オランダでは病気じゃなくても安楽死を合法的に選択できる。支持政党なし代表の佐野秀光氏が安楽死制度の必要性を語る(2018/02/16)

2月16日のニューズオプエド、後半の特集は、支持政党なし代表の佐野秀光さんに安楽死制度についてお話を伺いました。


【アシスタント 川島ノリコ】
佐野さんは安楽死制度が必要と感じてらっしゃるんですね?

【佐野秀光氏】
私は昔から「なんで日本で安楽死制度が議論されないのか?」と思っていました。私もそうですが、とにかく「なんでも一生懸命頑張る、病気になっても最後の最後まで頑張る」ということを美徳として育ってます。でももし、なにか辛い病気になった時とか、何かの時には「安楽死制度」というものもあるんだ、という選択肢があれば…選択肢があるだけいいと思うんですよ。必要ない人は使わなければいいんですから。でも「そういう選択肢もある」ということが心の安心感につながると思うんですよね。

【乃木涼介アンカー】
安楽死と言っても「どこからが安楽死か?」など、定義の問題があると思いますが、佐野さんの考える安楽死とは?

【佐野氏】
安楽死には「積極的安楽死」と「消極的安楽死」があります。病気でもう治療法がない、という方はもちろんなんですけども、そうでなくても今自殺者が年間2万〜3万人いる中で、「安楽死」という選択肢もあるんだということであれば、自殺に待ったがかけられる可能性もあると思うんですよ。今、人生100年時代と言われてて、国の方も「一億総活躍時代」と言ってますけれども、そのためには安楽死という制度があれば、自分のやりたいことがやれるわけですよ。自分が何歳まで生きるかわからないということであれば、「お金はできるだけ貯金して…」ということで、そのお金を使わずにパタッと死んじゃうこともありますよね。でも安楽死という制度があれば、お金を使い切ってから死ぬ、ということも出来るわけです。「自分の人生の最後は自分で決められる」ということ自体が、まさに「一億総活躍」出来るということなんじゃないかと思うんですよ。もちろん、1億人いれば1億の価値観がありますから、この制度があればみんなが喜ぶというわけではありませんが、誰もが思っているのは「自分は最後はどうなっちゃうんだろう?」という不安ですね。その思いは「安楽死という制度があるんだ」というだけで、安心感につながる…私はそれを思ってるんですよね。

【佐野氏】
オランダはすでに安楽死を認めてる国ですが、オランダでは数日前に「18歳以上の人は『臓器提供はしたくない』という意思表示をあらかじめしない限り、亡くなった場合は全員臓器提供をする」ということが決まったんですよ。私は「臓器提供の意思表示をした場合に安楽死を認める」という風にしたらどうかなと思ったんです。もちろん、65歳以上の方とかはそうじゃなくても認めていいと思うんですが、若い方でも「臓器提供の意思表示をすれば安楽死も認められる」わけです。今、臓器提供を待ってる方は2万人ぐらいいて、自殺者と同じぐらいいるんですね。であれば、「生きたい」という人の思いを大事にするのも人間の尊厳として大事ですけれども、「死にたい」と思う人の尊厳も大事だと思うんです。であれば、臓器提供を条件に安楽死を認めたらどうかな、と昔から私は思ってるんですね。

生きたいと思っている人と、死にたいと思っている人…マッチングではないですけれども、臓器提供を条件にそれを認めたらどうか。…オランダは安楽死の先進国で、病気じゃなくても安楽死が選択できるんですね。そのオランダでは、今回「18歳以上の人は『臓器提供はしたくない』という意思表示をあらかじめしない限り、亡くなった場合は全員臓器提供をする」ということになったんですね。


これはある種衝撃的というか、佐野さんからの驚きの提言ですね。もちろん賛否両論あると思いますが、オランダではすでにそのような安楽死制度が既にあるということなので、決して非現実的なことではないようです。生きるとは、死ぬとはどういうことなのか…あらためて考えさせられますね。番組ではこのあとも佐野さんから引き続きお話を伺っています。もう一人のゲストの元衆議院議員の小林興起さん、そしてMCの二人からも、佐野さんの提言に全面的に賛同というわけではないですが、一定の理解を示す反応だったのが印象的でした。続きは是非番組サイトから本編をご視聴ください。

2月16日放送分は、2月19日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


参考:「つらいから死なせてほしい」(NHKオンライン)

オランダで容認されている安楽死は、不治の病による耐え難い痛みとそれに伴う精神的苦痛を理由におこなわれてきた。そのオランダで、純粋に精神的な苦痛だけを理由にした安楽死が、裁判で認められた。

1994年6月に安楽死した50歳になるソーシャルワーカーの女性は、医学的には、肉体的にも精神的にも異常はなく、まったく健康な状態だった。(本文より引用)


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