今も昔も「赤ちゃんはまだ?」と既婚女性にプレッシャーが掛かる日本社会…不妊治療の現状について阿部長生氏に訊く(2018/01/31)

1月31日のニューズオプエドは、ゲストに株式会社ジネコ 東京本部 営業部長の阿部長生さんをお迎えして、「不妊治療の現状」についてお話を伺います。


【アシスタント 川島ノリコ】
勤務されている「ジネコ」とはどういった会社なのでしょうか?

【阿部長生氏】
女性の為の健康生活ガイド『ジネコ』というインターネット・コミュニティ・サイトを運営しております。また、こういう不妊治療を扱ったフリーマガジンも出しています。

【上杉隆アンカー】
不妊治療についてはよく耳にしますし、野田聖子総務大臣がずっと受けていたことが知られていますが、ジネコはそれに特化しているのですか?

【阿部氏】
いえ、不妊治療に特化しているのはフリーマガジンの方で、ジネコというサイトはそれだけでなく、妊娠・出産・子育て全般を扱っています。不妊治療が成功して妊娠された方も、そのまま継続してコミュニティサイトを利用していただけます。更にはその人たちが更年期に入っても利用していただけるように「婦人科」全般を扱っていきます。

〜中略〜

【上杉アンカー】
不妊治療というと、日本では「女性に問題がある」という決めつけがありがちですね。

【阿部氏】
実際には不妊治療を受けるカップルの48%に「男性にも原因がある」というデータがあります。

【上杉アンカー】
あれは不思議ですね。なぜそうなるんでしょうね?

【阿部氏】
一つ思うのは、女性に原因がある場合と男性に原因がある場合で、進み方がギクシャクする…女性に原因がある場合は、女性は原因を突き詰めて子供を持とうとするんですけど、男性に原因がある場合は「そこまでして子供欲しくないよ」と思っちゃう場合が多いようですね。

【アシスタント 川島】
まさにその通りの話が深田恭子さん主演の「隣の家族は青く見える」というドラマになっていて、今放送されてます。そういうカップルが増えているのかもしれませんね。ドラマで取り上げられるとなんとなくその話をしやすくなるということはあるかもしれません。…こういうことがドラマになる時代になったんだな、と思いました。

結婚してる友達からも、やはり旦那さんに(不妊の)原因があっても、お姑さんにはそのことを言ってくれないので、「まだなの?赤ちゃんは」とチクチクとくる…なんていう話が多いのは、どの時代も変わらないのかもしれませんね。

【阿部氏】
ジネコの投稿の中でもそういう悩みは多いですし、それに対する賛同のコメントも多いですね。

【アシスタント 川島】
そうなるとこれからの不妊治療って、どんなふうになっていくと思われますか?

【阿部氏】
先程おっしゃったとおり、もう少しオープンに話せるようになっていくべきだろうなと思いますね。そのうえで、女性が年齢を重ねていくことで「卵子の老化」ということは避けられないので、もう少し早い段階から対応できるように…ただ、妊娠適齢期と言われる30歳前後は働き盛りでもあるので、その時期に子供が作れるのか、子供を産んだ後に職場に戻れるのか…という別の問題も絡んでくるので、ただ不妊治療の技術が上がればいいのかというと、私はそういうものでもないと感じていますね。


…このあとは上杉アンカーのニューヨーク・タイムズ時代の経験と比べ、「日本の女性に対する職業差別、子供を生むと職場から排除される現状」がいかに酷いかが語られ、日本は極めて「子を産み、育てる女性」に対して冷たい社会であるということが浮き彫りとなりました。残念ながら、まだまだ日本の少子化は止まりそうもないですね。そちらの方は是非番組サイトで本編をご視聴ください。

1月31日放送分は、2月1日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


【お知らせ】

みんなで作る報道番組「上杉隆のザ・リテラシー」、来月は2月3日土曜の配信です。ゲストはIWJ代表の岩上安身さん。テーマは「ネットメディア」です!どうぞお楽しみに!

2月以降の「ザ・リテラシー」の配信は、現在すでに募集が始まっている第4期クラウドファンディングの対象となります。番組後半はクラウドファンディング支援者向けの限定配信となりますので、下記サイトからぜひ御協力をお願い致します。