤由季】
本間さんはかねてから国民投票法のメディア規制の必要性を問題にしてきましたが、現在の状況はどうなっているのでしょうか?

【本間龍氏】
今まで何回かここでもお話したんですけど、国民投票にはメディア規制がほぼ全くない。このままでいけば改憲派が資金にものを言わせてテレビCMとか、あらゆる広告を打ちまくるであろうというのが僕の予想なんです。最近その危機感がようやく野党にも広がってきて、あっちこっちで説明してくれと、講演とか説明会…そういう周知活動をやっています。

どうにかして「テレビCMを公平な形にできないか」という活動をやっているんですが、今まで何回か国会…参議院議員会館とかで集まって、法制局とかを呼んで、実際に法律によって規制できないかとか、そういったことをいろいろやってます。ここ2ヶ月…1月〜2月でほぼ見えてきているのが、民放連に対して自主規制の要望を出そうという話。

〜中略〜

【本間氏】
それで民放連に出す自主規制の案が以下の2つ。

【本間氏】
このA案、B案以外に民進党の桜井充議員から出たC案というのがあります。

【本間氏】
今はこういう2つのCMが流れることになってるんですよ。一つは国民投票自体のCMで、これは国費で例えば「3月1日に国民投票をやるんで、賛成・反対の人達も皆さん投票に来てください」と。まあこれは選管がやるようなものです。このCMは投票日の2週間前からは放送禁止っていうことになっているんです。

で、僕らが問題にしてるのは下の意見表明CMで、これはもう個人または団体・企業が勝手にCMをうてるんで、もう賛成・反対を自由に表明して流すことが出来る。今のままだとこうなるんですけど、これをくっつけちゃえばいいんじゃないの?…というのが、次のC案です。

【本間氏】
国民投票のCMに+意見表明CMをくっつけてしまって、国民投票広報放送って言う…これは仮の名前ですけども、こういう言い方にして、もう予算も全部国が面倒をみると。例えば50億だったら50億ずつ放送局に配分する。でこの国民投票の広報放送って時間枠の中だけでCMを放映できるようにする。それ以外のCMは禁止にするんです。ですからそれ以外のお金がメディアには渡らないようにする。…というような、まぁこういうことで一応できないかなと、今考えられています。

【アシスタント 佐藤】
薬師寺先生はこのA,B,C案、そしてテレビCM規制についてどの様に考えておられますか?

【薬師寺克行解説委員】

  • 一つは規制はテレビだけで、他の媒体はあまり注目されていないのか?
  • もう一つは、C案は「他のCMは禁止する」ということですが、それは妥当なんでしょうか?
  • そして「政府広報と一緒にした場合、投票日の2週間前から放送禁止」ということで、2週間全く何も流れない事になりますが、それでいいのか?

…と言った疑問が次々と浮かんできますが…どうなんでしょうね?


このあとも「国民投票法改正を要望する超党派議連」を設立すべく動いていることなど、様々な課題が議論されました。問題は山積みで一筋縄ではとても行かない感じですね。ここにご紹介したのは内容のほんの一部ですので、是非番組サイトで全編をご視聴ください。

2月22日放送分は、23日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


【お知らせ】

みんなで作る報道番組「上杉隆のザ・リテラシー」、次回は3月3日土曜の配信です。ゲストは合同会社アイキュベータ 代表社員の松田雄馬さん。先日オプエドにもご出演いただきAIに関する様々な興味深いお話を伺いましたが、さらにディープな話題が聞けそうですね。どうぞお楽しみに!

「ザ・リテラシー」の番組制作は、クラウドファンディングによって行われています。番組後半はクラウドファンディング支援者向けの限定配信となりますので、下記サイトからぜひ御協力をお願い致します。