メジャーリーグと日本のプロ野球は何が違う?野球をもっと面白くするには?…プロ野球交渉代理人、団野村氏に訊く(2018/02/19)

2月19日(月)のニューズ・オプエドは、NOBORDERスポーツ編集長・主筆の玉木正之さんによるスポーツ特集です。ゲストにKDNスポーツジャパン 代表取締役社長の団野村さんをお迎えし、プロ野球についての様々なお話を伺いました。ここでは野茂英雄投手がメジャーリーグに渡って脚光を浴びた時の裏話をピックアップします。


【玉木正之編集長】
サッカーのJリーグが1993年にできて、プロ野球はどうしようかという時に、野茂投手がアメリカメジャーリーグに渡りました。その時に団さんがお世話した…?

【団野村氏】
もともと野茂さんはアメリカに行きたいと言う希望が強かったので、どうやって行ったらいいかという道を見つけました。

【玉木編集長】
その時に野茂投手は「任意引退(自分の意志で引退すること)」だったんですよね?

【野村氏】
そうです。

【玉木編集長】
任意引退だと、球団がその選手に対する保有権を持つことになり、球団の了解がないと他のチームには入れないんです。それがアメリカのチームにも適用されるかでしたよね?一番の問題は。あれは事前にわかっていたんですか?

【野村氏】
94年に野茂さんに頼まれていろいろ調べたので、事前にわかっていました。任意引退はアメリカでは自由契約選手である、と。元西武のデストラーデ選手が任意引退で、その後メジャーで復帰した前例もありましたので…。ただそれは調べないとわかりませんでした。

【玉木編集長】
それは私も今はじめて知りました。…とにかく当時日本では、選手の代理人をすることも認められてなかった。本当はおかしな話ですよね?プロ野球の問題と言うよりは、基本的人権の問題ですよね。

【野村氏】
弁護士に言わせると弁護士法だって言うんですよ。でも我々は法定代理人ではなく、選手の代理をしているだけですから。

【玉木編集長】
そういうことがOKになって野茂投手がメジャーに行けることになった。その時は団さんも嬉しかったですか?

【野村氏】
そうですね。一番大変だったのはどう任意引退に持っていくか。「引退したい」と言っても球団は承認してくれませんから。そこさえクリアすればメジャーに行けることは100%間違いなかったんです。

【玉木編集長】
確か複数年契約を要求して、球団がそれを認めずに「じゃあ引退する!」ということになったんでしたよね?

【野村氏】
当時複数年契約というのはなかったんです。怪我をしたので、だったら保証してもらおうと。FAまで6年残っていたので、6年間保証してくれと。そしたら球団が怒って「ふざけるな!これでサインしないならもう引退させるぞ」と言ったので「飛んで火に入る夏の虫」だったのです。


このあともまだ野茂投手関連の興味深い話が続きます。後半は是非番組サイトで本編をごらんください。

その他は以下のような話題をお聞きしています。

  • 日本のプロ野球は、野茂投手の当時と比べて変わりましたか?また、どのように変わっていくべきでしょうか?
  • MLBは何度かのストライキや労使紛争を経て改革が進んだようですが、何がどのように変わったのでしょうか?
  • 日本のプロ野球がMLBに加わるのでは?という噂が出たこともありましたが、MLBに対して、日本のプロ野球はどのように対処すればいいでしょうか? (韓国、台湾、中国、オーストラリアと日本のプロ野球の将来的な関係?)
  • 日本の新人選手が最初から「メジャーを目指したい」というのは、日本のプロ野球にとっては恥ずかしいことなのでは?
  • 大谷選手は、メジャーでも「二刀流」を貫けるでしょうか?
  • 日本の球団で選手の扱いがまともなのはどこでしょうか?
  • ダルビッシュ投手のカブスとの契約金は高い?安い?
  • オリンピックに野球の復活はある?そもそも野球はオリンピックに向いてますか?
  • MLBがこれからまた発展することはあるでしょうか?

選手でも監督でも球団関係者でもジャーナリストでもない、「プロ野球界の交渉代理人」という立場ならではのお話は、大変興味深いものがありましたね。団さんから見ると、日本のプロ野球界はまだまだ球団の力が強すぎて、選手の意志がなかなか通らない、そこが変われば日本の野球はもっと面白くなるのに…ということのようですね。これらのお話は是非番組サイトからご視聴ください。

2月19日放送分は、2月20日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


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