《ヴォイス・オブ・フクシマ》必要なのはパーソナルな部分を全て相談できるかかりつけ医…福島の医療に関する課題を報告(2018/02/08)

2月8日のニューズオプエドは、ヴォイス・オブ・フクシマの中継がありました。おなじみのラジオパーソナリティ、久保田彩乃さんの報告です。今回は福島県内の医療の話題です。


【久保田彩乃氏】
福島県では震災以降、医師が不足しがちの状態です。今回は郡山市内で歯科と内科を営んでいる「モミの木クリニック」の院長、福井 謙さんにお話を伺いました。

【久保田氏】
福井院長は家庭医療(プライマリケア)の専門医。簡単に言えばかかりつけ医のことです。もみの木クリニックの専門は歯科と内科ですが、病院には「腰が痛いお年寄り」もやってきます。地域の医療全般をケアするのが家庭医療(プライマリケア)の役割です。

福井先生は震災後のプライマリケアについてどう感じているかをお聞きしました。

【福井謙院長】
僕は震災後、当初は宮城県で働いていましたが、郡山に帰ってきて2年になります。僕は「放射線のなんでも相談」みたいなこともやっているのですが、ほとんど放射線関係のことを聞きに来る人はいません。子供の被曝、甲状腺の問題…こうしたことを聞きに来る人はかなり少ない。ただ外来をしていて感じるのは、避難してきた人たちはまあまあの割合でちょっと鬱っぽかったりします。「あれがなければ、昔のまま平和に暮らせたのに…」という話はかなりよく聞きますね。

【久保田氏】
避難者で特にお年寄りは鬱っぽくなってる人が多いので、プライマリケアには心療内科的なケアも求められることになります。

そしてもう一つは、震災後外で遊べなくなった子どもたちに肥満の傾向が出てきているということを以前お伝えしましたが、それだけではなくて、虫歯も増えているということなんです。これはリンクしていて、虫歯や肥満の子どもたちの家庭は比較的低所得なのだそうです。これは低所得層の家庭では、健康に対する問題意識が共有しづらいことが原因のようです。

なので「患者家族教育」というものが必要になってきているとのことです。こうした「パーソナルな部分を全て相談できるお医者さん」が福島では求められているとのことです。

その他、福島県内の医療・健康課題・対策はざっとこれだけある


最も気にしていてもおかしくない「放射線被曝に関する相談」が殆どないというのも、福島県の複雑な事情を感じますね。ここに書き出したものはダイジェストですので、詳しくは是非番組サイトで全編を御覧ください。

2月6日放送分は、2月7日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。