帝国陸軍の細菌兵器研究機関「731部隊」は抗日運動の中国・朝鮮人を生体実験に…ジャーナリスト西里扶甬子氏に訊く(2018/01/04)

2018年最初のニューズ・オプエドは、2002年に出版された「生物戦部隊731 アメリカが免罪した日本軍の戦争犯罪」の著者で、ジャーナリストの西里扶甬子さんをゲストにお迎えし、第2次大戦期の帝国陸軍に存在した細菌兵器の研究・開発機関である「731部隊」についてお話を伺いました。

731部隊では、3000人以上の中国人・朝鮮人を「マルタ」と呼ばれる人間モルモット、細菌兵器の実験台として使っていました。彼らは主に抗日運動の闘士だったそうです。細菌に感染して苦しんでいる人を生きているうちに解剖したりなどの残虐な実験が行われていたということです。

【西里扶甬子氏】
日本は核兵器が持てなかったので、そのかわりに毒ガス・細菌兵器を持とうとしました。そうした兵器はジュネーブ条約で禁止されていましたが、日本の軍国主義者は「他の国が禁止したから、日本が持てば勝ち目がある」と考えました。今の北朝鮮と当時の日本は「二重写し」になってしまいます。当時の日本は特別な国、「神国日本」という意識があって、その日本に逆らう中国人はけしからん、懲らしめてやる…と思っていた。「どう見られてもよい、勝てばよい」という考え方でした。

731部隊の生体実験に立ち会った証人のインタビュー
「縛り付けたマルタ(細菌兵器の実験台)に細菌を散布するが、
口を閉じてしまうので、ピストルを突きつけて上を向かせ、口を開けさせた」

【西里扶甬子氏】
ナチスドイツでも人体実験のようなことは行われましたが、戦後裁かれ、死刑になった人もいます。しかし日本では米軍との取引があり、誰一人裁かれていません。戦後は元の職場に戻ったり、製薬会社を始めたりしました。薬害エイズ事件で有名になった「ミドリ十字」という会社は731部隊にいた細菌学者、内藤良一氏が設立した会社です。

このあとの有料時間帯では、「こうした戦争犯罪が裁かれる事も、総括されることもなかったことが、現在の福島での甲状腺がんの多発が『原発事故との因果関係は考えにくい』と結論付けられていることにもつながっている」と西里さんは指摘しています。また、ここに紹介した内容はほんの一部で、番組では様々な詳細な内容が語られていますので、是非番組サイトでご視聴ください。

1月4日放送分は、5日の16時まで無料会員登録(ブロンズプラン)でご視聴いただけます。それ以降、および番組開始から60分を過ぎる部分のご視聴には、シルバープラン以上の有料会員登録が必要です。


【お知らせ】

1月6日午後5時からは「みんなで作る報道番組 上杉隆のザ・リテラシー」が放送されます!出演は上杉隆、宇都宮愛、真白リョウの三人。テーマは「新春リテラシー講座」です。なお、この回の配信はクラウドファンディングの対象となりません。どなたでも番組Youtubeチャンネルよりご視聴いただけます。2月配信分からが対象となるクラウドファンディングは近日中に立ち上がる予定ですので、その時は是非ご支援をお願い致します。