ニュース2016.8.12「週刊リテラシー」降板について

みなさまへ

17年間のジャーナリスト人生で最も思い入れのあるテレビ番組『淳と隆の週刊リテラシー』のプロデューサーから、突如、契約途中での降板を言い渡されたのは東京都知事選の真っただ中でした。

局側からの一方的な通告で、私自身もいまだ事情を理解できない中とはいえ、今回の「降板」に至る過程で、MCのロンドンブーツ1号2号の田村淳さん、レギュラーコメンテーターの鈴木奈々さん、ディレクターの山田祐輔さんはじめ、いつも愉快で活気に溢れたスタッフたち、カメラや照明や音声さん、システム担当のみなさん、明るく気の効くメイクさんたち、そして警備さんも含めて、みなさまにご心配をかけたことについては申し訳ない気持ちでいっぱいです。

また、なにより、毎週土曜日の生放送を楽しみにしていただいた、本当に多くの視聴者には心からお詫びしなくてはなりません。申し訳ございませんでした。

私自身も、この素晴らしい番組を、このような形で去ることはまったく本意ではございません。前のレギュラー番組である『5時に夢中』の出演から数えて6年以上、田村淳さんたち素晴らしいスタッフとともに、日本のメディアの先駆たらんという志のもと、多様性をテーマに、本当に少ない予算の中で、毎回、毎回、手作りでやってきた番組を、スタッフや視聴者への挨拶もままならないままに降板させられることは、痛恨の極みです。

今回の番組降板の経緯に関しては、既に法的な対応が不可避な段階に達しており、すべての交渉を代理人弁護士に委ねていますので、今の段階で言及することは避けます。
ただ、現在のテレビ界の現状は、今回の東京都知事選の報道に如実に表れているように、私がその問題点を指摘しはじめた15年以上前よりも、さらに悪化していると思います。多様性を失った言論空間の後には、過度に一元化された社会が訪れ、その後には決まって「独裁」が出現します。その不健全な過程の先にあるのは、古今東西決まって、社会の腐敗や国家の衰亡、あるいは戦争による荒廃ではないでしょうか。

そうした社会全体の危機を前に、いまやメディア界の雄となったテレビにこそ踏ん張ってもらいたいと心から望んでいます。私自身も、そうした思いで、微力ながら放送の世界に携わってまいりました。

『淳と隆の週刊リテラシー』はそんな放送人としての上杉隆の結晶であったわけです。その精神は同志でもある田村淳さんが、番組の中で紡いでくれると信じて疑いません。

今後、私自身と会社であるNOBORDERは、『ニューズ・オプエド』というインターネット報道番組の中で多様性とフェアネスを追求し、より良きメディアの育成と多様性に富んだ社会の創出のために、道は分かれますが、ともに歩んで行きたいと考えております。

最後に、誰がなんと言おうと『淳と隆の週刊リテラシー』は、人生最高の番組でした。この番組に出会えて本当に幸せでした。

平成28年8月12日
上杉隆

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